日本で2番目にドSな社労士試験対策

このブログは、社労士試験に本気で合格する方を応援するために、主自身が取った効果的な学習法をお伝えするブログです。主に受験経験のある方向けの内容ですが、初学者の方でも1発合格するエッセンスが詰まっています。毎日アップしますので、ご愛読ください。

過去問はこうやって本試験への知識に変える~労働安全衛生法⑮~

みなさん、こんにちは。

 

「日本で2番目にドSな社労士試験対策講師」の塚野です。

 

毎日、ありがとうございます。

 

はじめましての方、ようこそいらっしゃいました。

僕はこんな人です。

にょういずみにょうさんのプロフィール - はてな

 

来年の本試験(令和3年8月22日)まで、残り294日(42週)と、

今年の合格発表まで残り5日です。

いよいよ今週金曜日ですね!

あっちゅー間に11月かぁ。時間が経つのは早いなぁ。

1日1日を大切に過ごしましょうね。

 

再始動された方は、テンション抑え目で、じっくり準備していきましょう。

リスタート確定の方も、もう勉強を再開していますね。 

「もう1年(実際は300日もないんだが。)勉強しようかどうか悩んでます。」って方もいらっしゃるかもしれませんが、悩んでいても時間は過ぎるだけです。

悩むことの目的は決めないことです。悩むのを止めるのならば、勉強するか撤退するかのどちらかです。

悩むことは選ばないためであり、選ぶことを先延ばしする理由でしかありません。

ず~っと悩んでいる限りは、勉強しなくてもいいですし、社労士試験をあきらめることをしなくても済みますからね。

 

勉強を再開しない理由なんていくらでも思い浮かびます。

あなたの真の望みが悩みたいことであり、それで来年受かるんであれば、それでもいいでしょう。

けど、そうはならないことは、あなた自身が一番わかっているはず。

さあ、1日5分でも10分でもいいから勉強し始めましょう。

不安を取り除く特効薬は、1歩を踏み出すことです。

最初から完璧な勉強法をとれる人なんていません。

とりあえずやってみて、軌道修正をするんです。

なので、何もせずにその場に立ち尽くしているだけでは何も変わりませんよ。

 

このブログでは、今年の本試験向けに択一で50点を取るための準備として、毎日、過去問を1題例に挙げ、その問題を解くことで、どんな知識を本試験会場に持っていくかを検討していきます。

必要な論点知識に関しては、「記事を検索」の窓に必要なキーワードを入力して、探してみてください。

ただし、過去記事は予告なく限定閲覧記事に変更する場合があります。

 

また、勉強法に関する僕の考えは以下の記事をご覧ください。

来年度向けの勉強を始める前に必ずやるべきこと - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

マインドセットをする - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

毎日のゴールを決める - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

スケジュールを立てる - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

やってはいけない勉強法(前編) - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

やってはいけない勉強法(後編) - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

効率の良い勉強法とは何か? - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

 

今日もメインシリーズ

「過去問はこうやって本試験の知識に変える」を学んでいきましょう。

 

【もくじ】 

昨日の振り返り

昨日は「職長等の教育」について整理しました。

 

職長教育を行わなければならない業種は何でしたっけ?

 

はい、思い出して!

 

………、

 

「①建設業

 ②製造業。ただし、次に掲げるものを除く。
  イ 食料品・たばこ製造業(うま味調味料製造業及び動植物油脂製造業を除く。)
  ロ 繊維工業(紡績業及び染色整理業を除く。)
  ハ 衣服その他の繊維製品製造業
  ニ 紙加工品製造業(セロフアン製造業を除く。)
  ホ 新聞業、出版業、製本業及び印刷物加工業

 ③電気業

 ④ガス業

 ⑤自動車整備業

 ⑥機械修理業」

でしたね。

 

これを京大式カードに書くなり、ICレコーダーに録音してクイズ化し、何回か繰り返せば、簡単に覚えられますね。

記憶のコツは、出来合いの情報を鵜呑みにするのではなく、あなたの言葉で端的な情報に加工することと、それを適切なタイミング(忘れそうなタイミング)で、繰り返すことです。

あなた自身は、どれくらい脳みそに汗をかき、反復演習をしていますか?

 

今日の過去問検討

今日のテーマと本試験に持っていく知識の個数

では、過去問検討に移りましょう。

 

今日は、「労働者の就業にあたっての措置」の「就業制限・中高年齢者等についての配慮」から「就業制限」(安衛法61条)を整理します。

 

僕が持っているクレアール過去問集(2021年度向け)には、

「就業制限」は9肢、載っています。

 

ただ、僕の検討では、問題の数だけ知識が必要なのではなくて、

「就業制限」は「5個」の知識でパーフェクトだとまとめました。

(細かい話が3つあるんですけどね。)

 

その中でみなさんは、お持ちの過去問集から、

本試験に持っていく知識はどのように準備していますか?

 

では、そのうちの1つを見てみましょう。

 

今日の1問

フォークリフト運転技能講習を修了した者は、当該技能講習の修了により就くことができるフォークリフトの運転の業務に従事する場合は、フォークリフト運転技能講習を修了したことを証する書面を携帯している必要はない。」

(平成21年度問10B)

 

この問題、問われている知識は何でしょう?

では、シンキングタイム、スタート!

いつものように5W1Hの疑問形になるように考えましょうね。

 

 

………、 

 

 

 

「就業制限業務に従事する場合、何を携行しないといけないか?」

ですね。

では、答えは?

