みなさん、こんにちは。
「日本で2番目にドSな社労士試験対策講師」の塚野です。
毎日、ありがとうございます。
はじめましての方、ようこそいらっしゃいました。
僕はこんな人です。
今年の本試験(令和3年8月22日)まで、残り135日(19週と2日)です。
1週間当たりの勉強時間(脳みそに汗をかいている時間のこと。講義を聴いているなどの受け身な時間は含まない。)が20時間だとすると、残り時間は約390時間です。
1日1日を大切に過ごしましょうね。
今は地力をつけるときです。
テンション抑え目で、じっくり準備していきましょう。
日々の勉強は「習慣」です。
習慣はモチベーションとは全く関係ありません。
あなたが習慣にしていることって、わざわざモチベーション上げてやってますか?
朝、目を覚まして顔を洗ったり、歯を磨いたりするのに「おーし、今日はめっちゃモチベーション高いから、歯ぁ磨くぞ!」なんてことやってますか?
モチベーションなどというものを持ち出すときってのは、勉強しない言い訳のときだけです。
物事を習慣化するのは技術です。やる気だの意志の強さだのに頼っている限りは、いつまでたっても身に付きません。
まずはやってみることです。
さあ、1日5分でも10分でもいいから勉強し始めましょう。
不安を取り除く特効薬は、1歩を踏み出すことです。
勉強の悩みや不安は、勉強することでしか取り除けません。
最初から完璧な勉強法をとれる人なんていません。
とりあえずやってみて、軌道修正をするんです。
なので、何もせずにその場に立ち尽くしているだけでは何も変わりませんよ。
さあ、1問でもいいから問題を解きましょうか!
このブログでは、今年の本試験向けに択一で50点を取るための準備として、毎日、過去問を1題例に挙げ、その問題を解くことで、どんな知識を本試験会場に持っていくかを検討していきます。
必要な論点知識に関しては、「記事を検索」の窓に必要なキーワードを入力して、探してみてください。
ただし、過去記事は予告なく限定閲覧記事に変更する場合があります。
また、勉強法に関する僕の考えは以下の記事をご覧ください。
来年度向けの勉強を始める前に必ずやるべきこと - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
マインドセットをする - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
毎日のゴールを決める - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
スケジュールを立てる - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
やってはいけない勉強法(前編) - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
やってはいけない勉強法(後編) - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
効率の良い勉強法とは何か? - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
今日もメインシリーズ
「過去問はこうやって本試験の知識に変える」を学んでいきましょう。
【もくじ】
昨日の振り返り
昨日は「(遺族基礎年金の)支給停止」を整理しました。
配偶者の所在不明による遺族基礎年金の支給停止の要件は何で、いつから支給停止になるんでしたっけ?
はい、思い出して!
………、
「配偶者に対する遺族基礎年金は、その者の所在が1年以上明らかでないときは、遺族基礎年金の受給権を有する子の申請によって、その所在が明らかでなくなった時に遡って、その支給を停止する。」
でしたね。
これを記憶しやすい情報に加工して京大式カードに書くなり、ICレコーダーに録音してクイズ化し、何回か繰り返せば、簡単に覚えられますね。
そして、何度かコメントを寄せてくださった受験生さんから、スマホアプリの「分散学習帳」というのがより便利だと情報提供がありました。
実際に使ってみると、自分でカードを作成して覚えていくアプリですが、ベストな復習タイミングで、カードを毎日表示してくれます。
また、単語を入れて検索もできるので、不確かな記憶があっても、すぐに確認できます。
さらに音声読み上げもしてくれますから、紙のカードとICレコーダーのいいとこどりに加えて、間違えやすい論点をこれでもかというくらい復習できるので、最強の学習アプリなんじゃないかなって思います。
これまでICレコーダーに録音されていた方は、移管作業が伴いますが、今後、論点を探す手間を考えたらこっちの方がトータルで時間短縮につながるんではないでしょうか?
使用説明みたいなところに、勉強上達の3つのコツが載っているのも◎。
教えてくださったシミズさん、ありがとうございます!
記憶のコツは、出来合いの情報を鵜呑みにするのではなく、あなたの言葉で端的な情報に加工することと、それを適切なタイミング(忘れそうなタイミング)で、繰り返すことです。
あなた自身は、どれくらい脳みそに汗をかき、反復演習をしていますか?
