みなさん、こんにちは。
「日本で２番目にドＳな社労士試験対策講師」の塚野です。
毎日、ありがとうございます。
lはじめましての方、ようこそいらっしゃいました。
僕はこんな人です。
今年の本試験（令和４年８月28日）まで、残り２０４日（２９週と１日）です。
残り３０週を切りました。週当たりの平均勉強時間が２０時間であれば、勉強のために使える時間は残り約600時間です。
何を課題として克服していくかも大事ですが、日常生活でやらないこと、辞めることも決めて実行しましょう。
１日１日を大切に過ごしましょうね。
このブログでは、今年の本試験向けに択一で５０点を取るための準備として、毎日、過去問を１題例に挙げ、その問題を解くことで、どんな知識を本試験会場に持っていくかを検討していきます。
必要な論点知識に関しては、「記事を検索」の窓に必要なキーワードを入力して、探してみてください。
ただし、過去記事は予告なく限定閲覧記事に変更する場合があります。
また、勉強法に関する僕の考えは以下の記事をご覧ください。
合格者になるためのマインドセット - 日本で２番目にドＳな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセット② - 日本で２番目にドＳな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセット③ - 日本で２番目にドＳな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット① - 日本で２番目にドＳな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット② - 日本で２番目にドＳな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット③ - 日本で２番目にドＳな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット④ - 日本で２番目にドＳな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑤ - 日本で２番目にドＳな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑥ - 日本で２番目にドＳな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑦ - 日本で２番目にドＳな社労士試験対策
今日もメインシリーズ
「過去問はこうやって本試験の知識に変える」を学んでいきましょう。
【もくじ】
昨日の振り返り
昨日は「（労働保険事務組合の）認可の取消」を整理しました。
労働保険事務組合の認可の取消しがあったときには、誰に対してその通知をしないといけないんでしたっけ？
はい、思い出して！
………、
「労働保険事務組合の主たる事務所の所在地を管轄する都道府県労働局長は、労働保険事務組合の認可の取消しがあつたときは、その旨を、当該労働保険事務組合に労働保険事務の処理を委託している事業主に通知しなければならない。」
でしたね。
これを記憶しやすい情報に加工して京大式カードに書くなり、ＩＣレコーダーに録音してクイズ化し、何回か繰り返せば、簡単に覚えられますね。
スマホアプリの「分散学習帳」がもっと使いやすいでしょう。
情報を覚えやすく加工する過程で脳みそに汗をかき、覚えやすくしたものを何回も繰り返し思い出すことで長期記憶に変えることが一番の忘却対策です。
分かりやすい講義や資料を１回聴いたり、眺めたりしただけで問題が解けるなんて魔法じみた方法はありません。
筋トレと一緒です。
脳みそに汗をかいた分、あなたが本試験で使える知識になります。
今日の過去問検討
今日のテーマと本試験に持っていく知識の個数
では、過去問検討に移りましょう。
今日は、「労働保険事務組合」のうち「責任等」から、
「労働保険事務組合に対する通知等」（徴収法３４条）、
「労働保険事務組合の責任等」（徴収法３５条）、
「帳簿の据付け等」（徴収法３６条）を整理します。
僕が持っている過去問集と、今年の問題からは、
「労働保険事務組合に対する通知等」は３肢（類題含めて４肢）、
「労働保険事務組合の責任等」は小見出しなしと小見出し「不正受給」に枝分かれしていて、
小見出しなしは６肢（類題含めて７肢）、
「不正受給」は１肢、
「帳簿の据付け等」は１肢、載っています。
ただ、僕の検討では、問題の数だけ知識が必要なのではなくて、
「労働保険事務組合に対する通知等」は「１個」の知識、
「労働保険事務組合の責任等」の小見出しなしは「２個」の知識、
「不正受給」は「１個」の知識、
「帳簿の据付け等」は「１個」の知識でパーフェクトだとまとめました。
その中でみなさんは、お持ちの過去問集から、
本試験に持っていく知識はどのように準備していますか？
では、そのうちの１つを見てみましょう。
今日の１問
「労働保険事務組合は、労働保険事務等処理委託事業主名簿と労働保険料等徴収及び納付簿を事務所に備えておかなければならないが、雇用保険被保険者関係届出事務等処理簿は備える必要はない。」
（平成２０年度問６Ｃ）
この問題、問われている知識は何でしょう？
では、シンキングタイム、スタート！
いつものように５Ｗ１Ｈの疑問形になるように考えましょうね。
………、
「労働保険事務組合が備えなければならない帳簿の種類はどのようなものか？」
ですね。
では、答えは？
………、
本試験に持っていく論点知識
「①労働保険事務組合は、厚生労働省令で定めるところにより、その処理する労働保険事務に関する事項を記載した帳簿を事務所に備えておかなければならない。
②①の規定により労働保険事務組合が備えておかなければならない帳簿は、次のとおりとする。
一 労働保険事務の処理を委託している事業主ごとに次に掲げる事項を記載した労働保険事務等処理委託事業主名簿
（略）
二 労働保険事務の処理の委託をしている事業主ごとに次に掲げる事項を記載した労働保険料等徴収及び納付簿
