みなさん、こんにちは。
「日本で2番目にドSな社労士試験対策講師」の塚野です。
毎日、ありがとうございます。
はじめましての方、ようこそいらっしゃいました。
僕はこんな人です。
今年の本試験(令和6年8月25日)まで、残り60日(8週と4日)です。
1日1日を大切に過ごしましょうね。
このブログでは、今年の本試験向けに択一で50点を取るための準備として、毎日、過去問を1題例に挙げ、その問題を解くことで、どんな知識を本試験会場に持っていくかを検討していきます。
必要な論点知識に関しては、「記事を検索」の窓に必要なキーワードを入力して、探してみてください。
ただし、過去記事は予告なく限定閲覧記事に変更する場合があります。
また、勉強法に関する僕の考えは以下の記事をご覧ください。
合格者になるためのマインドセットー2024年度向けー「だからあなたは受からない。」 - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセットー2024年度向けー「だからあなたは受からない。」 - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセットー2024年度向けー「だからあなたは受からない。」 - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセットー2024年度向けー「だからあなたは受からない。」 - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセットー2024年度向けー「だからあなたは受からない。」 - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセットー2024年度向けー「だからあなたは受からない。」 - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセットー2024年度向けー「だからあなたは受からない。」 - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセットー2024年度向けー「だからあなたは受からない。」 - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセット - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセット② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセット③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット① - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット④ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑤ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑥ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑦ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセットー2023年度向け① - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセットー2023年度向け② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセットー2023年度向け③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセットー2023年度向け① - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセットー2023年度向け② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセットー2023年度向け③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセットー2023年度向け④ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセットー2023年度向け⑤ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
今日もメインシリーズ
「過去問はこうやって本試験の知識に変える」を学んでいきましょう。
【もくじ】
昨日の振り返り
昨日は、「(労働契約法の)雑則」を整理しました。
労契法の適用除外者は誰でしたっけ?
はい、思い出して!
………、
「①この法律は、国家公務員及び地方公務員については、適用しない。
②この法律は、使用者が同居の親族のみを使用する場合の労働契約については、適用しない。」
でしたね。
これを記憶しやすい情報に加工して京大式カードに書くなり、ICレコーダーに録音してクイズ化し、何回か繰り返せば、簡単に覚えられますね。
スマホアプリの「分散学習帳」がもっと使いやすいでしょう。
情報を覚えやすく加工する過程で脳みそに汗をかき、覚えやすくしたものを何回も繰り返し思い出すことで長期記憶に変えることが一番の忘却対策です。
分かりやすい講義や資料を1回聴いたり、眺めたりしただけで問題が解けるなんて魔法じみた方法はありません。
筋トレと一緒です。
脳みそに汗をかいた分、あなたが本試験で使える知識になります。
今日の過去問検討
今日のテーマと本試験に持っていく知識の個数
では、過去問検討に移りましょう。
対策の仕方についての考え方は、去年の記事で書きましたんで、そっちを読んでください。概ね、考えは変わっていません。
過去問はこうやって本試験への知識に変える~労働一般⑪~ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
では、問題を解いて思考の訓練をしていみましょう。
今日の1問
「政府は、雇用失業の現状を把握する重要な調査として、総務省統計局において、標本調査により、全国の世帯とその構成員を対象に、毎月、【 A 】調査を実施している。この調査に基づき労働力人口比率、【 B 】、【 C 】などが発表されている。
労働力人口比率は、【 D 】以上の人口に占める労働力人口の割合と定義され、百分比
で表示されており、【 B 】は、労働力人口と就業者数との差である。
【 C 】は、労働力人口に占める【 B 】の割合と定義され、百分比で表示されている。ちなみに、平成15年の年平均の【 C 】の実数値は【 E 】と発表されている。」
語群:
①家計 ②完全失業者数 ③完全失業率 ④国勢 ⑤雇用者比率 ⑥就職率
⑦生産年齢人口 ⑧非労働力人口 ⑨毎月勤労統計 ⑩有効求職者数 ⑪有効求人倍率 ⑫労働力 ⑬0.64倍 ⑭4.8% ⑮5.3% ⑯60.8% ⑰15歳 ⑱16歳 ⑲18歳 ⑳20歳
(平成16年度労一選択式)
整理の視点
見ただけで戦意喪失される方もいるでしょうね\(゜ロ\)(/ロ゜)/。
見た瞬間に「知らん(@_@;)。」ってなったときに、そのままズルズルと運頼み勘頼みの「残念ルート」に入るのか、戦略的に点をもぎ取りに行く「ヴィクトリールート」に入るのかは、あなたの準備次第です。
ちなみに、この年の選択式は、例の健保法の「数字ばっかり70歳以上の被保険者の高額療養費」だけが1点救済で、他の科目は救済なしでした。
したがって、今日の問題は、何が何でも3点を死守しないといけないわけです。
といっても、それは事後的な話なので、実際に問題を解くときは、どの科目も3点以上取らないといけませんし、簡単な問題では満点を取っておかないと、総合点で涙を呑みかねません。
では、今日の問題、どうやって3点を死守すればいいでしょう?