今日の過去問検討
今日のテーマと本試験に持っていく知識の個数
では、過去問検討に移りましょう。
今日は、「独自給付」の「付加年金」(国年法43~48条)を整理します。
僕が持っている過去問集(2021年度向け。)では、
「付加年金」はさらに「支給要件」「年金額」「支給の繰上げ・繰下げ」「支給停止」に分かれていて、
それぞれ「支給要件」は6肢(類題含めて9肢)、
「年金額」は3肢、
「支給の繰上げ・繰下げ」は2肢(類題含めて4肢)、
「支給停止」は2肢(類題含めて4肢)、載っています。
ただ、僕の検討では、問題の数だけ知識が必要なのではなくて、
「支給要件」は「3個」の知識、
「年金額」は「1個」の知識、
「支給の繰上げ・繰下げ」は「2個」の知識、
「支給停止」は「1個」の知識で、パーフェクトだとまとめました。
では、そのうちの1つを見てみましょう。
今日の1問
「付加保険料に係る保険料納付済期間を300か月有する者が、65歳で老齢基礎年金の受給権を取得したときには、年額60,000円の付加年金が支給される。」
(平成27年度問2ウ)
この問題、問われている知識は何でしょう?
論点2つありますよ。
では、シンキングタイム、スタート!
いつものように5W1Hの疑問形になるように考えましょうね。
………、
「付加年金の受給権は、いつ発生するか?」と、
「付加年金の年金額は、どのように算定されるか?」
ですね。
では、答えは?
………、
本試験に持っていく論点知識①
付加年金の受給権がいつ発生するかは、
「付加年金は、第87条の2第1項の規定による保険料に係る保険料納付済期間を有する者が老齢基礎年金の受給権を取得したときに、その者に支給する。」
ですね。
整理の視点①
ロジック的には難しくはないので、記憶するのみです。
ポイントは2つ。
1つ目は「第87条の2第1項の規定による保険料に係る保険料納付済期間を有する者」に生じることです。
で、法第87条の2第1項というのは、これです。
「第1号被保険者(第89条第1項、第90条第1項又は第90条の3第1項の規定により保険料を納付することを要しないものとされている者、第90条の2第1項から第3項までの規定によりその一部の額につき保険料を納付することを要しないものとされている者及び国民年金基金の加入員を除く。)は、厚生労働大臣に申し出て、その申出をした日の属する月以後の各月につき、第87条第3項に定める額の保険料のほか、400円の保険料を納付する者となることができる。」
要は付加保険料を納めて、その保険料納付済期間を有する者がということです。
かっこ書きの中は、法定免除、全額申請免除、学生納付特例、多段階申請免除の条文番号です。若年納付猶予や50歳未満の納付猶予は法附則で準用規定があるので同様の扱いです。
言わんとしていることは、付加保険料を納めることができない人のことですね。別論点で記憶すべき内容です。なので、保険料の免除を受けている者が列挙され、最後に国民年金基金の加入員が入ってるんですね。
ポイントの2つ目は「老齢基礎年金の受給権を取得したときに、」であることです。
要は、付加年金単独で受給権が発生するのではなく、老齢基礎年金の受給権の発生と同時に付加年金の受給権も発生するということです。
ということは、他の条文で明記されていますが、老齢基礎年金を繰上げしたり繰下げした場合に、付加年金がどうなるかもついでに思い出しておきましょうね。
本試験に持っていく論点知識②
付加年金の年金額は、
「付加年金の額は、200円に第87条の2第1項の規定による保険料に係る保険料納付済期間の月数を乗じて得た額とする。」
ですね。
整理の視点②
こっちもロジック的には難しくはないので、記憶するのみです。
第87条の2第1項の規定は①でも出てきた付加保険料の条文です。
なので、②の論点知識は付加年金の額は(¥200×付加保険料を納めた月数)ということになりますね。
受験経験のある方なら目をつぶっていても思い出せられる内容です。
念のため、毎月の付加保険料額が400円であるのと数字を入れ子にしないように注意しましょう。
僕が初学者のときは、同じ機会に両方とも思い出していました。
それぞれをバラバラの知識として覚えようとすると「どっちがどっちだったかな~。」となりやすいですが、「付加保険料額は毎月¥400。付加年金額は¥200×納めた月数。(ついでに2年で元が取れる年金。)」と覚えておくと、こんがらがらずに済みますね。
意外と、何も知らないド初学者のときって、こういったことでも混乱するものです。
ただ、こういう時にほんのちょっとした覚え方の工夫をすることで、他の論点知識でも応用が利き、スラスラと論点知識が思い出せられるようになります。
みなさんは、知識を覚えようとするときに、どんな工夫をしていますか?
ブチブチの断片的な知識のまま、無理やり覚え込もうとしてはいませんか?
今日のまとめ
今日は、「(付加年金の)年金額」を整理しました。
また、入れ子になりやすい論点知識は、同じ機会に思い出すことが有効ということもお伝えしました。
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