みなさん、こんにちは。
「日本で2番目にドSな社労士試験対策講師」の塚野です。
毎日、ありがとうございます。
はじめましての方、ようこそいらっしゃいました。
僕はこんな人です。
今年の本試験(令和3年8月22日)まで、残り200日(28週と4日)です。
1週間当たりの勉強時間(脳みそに汗をかいている時間のこと。講義を聴いているなどの受け身な時間は含まない。)が20時間だとすると、残り時間は約570時間です。
1日1日を大切に過ごしましょうね。
今は地力をつけるときです。
テンション抑え目で、じっくり準備していきましょう。
日々の勉強は「習慣」です。
習慣はモチベーションとは全く関係ありません。
あなたが習慣にしていることって、わざわざモチベーション上げてやってますか?
朝、目を覚まして顔を洗ったり、歯を磨いたりするのに「おーし、今日はめっちゃモチベーション高いから、歯ぁ磨くぞ!」なんてことやってますか?
モチベーションなどというものを持ち出すときってのは、勉強しない言い訳のときだけです。
物事を習慣化するのは技術です。やる気だの意志の強さだのに頼っている限りは、いつまでたっても身に付きません。
まずはやってみることです。
さあ、1日5分でも10分でもいいから勉強し始めましょう。
不安を取り除く特効薬は、1歩を踏み出すことです。
勉強の悩みや不安は、勉強することでしか取り除けません。
最初から完璧な勉強法をとれる人なんていません。
とりあえずやってみて、軌道修正をするんです。
なので、何もせずにその場に立ち尽くしているだけでは何も変わりませんよ。
さあ、1問でもいいから問題を解きましょうか!
このブログでは、今年の本試験向けに択一で50点を取るための準備として、毎日、過去問を1題例に挙げ、その問題を解くことで、どんな知識を本試験会場に持っていくかを検討していきます。
必要な論点知識に関しては、「記事を検索」の窓に必要なキーワードを入力して、探してみてください。
ただし、過去記事は予告なく限定閲覧記事に変更する場合があります。
また、勉強法に関する僕の考えは以下の記事をご覧ください。
来年度向けの勉強を始める前に必ずやるべきこと - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
マインドセットをする - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
毎日のゴールを決める - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
スケジュールを立てる - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
やってはいけない勉強法(前編) - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
やってはいけない勉強法(後編) - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
効率の良い勉強法とは何か? - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
今日もメインシリーズ
「過去問はこうやって本試験の知識に変える」を学んでいきましょう。
【もくじ】
昨日の振り返り
昨日は「特例退職被保険者」を整理しました。
特例退職被保険者の資格取得の申出は、いつまでに行わなければならないんでしたっけ?
はい、思い出して!
………、
「特例退職被保険者の資格取得の申出は、特例退職被保険者になろうとする者に係る年金証書等が到達した日の翌日(被用者年金給付の支給がその者の年齢を事由としてその全額について停止された者については、その停止すべき事由が消滅した日の翌日)から起算して3月以内にしなければならない。ただし、健康保険組合が法附則第3条第1項の認可を受けた場合において、特例退職被保険者になろうとする者に係る年金証書等が既に到達したとき(被用者年金給付の支給がその者の年齢を事由としてその全額について停止された者については、その停止すべき事由が既に消滅したとき)は、当該認可があった日の翌日から起算して3月以内にしなければならない。」
でしたね。
これを記憶しやすい情報に加工して京大式カードに書くなり、ICレコーダーに録音してクイズ化し、何回か繰り返せば、簡単に覚えられますね。
そして、何度かコメントを寄せてくださった受験生さんから、スマホアプリの「分散学習帳」というのがより便利だと情報提供がありました。
実際に使ってみると、自分でカードを作成して覚えていくアプリですが、ベストな復習タイミングで、カードを毎日表示してくれます。
また、単語を入れて検索もできるので、不確かな記憶があっても、すぐに確認できます。
さらに音声読み上げもしてくれますから、紙のカードとICレコーダーのいいとこどりに加えて、間違えやすい論点をこれでもかというくらい復習できるので、最強の学習アプリなんじゃないかなって思います。
これまでICレコーダーに録音されていた方は、移管作業が伴いますが、今後、論点を探す手間を考えたらこっちの方がトータルで時間短縮につながるんではないでしょうか?
使用説明みたいなところに、勉強上達の3つのコツが載っているのも◎。
教えてくださったシミズさん、ありがとうございます!
記憶のコツは、出来合いの情報を鵜呑みにするのではなく、あなたの言葉で端的な情報に加工することと、それを適切なタイミング(忘れそうなタイミング)で、繰り返すことです。
あなた自身は、どれくらい脳みそに汗をかき、反復演習をしていますか?
今日の過去問検討
今日のテーマと本試験に持っていく知識の個数
では、過去問検討に移りましょう。
今日は、「目的、被保険者、適用事業所」のうち「被保険者」から、「被保険者の資格の確認等」(健保法39条等)と、「被扶養者」(健保法3条7項)を整理します。
僕が持っている過去問集(2021年度向け。)では、
「保険者の資格の確認等」は8肢(類題含めて9肢)、
「被扶養者」は26肢(類題含めて33肢)、載っています。
ただ、僕の検討では、問題の数だけ知識が必要なのではなくて、
「保険者の資格の確認等」は「6個」の知識、
「被扶養者」は「2個」の知識でパーフェクトだとまとめました。
その中でみなさんは、お持ちの過去問集から、
本試験に持っていく知識はどのように準備していますか?
