みなさん、こんにちは。
「日本で2番目にドSな社労士試験対策講師」の塚野です。
毎日、ありがとうございます。
はじめましての方、ようこそいらっしゃいました。
僕はこんな人です。
今年の本試験(令和5年8月27日)まで、残り125日(17週と6日)となりました。
1日1日を大切に過ごしましょうね。
まだまだテンション抑え目で、じっくり準備していきましょう。
お待たせいたしました!
ついに「ドS勉強会」の様子が分かるプロモーション動画ができました。
毎回、こんな感じでやってます。
「めっちゃ厳しそう( ;∀;)。」とか、
「興味はあるけど、ついていけるかどうか(/ω\)。」とかってお感じの方、
ぜひ一度ご覧ください。
こちらのリンクから。
このブログでは、来年の本試験向けに択一で50点を取るための準備として、毎日、過去問を1題例に挙げ、その問題を解くことで、どんな知識を本試験会場に持っていくかを検討していきます。
必要な論点知識に関しては、「記事を検索」の窓に必要なキーワードを入力して、探してみてください。
ただし、過去記事は予告なく限定閲覧記事に変更する場合があります。
また、勉強法に関する僕の考えは以下の記事をご覧ください。
合格者になるためのマインドセット - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセット② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセット③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット① - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット④ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑤ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑥ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑦ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセットー2023年度向け① - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセットー2023年度向け② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセットー2023年度向け③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセットー2023年度向け① - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセットー2023年度向け② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセットー2023年度向け③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセットー2023年度向け④ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセットー2023年度向け⑤ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
今日もメインシリーズ
「過去問はこうやって本試験の知識に変える」を学んでいきましょう。
【もくじ】
昨日の振り返り
昨日は、「国庫負担と事務費の交付」を整理しました。
国年法上、給付費以外で国庫負担があるものは何でしたっけ?
はい、思い出して!
………、
「国庫は、毎年度、予算の範囲内で、国民年金事業の事務の執行に要する費用を負担する。」
でしたね。
これを記憶しやすい情報に加工して京大式カードに書くなり、ICレコーダーに録音してクイズ化し、何回か繰り返せば、簡単に覚えられますね。
スマホアプリの「分散学習帳」がもっと使いやすいでしょう。
情報を覚えやすく加工する過程で脳みそに汗をかき、覚えやすくしたものを何回も繰り返し思い出すことで長期記憶に変えることが一番の忘却対策です。
分かりやすい講義や資料を1回聴いたり、眺めたりしただけで問題が解けるなんて魔法じみた方法はありません。
筋トレと一緒です。
脳みそに汗をかいた分、あなたが本試験で使える知識になります。
今日の過去問検討
今日のテーマと本試験に持っていく知識の個数
では、過去問検討に移りましょう。
今日は、「費用」のうち「国庫負担・基礎年金拠出金等」から、
「基礎年金拠出金等」(国年法94条の2~94条の5)を整理します。
僕が持っている過去問集と、今年の問題からは、
「基礎年金拠出金等」は6肢(類題含めて8肢。それと選択式が2問)、載っています。
ただ、僕の検討では、問題の数だけ知識が必要なのではなくて、
「基礎年金拠出金等」は「3個」の知識で、パーフェクトだとまとめました。
その中でみなさんは、お持ちの過去問集から、
本試験に持っていく知識はどのように準備していますか?
では、そのうちの1つを見てみましょう。
今日の1問
「厚生年金保険の【 A 】は、毎年度、【 B 】に要する費用に充てるため、【 C 】を負担し、同様に【 D 】も【 C 】を納付している。」
(平成17年度選択式改)
この問題、問われている知識は何でしょう?
では、シンキングタイム、スタート!
このブログでは、5W1Hの疑問形になるように考えることを推奨しています。
………、
「基礎年金拠出金はどのような目的で、どのように拠出されているか?」
ですね。
では、答えは?