（略）
三 雇用保険に係る保険関係が成立している事業にあつては、労働保険事務の処理の委託をしている事業主ごとに次に掲げる事項を記載した雇用保険被保険者関係届出事務等処理簿
（略）」
ですね。
整理の視点
ロジック的には難しくはありませんが、帳簿名を覚えるのがチョイとめんどくさそうです。
まず①。省令への委任規定ですんで、特に記憶ポイントはありません。
しいて言えば、所定のお仕事の記録を残しておきなさいよってことでしょうか。
ちなみに、徴収法上の記録の保存義務が何年だったかをこのタイミングで思い出しておきましょうね。
アクティブラーニングというのは、いつでもどこでも自分に課すことのできるトレーニングです。
最初のうちは習慣化できないかもしれませんが、「こういう時に、こうする。」と自分ルールを決めて、とりあえずやってみるとよいでしょう。
次に②。ここで３つの帳簿が出てきますね。
１つ目は「労働保険事務等処理委託事業主名簿」。
どういうもんかというと「労働保険事務の処理を委託している事業主ごとに次に掲げる事項（略）を記載した」ものです。
つまり、どんな事業主が事務組に委託しているかが分かるようにした帳簿ですね。
これって、要は、事務組にとっては「顧客リスト」な訳ですよね。備え付けて当たり前のもんじゃないでしょうか。
２つ目は「労働保険料等徴収及び納付簿」。
どういうもんかというと「労働保険事務の処理の委託をしている事業主ごとに次に掲げる事項（略）を記載した」ものです。さっきとほぼ一緒やん。
こっちの方は、労働保険料の納付状況などが分かるようにした帳簿です。
これって、事務組が労働保険料の申告・納付を代行するわけで「顧客データ」な訳ですから、これも備え付けて当たり前の話ですね。
３つ目は「雇用保険被保険者関係届出事務等処理簿」。
これだけは「雇用保険に係る保険関係が成立している事業にあつては、」必要とされているもので、労災のみの保険関係の事業所については調製しようがありません。
中身は「労働保険事務の処理の委託をしている事業主ごとに次に掲げる事項（略）を記載した」ものです。やっぱり一緒だ。
具体的には、主に雇用保険の被保険者の資格の得喪に関する帳簿です。
事務組って、労働保険料の申告・納付以外に、雇用保険の被保険者の資格の得喪手続に関しても扱うことができますから、これも「顧客データ」な訳で、備え付けるのは当たり前ですね。
でです。
お気づきだと思いますが、３種類（場合によっては２種類。）の帳簿って、事務組が事業主の委託を受けて扱う事務の内容と被っていますよね。
というか、よそ様から預かったデータな訳ですから、それを保管・管理するのって、当たり前だと思いませんか？
ってことは、わざわざ帳簿名を覚えなくても、事務組に委託可能な業務は何だったかから想起すれば、問題は解けるようになるってことです。
ただし、帳簿の種類は３種類あって、「顧客名簿」と「顧客データ」に関するものだったなという概要自体は覚えておく必要があります（でっち上げ問題に対応するため。）。
不安を感じるかもしれませんが、徴収法は選択式がありませんから、出題頻度の低いものの用語については鷹揚に構えた方がいいような気がします。
一応、「顧客名簿」や「顧客データ」といったざっくりとした覚え方をするときに、どんな中身のもんかはざっと見ているので、思い出す取っ掛かりは残してあります。
どうでしょう？
今日の整理のテクニックって、既に私たちが知っている論点知識（今日の場合は「事務組に委託できる事務の範囲は何か？」という過去問論点知識。）に紐づけて別の論点知識を整理・記憶するというものです。
僕は、これができるようになってから、記憶の定着度が上がり、点数も高得点で安定するようになりました。
どうやって身に付けたかは、情報の整理の際「これって、今まで学んだことと関連性はないだろうか？」と、常に自問自答していましたね。
僕自身、めんどくさがりなんで「効率的に（＝少ない手間で）記憶するにはどうしたらいいだろう？」ということをいつも考えていました。
もちろん、そのために勉強法についての本を読み、試行錯誤はしましたよ。最初からズバズバできていたわけではありません。
ただ、毎日のように「既存知識との関連性、関連性。」っていう思考をしていると、自然と学んだ内容を思い出すことにもなりますし、覚えるべき事柄の抽象化・一般化ができるので、共通事項の発見もしやすくなりました。
やはり、勉強というのは、講義を聴くだけだとか、テキストや資料を眺めるとかいうことではなく、「問いを自ら発し、その解答をできるだけシンプルかつ、思い出しやすいように加工すること。」が大事なんじゃないかなって思います。
勉強は知識を身に付けること自体が目的ではありません。
その身に付けた内容を使って、試験であれば問題が解けて合格する、合格後は生きた知識としてマネタイズすることが目的です。
ドＳ勉強会＆個別特訓を受けて、去年合格された方は、今考え方が身に沁みついていましたね。
あなたは、日々の勉強の目的が知識を得ることで満足していませんか？
その先の「受験で使える知識」の習得、すなわち、身に付けた情報を使って、問題がスラスラ解ける状態になるところまで達しているということを見落としてはいませんか？
今日のまとめ
今日は、「（労働保険事務組合の）帳簿の据付け等」を整理しました。
また、既存知識に紐づけて記憶ポイントを考えると効率的ということもお伝えしました。
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「用語の大切さを改めて感じました。択一で、しっかりと用語を確認して、学んでいれば、選択問題にも応用ができることもわかりました。」
「自分では気づかない「解法のテクニック」があったことがわかった。」
「戦略的に表を書き３点取りにいくことです。一般常識以外でも難問が出るという心づもりと大ボス、中ボスとの戦いに向けて、構える姿勢について知れました。」
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