では、そのうちの1つを見てみましょう。
今日の1問
「被保険者(任意継続被保険者又は特例退職被保険者を除く。)の資格取得は、保険者等の確認によってその効力を生ずることとなり、事業主が資格取得届を行う前に生じた事故の場合については、遡って資格取得の確認が行われたとしても、保険事故として取り扱われることはない。」
(平成26年度問7E)
この問題、問われている知識は何でしょう?
では、シンキングタイム、スタート!
いつものように5W1Hの疑問形になるように考えましょうね。
………、
「事業主が資格取得届を行う前に生じた事故の場合については、遡って資格取得の確認が行われた場合に、どのような扱いになるか?」
ですね。
では、答えは?
………、
本試験に持っていく論点知識
「強制適用事業所に使用されている期間に係る被保険者の資格の取得が確認された場合には、資格取得の届出の有無にかかわらず、法第39条によって資格の効果が生じ、第56条の規定により保険事故となるから、保険給付を行うべきものである。」
ですね。
整理の視点
細かい通達からの論点知識です。
当たり前っちゃぁ、当たり前の内容です。
過去問論点知識として、本試験会場に持っていく内容としては「仮に資格取得届が出されていなくても、確認がされたことで遡及的に被保険者資格を取得したのであれば、その間は被保険者として保険給付の対象になる。」くらいで十分でしょう。
もちろん、その間の保険料は納めなければなりませんし、保険料徴収の時効を渡過したものについては、確認がされたとしても保険給付はされません。
で、こうした通達レベルの具体的な内容が、本試験で初見の問題として出てきたときにどうするかです。
僕であれば「知らないor見たこともない内容」なので、〇や☓は確定的に判断しません。
ただし、論理的な思考はします。
本問であれば、まず「知らない論点だな(=過去問を解いたときに論点は〇〇で、本試験に持っていく内容は☆☆だなと準備した記憶がない。)。とはいえ、既存知識でどうにかならないだろうか? この肢の論点は何だ?」と思考します。
最初の「被保険者(任意継続被保険者又は特例退職被保険者を除く。)の資格取得は、保険者等の確認によってその効力を生ずることとなり、」の部分は、過去問の論点知識としてかっちり覚えている内容ですから、ここまでは正しいと判断します。
次の「事業主が資格取得届を行う前に生じた事故の場合については、」の箇所以下が見たことない話なので、注意レベルを上げて読みます。この部分からは、事故が起きたんだけれども届出がまだの場合なんだなということが分かります。だったら保険給付はされないかな~くらいの思考をしています。
ところが「遡って資格取得の確認が行われた」とありますから、確認したことによって保険者がこの者を被保険者として認識しているんだから、遡って被保険者として保険給付をしてもいいんじゃないか?と考え直します。
保険料徴収はどうするかという疑問は残りますが、被保険者であるために届出が必ずなければならないかというとそうではないので、この場合は保険事故として扱っても問題なかろうと考えて、☓寄りの△にして、他の肢との相対比較で解答を決めます。
で、こうした思考過程を20~25秒くらいで経て先に進んでいきます。
もちろん、問題の細かさによっては、思考すること自体をすっ飛ばすこともあります。
今日の問題レベルなら、全部が全部初見というのではなく、途中までは過去問論点知識なので、取っ掛かりを見つけやすいため、1巡目を解く際に判断を下します。
こうすることで、無駄に足止めを喰らうこともありませんし、他のもっと思考を要する問題を解くための時間を捻出することができます。
何となくの正誤判断をしませんから、確実に問題を解いているんだという実感を持ちながら解き進めることができます。しかも、だいたい当たっています。つまり、無駄な失点を減らすことができているんです。
で、こうした訓練をしたかというと、そうではありません。
本試験問題には、必ず未知の内容が出題されます。
既存知識の問い方を変えたものから、ちょっとだけ応用をかけているものもありますし、全く見たことも聞いたこともないものもあります。
そんなものの予想なんてできません。
できるとしたら、本試験の場で自分の既に知っている内容と照らし合わせて「おそらくこっちだろう。」という判断くらいです。
もちろん、バリバリの過去問知識であれば、自信を持って〇☓つけますよ。
ただし、毎日の勉強で「この問題、論点何だ? どんな内容を用意したら問題が解けるようになるか?」をやり続けたことと、過去問の正答率を95%以上に仕上げて本試験に臨んだことが、結果として現場思考もできるようになったんだと思います。
何も下地がないのに、急に何かが降ってきたように正誤判断ができるようになるのではありませんからね。
あなたが毎日の勉強で積み重ね続けていることって、何ですか?
今日のまとめ
今日は、「保険者の資格の確認等」を整理しました。
また、本試験での初見の問題の臨み方についてもお伝えしました。
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