………、
本試験に持っていく論点知識
「①厚生年金保険の実施者たる政府は、毎年度、基礎年金の給付に要する費用に充てるため、基礎年金拠出金を負担する。
②実施機関たる共済組合等は、毎年度、基礎年金の給付に要する費用に充てるため、基礎年金拠出金を納付する。」
ですね。
整理の視点
問題は条文をそのまま出題しただけなんですが、出題当時は「びっくり問題」だったでしょうね。
というのも、これ以前の直近の年の出題歴がなかったことから、受験生にとっては「盲点」の問題だったはずです。しかも2点救済がありませんでした。
これと比べると、同内容が出題された令和2年度【 E 】はサービス問題でした。
でだ。条文自体はロジック的には難しくはないので、記憶しやすいですし、①②の対比も取り易いですね。
先に、条文知識から見ていきましょう。今日は、条文が短いですし、対比した方が記憶しやすいですから、いつもとはやり方を変えます。
まず①②の主語、それぞれ
「厚生年金保険の実施者たる政府は、」
「実施機関たる共済組合等は、」
となっていて【 A 】【 D 】の正解に必要な部分ですね。
②で実施機関とありますんで、うっかりしていると①の方も「実施機関たる厚生労働大臣は、」なんて思い込みをしてしまいそうです。
ところがそうではない。仮に「実施機関たる厚生労働大臣は、」が正しいとなると、厚年第1号被保険者分の基礎年金拠出金があたかも厚生労働大臣のポケットマネーで支出されているかのようになってしまいます。
実際は国が出しているのですから、厚生労働大臣よりも上位の機関名が出てこないとおかしいですよね。
本試験の語群には「実施機関たる厚生労働大臣は」がありませんでしたから、その点で足をすくわれるということはなかったのですが、選択式で再出題されたり、択一で誤りとして出されたときには注意が要ります。
次に、どんな目的かは①②共通で、
「毎年度、基礎年金の給付に要する費用に充てるため、」
となっています。ここはホッとできますね(*´▽`*)。
最後、述語の部分。それぞれ、
「基礎年金拠出金を負担する。」
「基礎年金拠出金を納付する。」
とな。ほー(゚∀゚)。
分かりやすいように太字にし、色も変えましたが、こういうところが選択式向きだと思いませんか? 今日の問題では問われていませんが、次に狙われるとしたらココですよ。
ってことは、基礎年金拠出金の過去問論点知識としては、こんな感じでまとめておくとよいでしょう。
「Q:基礎年金拠出金はどのような目的で、どのように拠出されているか?
A:毎年度、基礎年金の給付に要する費用に充てるため、
①厚生年金保険の実施者たる政府は、負担する。
②実施機関たる共済組合等は、納付する。」
これなら、対句のようになっている部分の違いが、より浮き彫りになりますね。
で、さらに、今日の問題が初見の選択式だったらどうするかです。
見易いように問題文を再掲します(今日取り上げるのは、平成17年度国年選択式の前半部分。)。
「厚生年金保険の【 A 】は、毎年度、【 B 】に要する費用に充てるため、【 C 】を負担し、同様に【 D 】も【 C 】を納付している。」
解答候補の語群は以下の通りです。
①実施者たる政府 ②将来の給付改正 ③年金保険者たる政府 ④積立金運用の見通し ⑤共済組合等連合会 ⑥国民年金の財源
⑦財政の再計算 ⑧公的年金の財源 ⑨基礎年金拠出金 ⑩国庫負担 ⑪財政の基本方針 ⑫基礎年金負担分
⑬被用者年金保険者たる政府 ⑭実施機関たる共済組合等 ⑮基礎年金の給付 ⑯被用者年金保険者たる年金保険者 ⑰財政の現況及び見通し ⑱管掌者たる被用者年金保険者 ⑲管掌者たる共済組合等 ⑳国民年金保険料
【 A 】の候補は「①実施者たる政府(出題当時は『管掌者たる政府』)」「③年金保険者たる政府」「⑬被用者年金保険者たる政府」で、
【 D 】の候補は「⑤共済組合等連合会」「⑭実施機関たる共済組合等(出題当時は『年金保険者たる共済組合等』)」「⑲管掌者たる共済組合等」です。
【 A 】と【 D 】の候補がそっくりそのまま入れ替わることはあり得ません。というのも、話の順序として、政府の方が共済組合等よりも上位だからです。
また、「⑯被用者年金保険者たる年金保険者」「⑱管掌者たる被用者年金保険者」の2つはこれ自体で論理破綻していますから候補にはなり得ません。
まず【 A 】ですが、「③年金保険者たる政府」「⑬被用者年金保険者たる政府」は、結局同じことを言っていますんで、両方とも答えにはならないため、残った「①実施者たる政府(出題当時は『管掌者たる政府』)」を解答にします。
次に【 D 】は「⑲管掌者たる共済組合等」は嘘なので候補から外れ、「⑤共済組合等連合会」ってのは単なるとりまとめ的組織なんでどうも違うっぽい。
むしろ「⑭実施機関たる共済組合等(出題当時は『年金保険者たる共済組合等』)」の方が【 A 】と対になっているので、こちらを解答にします。