 

………、

 

本試験に持っていく論点知識

「就業制限業務につくことができる者は、当該業務に従事するときは、これに係る免許証その他その資格を証する書面を携帯していなければならない。」

ですね。

 

整理の視点

ロジック的には難しくはないので、記憶するのみです。

例えば、フォークリフトを使って仕事をするときは、その免許証を携帯してなさいよってことです。

また、自動車やバイクの免許のお持ちの方は、感覚的にお分かりになるでしょうね。

僕は車の免許を持っていませんが、前職(酒屋)の職場にはフォークリフトがあり、大きなマグネット付きのクリップに免許証がはさんであって、「あー、これが過去問にあった就業制限業務の免許証だー。これならいつでも携帯してるって言えるよね~。」って考えた記憶があります。

もし、あなたの職場でこうした就業制限業務に関するものがあるのでしたら、ご覧になることをお勧めします。

アタマで理解するより、実際に見たり触ったりした方がグッと印象に残りますから、記憶にも残りやすいです。

 

なお、就業制限業務につくことができない者がこの業務に就いた場合は、労働者に対しても罰則が科されます。

過去問未出題の話ですが、趣旨から考えると納得できますね。

就業制限業務があるのは、危険度が高く、労災発生の可能性が高い業務について、誰でも彼でも就けるとなれば、事故が起きまくる可能性があるからですよね。

なので、免許を取得した等の者に限って認め、さらに罰則という強力なペナルティーを用意することで実効化しようとしているわけです。

ちなみに自動車の場合、免許不携帯だと反則金を徴収されます。あれって、刑事罰としての罰金ではなく、行政上の処分としての制裁金と解されています。

感覚からすると同じように思えますが、フォークリフトや高所作業車を使って仕事をするのと、乗用車を運転するのとでは、相対的に就業制限業務の方が危険です。その分、刑事罰としての罰則という「強いクスリ」が用意されているんでしょうね。

 

でです。労働者に両罰規定以外で罰則が科される場面という、安衛法では例外的な話(の2つめ)なので、これまでは未出題ではありますが、今後の出題可能性はそこそこあるんじゃないかなって思います。

覚えるにしても、「労働者に罰則が科される例外的なものは~。」みたいにして2つ覚えてもいいでしょうし、過去問出題歴のあるものだけ覚えておいて、もし仮に未出題のものが出たら現場対応するとしてもいいでしょう。

どっちでもいいと思いますが、何でもかんでも覚えておかなくてはならないということではありません。

最近の問題は、基本事項のプラスアルファの知識の正誤判断をさせるようなものが散見されます(例えば令和元年度問8。)。

ここで地力の差が出るんですね。

知識詰め込み型の勉強をしている方は「知らない。どうしよう。」とパニックになりやすいです。

一方、原理原則や、趣旨といった基本事項に紐づけて記憶をしている方は「こうこうこういうことだから、結論は多分こう。」みたいに思考して正誤判断をします。

その差がどこから生まれるのかというと、試験勉強をどのようにとらえているかの違いなんじゃないかなって思います。

社労士試験は難関資格の1つに数えられ、合格率も最近は6%強で「狭き門」のようにとらえられます。

ですが、実際に合格を争っている層って、全体の上位2割のレベルの受験生です。

社労士試験は毎年だいたい5万人弱の出願があり、当日の受験率は8割程度。合格者数は2,500人程度です。

ってことはです。

分母が5万弱で、分子が2500くらいでしたら、5%ちょいくらいの数字になります。

ですが、分母が1万弱で分子が2500くらいだったら、何%くらいになります?

25~30%くらいじゃないですか?

だとしたら、社労士試験の実質倍率なんて、せいぜい3~4倍ですよ。

3~4人に1人は受かる試験です。

ただし、正しい方法論と戦略をもって臨んでいる方に限っての話です。

その正しい方法論と戦略って何じゃいなというのは毎日冒頭に貼っているリンク記事を読んでもらうとして、合格を争っている上位2割の層の受験生さんや、実際に合格された方の話を聴くと、試験勉強をどうとらえているかというのが、やはり違います。

詳しくは、合格発表後の僕が主催のオンライン勉強会や、最短最速勉強会で合格者の方にお話ししていただきますが、大まかに言うと「所詮、試験なんて人間が作ったもの。誰も受からないなんてことはないし、満点をとらなくてもいい。知識に振り回されることなく、基本を大事にすれば受かる試験。」くらいに考えている方が多いです。

達観しているというか、試験自体を「倒せない魔物」みたいにとらえてあたふたするのではなく、ちょっと難しめのパズルを解くかごとく、ド~ンと構えていろいろ試しながら楽しんで臨んでいるようにも思えます(もちろん、かなり本気を出して時間とお金の投資はしてますが。)。

試験自体を自分の目の高さで観て情報とかに振り回されているというより、ちょっと斜めから見ているというか上から目線で見ているというか…、そんな感じです。

山に登るとき、麓から頂上を眺めて「あー、遠いなぁ。登れんるんだろうか?」と考えて腰が引けるのか、「確かに頂上は遠いように見えるけど、地図によるとこのルートを通るのが最適っぽそうだから、まずは登山口まで行ってみよう。」みたいな差とも言えます。

あなたはどっちでしょう?

 

今日のまとめ

今日は、「就業制限」について整理しました。

また、試験勉強を必要以上に難しく感じるのではなく、多少、上から目線で臨んだ方がいいことについてもお伝えしました。

  

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さらに、11月から有料の動画配信も企画しています(現在、鋭意準備中!)。

できればですが、全論点につき、僕だったらどう記憶するかみたいな解説動画を作ろうと思っています(YouTubeにあげたやつの全論点版みたいなイメージです。)。

こちらも乞うご期待。

 

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