みなさん、こんにちは。
「日本で2番目にドSな社労士試験対策講師」の塚野です。
毎日、ありがとうございます。
はじめましての方、ようこそいらっしゃいました。
僕はこんな人です。
さて、今日も、来年度に向けて、今すべきことを書きます。
【もくじ】
やるべき勉強法②
今日は、試験で使えるレベルにするための情報の加工の仕方を書きます。
みなさんは、予備校を利用している場合は、その講義を受け、該当箇所の過去問を解き、テキスト読みをしながら勉強を進めるといったパターンが多いでしょうか。
独学の方なら、先にテキスト読みをしてから、該当箇所の過去問を解くといったことの繰り返しでしょうね。
でです。過去問を解いたり、テキストから読み取った情報って、どんな形で記憶していますか? 記憶をする上での工夫って、何かしていますか?
「どんな形って言われてもねー、テキストに書いてるまんまっていうか、特に工夫はしていませんね。」って方って、意外と多いです。
じゃあ、例えば、1箇月単位の変形労働時間制を採用するための手続って、どんなもんだったか思い出してみてください。何も見ないで。
それではどうぞ!
………、
「労使協定又は就業規則に所定の事項を定める」んでしたね。
では、フレックスタイム制は? 1年単位の変形労働時間制は?
はい、思い出して!
………、
「就業規則及び労使協定に所定の事項を定める(フレックス)」
「労使協定に所定の事項を定める(1年変形)」でしたね。
スラスラ言えましたか?
言えなかったとしたら、勉強方法そのものを見直すことをお勧めします。
なぜなら、超基本事項であることがスラスラ言えないのであれば、他の論点についても同様でしょうし、本試験で問題が解けなくて「あれ~、どうだったかなー( ;∀;)」と無駄な時間を費やしてしまい、合格できない可能性が高いからです。
さっきの質問であれば、令和元年度問2Dでズバリ問われており、遡る年度の少ない過去問集でも載っているでしょうから、受験経験のある方なら知っていて当然の内容です。
これを思い出せられないとすれば、覚え方自体がマズいんです。
今年向けのドS勉強会ではワークとして参加者の方にはやってもらいましたが、まず、過去問を解いて、テキストの該当箇所を見るだけでなく、過去問からは本試験で問われる内容をクイズ化するとともに、類似項目がある場合にはついでに比較対照してしまうことが効果的です。
実際にやってみましょう。
労基法令和元年年度問2Dは、こんな肢でした。
「1か月単位の変形労働時間制は、就業規則その他これに準ずるものによる定めだけでは足りず、例えば当該事業場に労働者の過半数で組織する労働組合がある場合においてはその労働組合と書面により協定し、かつ、当該協定を所轄労働基準監督署長に届け出ることによって、採用することができる。」
で、これを過去問として解いた後、テキストの該当箇所を読むとしたら「1箇月単位の変形労働時間制の採用要件等」と書かれた箇所を読んで「ふんふん。なるほど。」となるでしょう。
でもそれで、問題文の表現が変えられて再出題されたときに、本試験会場で瞬殺できるでしょうか?
僕が初学者のときは全く太刀打ちできませんでした。
本試験の問題文を読んでいて、どっかで見たことのあるような話だなと思ってはいるものの、どんな話だったかが思い出せられませんでしたんで、解いていても手ごたえが全くありませんでした。もちろん、択一総得点は、合格基準点に遠く及びませんでした。
そこで2年目からは勉強法をガラッと変え、過去問を解くときは「論点は何か?」を5W1Hのクイズ形式に変え、類似項目は比較表を自作して似たような知識がごっちゃになることを防ぐことをしました。
本問でいえば「1箇月変形を採用する場合、どんな手続きを踏まないといけないか?」というクイズの問題(=本問の論点)に置き換え、その答えを本試験会場にもっていく知識としました(本問なら「労使協定又は就業規則により」です。「又は」の部分は声に出すなりして強調して覚える箇所。)。
また、他の3つの変形労働時間制についても労使協定オンリーでいいのか? 1箇月変形と同じくどっちかでいいのか? 併用しないといけないのか?という観点で比較表を作りました。
こうすることで、1箇月変形について文章表現が変えられて再出題されたとしても、他の変形制で採用の手続について出題されたとしても瞬殺できるという準備ができました。
これを他の過去問でも同じようにクイズ化&データベース化を行って、必要であれば類似項目の比較対象もしていったんです。
そのおかげで、2年目からは択一は合格基準を超えられるようになりました。その代わり、2回、選択式の落とし穴にはまってしまいましたが。
で、今日言いたかったのは、過去問解いて〇×当たっているかの解き方は論外として、解いたことでどんな知識も本試験会場にもっていくかという情報の加工を自ら行わないことには、本試験問題は解けないよってことなんです。
加工の過程で、脳みそに汗をかきますから、おのずと記憶には残ります。それが勉強の工夫というものです。
工夫なき勉強は時間の浪費です。
社労士試験は時間さえかければ受かるような試験ではありません。
あなたは、単位時間当たりの勉強の生産性に注意を払っていますか?
明日は、情報の加工の仕方のその2として、覚えにくいものの加工の仕方を書きます。
読んでくださって、ありがとうございます。
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