残った【 B 】【 C 】ですが、候補は「②将来の給付改正」「⑥国民年金の財源」「⑧公的年金の財源」「⑨基礎年金拠出金」「⑩国庫負担」「⑫基礎年金負担分」「⑮基礎年金の給付」「⑳国民年金保険料」です(「④積立金運用の見通し」「⑦財政の再計算」「⑪財政の基本方針」「⑰財政の現況及び見通し」は【 E 】の解答候補。)。
まずここで問題文の論理関係を見てみましょう。
「【 B 】に要する費用に充てるため、【 C 】を負担し、(同様に【 D 】も)【 C 】を納付している。」
です。つまり、【 B 】ということのお金に使うために【 C 】という名目でのお金を負担したり納付したりしているんだよってことです。
ということは、【 B 】には、国年法で使うお金、【 C 】にはその財源としてのお金の意味を持つ語句が入ることになります。
だとすると、【 B 】の候補は「②将来の給付改正」「⑩国庫負担」「⑫基礎年金負担分」「⑮基礎年金の給付」、
【 C 】の候補は「⑥国民年金の財源」「⑧公的年金の財源」「⑨基礎年金拠出金」「⑳国民年金保険料」
となります。
先に決着がつきやすいのは【 C 】です。
というのも「⑥国民年金の財源」「⑧公的年金の財源」というのはほぼ同じことを言っていますし、実際に【 C 】に入れて読むと、
「⑥国民年金の財源を負担し(納付し)」「⑧公的年金の財源を負担し(納付し)」となって、日本語的に破綻しています。
さらに「⑳国民年金保険料」も絶対に入りません。だって、国年の保険料を負担し納付するのって、第1号被保険者&任意加入被保険者じゃないですか。
したがって、【 C 】の解答は「⑨基礎年金拠出金」しかありえません。
残った【 B 】ですが、
「②将来の給付改正」は、国年が単年度で収支を見ることからおかしい。
「⑩国庫負担」は、税金によるものだからおかしい。
仮に「⑫基礎年金負担分」が答えだとすると、【 C 】と同じことを言うことになるのでおかしく、「⑮基礎年金の給付」が答えだとすると、拠出金の目的にも適うので、これを解答にします。
でね、みなさんは、選択式の過去問をどのように解いていますか?
前に解いたときに覚えた答えを覚えているかどうかだけのために解いてたりはしていませんか?
それって、択一の過去問を解くときに〇×当たっているかだけをみているのと一緒です。
もちろん、問題を解くことで学んだ内容を反復想起することは選択式でも一緒です。
ですが、毎年のように出題される「びっくり問題」対策をしようと思ったら、本試験の過去問ほどいい素材はありません。
問題によっては二度と出題されない問題もありますが、救済が入った問題やその可能性が高かった問題は、ほとんど知識がない状態の問題を現場でどう解くか?の訓練にはピッタリです。
「何か問題文中にヒントはないか?」と頭を使う訓練なしに、本試験で合格基準を満たすことはできないように問題作ってますよ。
残り約4か月の段階で、選択式対策はボチボチ始めた方がいいんじゃないでしょうか。
特に、去年の社一2点に泣いた方は。
今日のまとめ
今日は、「基礎年金拠出金等」を整理しました。
また、選択式過去問は、論点知識を学び取るだけでなく、解き方の訓練にも持ってこいだということについてもお伝えしました。
下の方にあるコメントから一言いただけると嬉しいです。
もちろん、質問や要望もOKです。
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2020年の12月に実施した選択式対策勉強会のアーカイブ動画を限定公開しています。
選択式対策をどのように事前準備したらよいかについて、ワークを交えながら進めたものです。視聴してびっくり問題対策などにお役立てください。
知識ではどうにもならない問題の解き方に重心を置いた勉強会ですので、予備校の講義や市販本にあるような「予想問題を解いてびっくり問題が出たとしても対応する。」といったものではなく、テクニックを学びたい方にはお勧めです。
実際に参加した受験さんからは、
「用語の大切さを改めて感じました。択一で、しっかりと用語を確認して、学んでいれば、選択問題にも応用ができることもわかりました。」
「自分では気づかない「解法のテクニック」があったことがわかった。」
「戦略的に表を書き3点取りにいくことです。一般常識以外でも難問が出るという心づもりと大ボス、中ボスとの戦いに向けて、構える姿勢について知れました。」
といった感想をいただいております。
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令和2年度本試験向けに「You Tube動画」アップしたものがあります。
ブログとは別の論点をピックアップしているのと、問題文をどう読み解いたらいいのかについて解説していますんで、チャンネル登録もお願いします。
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