日本で2番目にドSな社労士試験対策

このブログは、社労士試験に本気で合格する方を応援するために、主自身が取った効果的な学習法をお伝えするブログです。主に受験経験のある方向けの内容ですが、初学者の方でも1発合格するエッセンスが詰まっています。毎日アップしますので、ご愛読ください。

過去問はこうやって本試験への知識に変える~労働者災害補償保険法⑱~

みなさん、こんにちは。

 

「日本で2番目にドSな社労士試験対策講師」の塚野です。

 

毎日、ありがとうございます。

 

cocomaruxさん、読者登録ありがとうございます。

長丁場ですが、あっという間に本試験を迎えることになります。

気負わず、焦らず、じっくりとお付き合いください。

 

はじめましての方、ようこそいらっしゃいました。

僕はこんな人です。

にょういずみにょうさんのプロフィール - はてな

 

来年の本試験(令和4年8月28日)まで、残り267日(38週と1日)です。

1日1日を大切に過ごしましょうね。

再始動された方は、テンション抑え目で、じっくり準備していきましょう。

まだの方は、とっととリスタートするか、いつから再開するかを決めましょう。

 

このブログでは、来年の本試験向けに択一で50点を取るための準備として、毎日、過去問を1題例に挙げ、その問題を解くことで、どんな知識を本試験会場に持っていくかを検討していきます。

必要な論点知識に関しては、「記事を検索」の窓に必要なキーワードを入力して、探してみてください。

ただし、過去記事は予告なく限定閲覧記事に変更する場合があります。

 

また、勉強法に関する僕の考えは以下の記事をご覧ください。

合格者になるためのマインドセット - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

合格者になるためのマインドセット② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

合格者になるためのマインドセット③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

合格者になるためのスキルセット① - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

合格者になるためのスキルセット② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

合格者になるためのスキルセット③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

合格者になるためのスキルセット④ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

合格者になるためのスキルセット⑤ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

合格者になるためのスキルセット⑥ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

合格者になるためのスキルセット⑦ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

 

今日もメインシリーズ

「過去問はこうやって本試験の知識に変える」を学んでいきましょう。

 

【もくじ】 

昨日の振り返り

昨日は「受給権の保護」について整理しました。

 

労災法では、どのように保険給付の受給権が保護されているんでしたっけ?

はい、思い出して!

 


………、

 

 

「保険給付を受ける権利は、譲り渡し、担保に供し、又は差し押さえることができない。」

でしたね。

 

これを記憶しやすい情報に加工して京大式カードに書くなり、ICレコーダーに録音してクイズ化し、何回か繰り返せば、簡単に覚えられますね。

スマホアプリの「分散学習帳」がもっと使いやすいでしょう。

情報を覚えやすく加工する過程で脳みそに汗をかき、覚えやすくしたものを何回も繰り返し思い出すことで長期記憶に変えることが一番の忘却対策です。

分かりやすい講義や資料を1回聴いたり、眺めたりしただけで問題が解けるなんて魔法じみた方法はありません。

筋トレと一緒です。

脳みそに汗をかいた分、あなたが本試験で使える知識になります。

 

今日の過去問検討

今日のテーマと本試験に持っていく知識の個数

では、過去問検討に移りましょう。

 

今日は、「社会復帰促進等事業と特別支給金」から、

「社会復帰促進等事業」(労災法29条)を整理します。

 

僕が持っている過去問集と、今年の問題からは、

「社会復帰促進等事業」は小見出しで枝分かれしていて、

「社会復帰促進事業」は10肢(それとまるっと1問)、

「労災就学援護費」は2肢、

「安全衛生確保等事業」は3肢、

独立行政法人福祉医療機構独立行政法人労働者健康安全機構が行う社会復帰促進等事業」は4肢、

「その他」は1肢、載っています。


ただ、僕の検討では、問題の数だけ知識が必要なのではなくて、

「社会復帰促進事業」は「1個」の知識(平成23&29年度の問題は細かすぎるのでとりあえず無視してもいいでしょう。)、

「労災就学援護費」は「2個」の知識、

「安全衛生確保等事業」は「1個」の知識、

独立行政法人福祉医療機構独立行政法人労働者健康安全機構が行う社会復帰促進等事業」は「1個」の知識、

「その他」は「1個」の知識でパーフェクトだとまとめました。

 

その中でみなさんは、お持ちの過去問集から、

本試験に持っていく知識はどのように準備していますか?

 

では、そのうちの1つを見てみましょう。

 

今日の1問

「社会復帰促進等事業は、業務災害及び複数業務要因災害を被った労働者に関する事業であり、通勤災害を被った労働者は対象とされていない。」

(平成29年度問3ア改)

 

この問題、問われている知識は何でしょう。

では、シンキングタイム、スタート!

いつものように5W1Hの疑問形になるように考えましょうね。

 

 

………、 

 

 

「社会復帰促進等事業の対象となる者は誰か?」

ですね。

 

では、答えは?