Aは、統計名が入るのだろうというのは分かります。ここでズバリ知っていれば1点取れますが、出題当時、統計名まで突っ込んで知識化していた受験生はほとんどいなかったでしょう。
今であれば、令和2年度の統計名ばっかし問われた過去問検討を通じて、主要な統計名は知っているでしょうから、埋まるかもしれません。とはいえ、ほとんどの受験生は、各統計の概要と共に統計名を覚えるのではなく、単に令和2年度の答えを覚えるくらいのことしかしていないでしょうから、本問もいきなり埋まるという方は少ないでしょうね。
だとしたら、ここで時間を費やすのではなく、後回しにして、現場思考力を使って解くのが妥当でしょう。
グルーピングだけしておいて、解答の絞り込みだけ後回しにすることも考えられますが、①~⑫の全てが統計名たりうるので、グルーピングする意味がありません。
むしろ、他の穴の候補とならなかったものを選り集めて解答候補とした方が良さそうです。
次にB。最初のBで入ることはまずないでしょう。2つ目のBの直後に定義の内容があるので、それを取っ掛かりにして解くと得点できそうですが、これも思考して解くので後回し。Cも同様。
Dは、正解しないと受験辞めた方がいいレベル。グルーピングするまでもなく⑰を選び、ようやくここで1点獲得。
なお、答えの語句は「15歳」ですが、解答番号は⑰なので、答案用紙に「15」とだけ書いてしまって、誤答される方もいるようです。
せっかく、正解に辿り着けられたのに、つまらないミスで失点するのは嫌ですよね。
まして、そのミスのせいで基準点割れを起こしてしまったら泣くに泣けません( ;∀;)。
受験指導をしていて、実際にこのミスで1年を棒に振った方がいらっしゃいます。
そんなことが起こらないように、問題用紙には解答番号とその語句の両方を転記して、〇がついている数字をマークするといったミス防止マニュアルを準備しておきましょう。
最後のE。直前の「実数値」がヒントで、解答候補は⑬~⑯。Cが決まらないので、これも後回し。
さて、一通り見た段階ではDでの1点しか確保できていません。
残る2点をどこで取りに行くか?
問題文中にヒントが分かりやすく示されているBCですね。
Aは、さっきも書いたように、いきなり解答を決めるには候補が多すぎます。
じゃあ、Bには何が入るでしょう。ヒントは、2つ目B直後の「労働力人口と就業者数との差である。」の部分。
これがヒントだと分かれば、答えは簡単ですね。
要するに「労働力人口(=就労可能な年齢の総人口)-就業者数(=実際に働いている総人口)」な訳ですから、②完全失業者数しか考えられません(一応、何かの数字を表す語句が入ると分かるので、他の解答候補は⑦生産年齢人口 ⑧非労働力人口 ⑩有効求職者数)。
僕なら、カギ括弧の内容を問題用紙の余白に書き出して、脳みその中だけでなく、手の動きと視覚情報をフル活用して理詰めの解答選びをします。
こうすることによって、感覚頼みの雑な答え選びをすることなく、確実な答え選びができます。
次にC。Bが決まったことにより、2つめCの直後の「労働力人口に占める【 B②完全失業者数】の割合と定義され、百分比で表示されている。」がヒントになります。
「割合」「百分率」とありますから、解答候補は③完全失業率 ⑤雇用者比率 ⑥就職率 ⑪有効求人倍率の4つですが、ヒント部分からダイレクトに③完全失業率だと分かりますね。
よっしゃ! ズバリ知らなくても3点死守できたゾ(`・ω・´)ゞ
で、念のためAを検討すると、初っ端の解答候補からBCの解答候補として用いたものを除くと、①家計 ④国勢 ⑨毎月勤労統計 ⑫労働力が残ります。
さすがに①④はないでしょう。また、Aの統計には、労働力人口比率のみならず、完全失業率や完全失業者数も含まれているのですから、⑨では名で体を表すことにはならない(⑨だと実際に働いている方の統計であるだろうし、⑫だと潜在的に働く能力を有する者も含むといったニュアンスの統計名なので。)ので、⑫が妥当ですね(直前に「毎月」とあるからといって、これに飛びつくのは、安直すぎ。)。
残ったEですが、出題当時の完全失業率なので、多分入りますね。⑮が正解。
おや、バチバチの知識で入れるべきが2つしかないにもかかわらず、解答テクニックと現場思考力で基準点は確保できましたね。
こうした、知識がなくてもないなりに考えて解く解く訓練が、主に選択式では欠かせない技術です。
選択式の過去問の答えを必死に覚えたり、予想問題集を買ってきて答えを覚えたって、自考力は身に付きません。
少なくとも今日のような問題は、作問者としては、過去問論点知識と、問題文中にあるヒントを取っ掛かりにして現場で考えなさいよというつもりで出題しているのだと思います。
それを訓練せずして、選択式での合格点突破は難しいでしょうね。
去年、一昨年と、いわゆる「びっくり問題」はありませんでしたが、事例問題が出題されたり、労基法以外でも最高裁判例が出題されたりと、「知っている/知らない」だけで決着がつかない問題は、依然として一定割合で存在します。
このブログを活用しているあなたなら、端々で僕が選択式や思考しておくとはどういうことなのかといった点についての記述を活用して、初見の見たことも聞いたこともないような問題への対応策を準備していますよね(^_-)-☆。
今日のまとめ
また、選択式過去問は、現場思考力の訓練素材としても活用すべしということについてもお伝えしました。
今日で労一はおしまいです。
明日からは、1巡目最後の科目社一に入ります。
下の方にあるコメントから一言いただけると嬉しいです。
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知識ではどうにもならない問題の解き方に重心を置いた勉強会ですので、予備校の講義や市販本にあるような「予想問題を解いてびっくり問題が出たとしても対応する。」といったものではなく、テクニックを学びたい方にはお勧めです。
実際に参加した受験さんからは、
「用語の大切さを改めて感じました。択一で、しっかりと用語を確認して、学んでいれば、選択問題にも応用ができることもわかりました。」
「自分では気づかない「解法のテクニック」があったことがわかった。」
「戦略的に表を書き3点取りにいくことです。一般常識以外でも難問が出るという心づもりと大ボス、中ボスとの戦いに向けて、構える姿勢について知れました。」
といった感想をいただいております。
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