 

………、

 

本試験に持っていく論点知識

「政府は、この保険の適用事業に係る労働者及びその遺族について、社会復帰促進等事業として、次の事業を行うことができる。(以下略)」

ですね。

 

整理の視点

ロジック的には難しくはないので、記憶するのみです。

ポイントは1つだけですね。

「この保険の適用事業に係る労働者」及び「その遺族」が対象であることです。

ここでは特に「業務災害及び複数業務要因災害を被った労働者」という限定語句はありませんから、通災に遭った労働者も含まれることになります。

また「適用事業に係る」とありますから、適用除外や暫定任意適用事業を除き、適用事業であるならば、たとえ事業主が保険関係成立届を提出していなかったとしても保険給付がなされるのと同様、社会復帰促進等事業も受けられるでしょうね(そうでないと、保健給付だけは受けられるけど、その後のケアがないってことになり、労災法の目的から逸れてしまう。)。

なお、本肢は、出題当時は社会復帰促進等事業を問う個数問題のうちの1肢で、超難問でした。

他の肢も過去問未出題の細かいところまで立ち入っていたので、本試験問題としては得点できなくても構わない「捨て問」でした。

ですが、いったん過去問となった以上は、再出題されても文句は言えません。

論点が何で、何を知識として持っていくかは準備しておきましょう。

 

で、最近の労災択一問題って、変な問題が多いですよね。

保険給付そのものからの出題って、7問中せいぜい2問くらいで、残りは周辺部分といったところからの出題です。

その意味で、社会復帰促進等事業ってのは、択一だけでなく選択式でも格好の材料になりやすいんじゃないかって思います。

んじゃあ、例えば、社会復帰促進等事業の3大カテゴリーのうちの1つに「安全衛生確保事業」ってのがありますね(残りのカテゴリーも言えますか?)。

さらに「安全衛生確保事業」は「業務災害の防止に関する活動に対する援助、健康診断に関する施設の設置及び運営その他労働者の安全及び衛生の確保、保険給付の適切な実施の確保並びに賃金の支払の確保を図るために必要な事業」ってのを行っていて、

その中の1つに「働き方改革推進支援助成金及び受動喫煙防止対策助成金」の支給ってのがあります。

おっと、ここで助成金の話ですよ。

私たちの感覚として「助成金」って、雇用保険法の雇用二事業の一環として行われるもんだと思いがちですが、どっこい、他にもあるんですね。

今年の労一びっくり問題の余波からすると、ちょいと気になるところでもあります(びっくり問題は労一に限りません。受験生・予備校の裏をかくためにやっているんですから、予想して当てに行くこと自体ナンセンスですが、どういう裏をかいてくるかのシミュレーションを自分なりにしてみることは、頭の体操としては有効だと思います。それに「何でもあり」ということが実感できますから、いざ、本試験で見たことも聞いたこともないテーマが出されたとしても、動じることなく対処できるようになります。)。

それぞれの概要としては、

働き方改革推進支援助成金」は「生産性を高めながら労働時間の縮減等に取り組む中小企業・小規模事業者や、傘下企業を支援する事業主団体に対して助成するものであり、中小企業における労働時間の設定の改善の促進を目的」とするものです。

受動喫煙防止対策助成金」は「中小企業事業主による受動喫煙防止のための施設設備の整備に対し助成することにより、事業場における受動喫煙防止対策を推進することを目的」とするものです。

さて、どうでしょう。

読めばわかる内容ではありませんか?

受動喫煙防止対策助成金」なんかは、モロですし、

働き方改革推進支援助成金」だって、働き方改革のキーワードである「生産性の向上」ってのが盛り込まれています。

つまり、助成金名って、その目的を端的に表したものにすぎないんです。

名は体を表すといえばいいでしょうか。

今年の労一選択式BDの助成金名を答えさせる問題も、その場で読んで答えを出せられますよ。

なので、労一ショックのあまり、助成金名を躍起になって覚えこもうとするのは愚策だと言えます。

もちろん、テキストの表記はガラッと変わって、いろんな助成金に関する記述が増えるとは思いますが、「読み込む」とか「暗記する」なんてのは、来年の問題を考えている側からすると「労一選択式で、2年連続で雇用助成金の問題が出ると思う? まずないよね。もっと他のテーマで裏をかくさ。」ってなるんじゃないでしょうか。

もちろん、択一で焼き直しのように出題される可能性や裏の裏をかくなんてことも無きにしも非ずですが、他にも覚えるべきことって山ほどありますよね。

だったら、ざっと見ておいて、助成金名と概要のキーワードの対応関係をなぞっておく程度でいいんじゃないでしょうか。

僕ならそうします。

だって、令和2年度の労一びっくり問題のあと、躍起になって統計名って暗記して今年の試験に臨みませんでしたか?

見事に肩透かし喰らったじゃないですか。

もうね「羹に懲りて膾を吹く。」みたいなことは止しましょう。

また、知識量を増やして本試験に臨むのではなく、思考して解答を出すことや、知識ではどうにもならない問題への臨み方を準備しておくべきです。

 

今日のまとめ

今日は、「社会復帰促進事業」を整理しました。

また、助成金名って、その目的を端的に表したものにすぎないから、躍起になって覚えこもうとするのは愚策だということについてもお伝えしました。

  

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知識ではどうにもならない問題の解き方に重心を置いた勉強会ですので、予備校の講義や市販本にあるような「予想問題を解いてびっくり問題が出たとしても対応する。」といったものではなく、テクニックを学びたい方にはお勧めです。

実際に参加した受験さんからは、

「用語の大切さを改めて感じました。択一で、しっかりと用語を確認して、学んでいれば、選択問題にも応用ができることもわかりました。」

「自分では気づかない「解法のテクニック」があったことがわかった。」

「戦略的に表を書き3点取りにいくことです。一般常識以外でも難問が出るという心づもりと大ボス、中ボスとの戦いに向けて、構える姿勢について知れました。」

といった感想をいただいております。

長さは約4時間。費用は¥5,000です。

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