みなさん、こんにちは。
「日本で２番目にドＳな社労士試験対策講師」の塚野です。
毎日、ありがとうございます。
本試験（８月25日）まで、あと「１０２日」。
試験前日まで１４週間と４日です。
あなたは、１週間平均で何時間、
正味の勉強時間を費やしていますか？
それに１４を掛けると……、
あと何時間かけて合格レベルに持って行ったらよいかが分かりますね！
（テキストをマーカーで塗り絵していたり、眺めているだけの時間はノーカウントですよ。）
さあ、今日もメインシリーズ
「過去問はこうやって本試験の知識に変える」を学んでいきましょう！
【もくじ】
昨日のふりかえり
昨日は、年金の支払の調整（内払）について整理しました。
どんなときに『内払とみなすことができる。』んでしたっけ？
はい、思い出して！
………、
「①年金の支給を停止すべき事由が生じたにもかかわらず、その停止すべき期間の分として年金が支払われたとき
②障害基礎年金又は遺族基礎年金を減額して改定すべき事由が生じたにもかかわらず、その事由が生じた日の属する月の翌月以降の分として減額しない額の障害基礎年金又は遺族基礎年金が支払われた場合
その支払われた年金は、その後に支払うべき年金の内払とみなすことができる。」
でしたね。
夜寝る前と、朝起きた時に繰り返しましたか？
記憶のコツは、
コンパクトな情報を常に繰り返すことです！
もちろん、そのまえに、テキストなどの
情報を自分の言葉でコンパクトに凝縮すること
も大事です。
分かりやすい講義を聴いたり、テキストを読むだけの
受け身な勉強では記憶は身につきません。
受験経験があって、択一合格点に届いたことのない方は、
今のやり方で、本試験会場でスラスラ問題を解き、
１１月に合格している自分の姿をイメージできますか？
今一度、勉強方法を見直してみてはいかがですか？
今日の過去問検討
今日のテーマと本試験に持っていく知識の個数
では、過去問検討に移りましょう。
今日は「国庫負担と事務費の交付」（国年法８５～８６条）を整理します。
「積立金の運用」は飛ばします。選択式の過去問をおさらいする程度で十分でしょう。
さて、僕が持っているクレアール過去問集（2019年度向け）には、
「国庫負担と事務費の交付」は１０肢（類題含めて１１肢）、載っています。
ただ、僕の検討では、問題の数だけ知識が必要なのではなくて、
「国庫負担と事務費の交付」は「２個」の知識で、パーフェクトだとまとめました。
みなさんは、お持ちの過去問集から、
本試験に持っていく知識はどのように準備していますか？
では、そのうちの１つを見てみましょう。
今日の１問
「保険料４分の１免除期間に係る老齢基礎年金の給付に要する費用については、480から保険料納付済期間の月数を控除して得た月数を限度として、その７分の４を国庫が負担することとなる。」
（平成２６年度問４ア）
この問題、問われている知識は何でしょう？
では、シンキングタイム、スタート！
いつものように５Ｗ１Ｈの疑問形になるように考えましょうね。
………、
「基礎年金への国庫負担は、どのくらいの範囲で行われるか？」ですね。
では、答えは？
………、
本試験に持っていく論点知識
「全額納付をした場合を１としたときに、納付した保険料と同じ割合の額を国庫負担し、給付すべき額に足らない場合は特別国庫負担をする。」
ですね。
整理の視点
ごくかいつまんで言葉にするとこういうことでしょうか。
ただ、これだとなんのこっちゃよく分かりません。
みなさんのお持ちのテキストには、こんな表が載っているのではないでしょうか？
|
|
１ |
２ |
３ |
４ |
５ |
６ |
７ |
８ |
|
全額納付 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
★ |
★ |
★ |
★ |
|
1/4免除 |
〇 |
〇 |
〇 |
★ |
★ |
★ |
☆ |
|
|
半額免除 |
〇 |
〇 |
★ |
★ |
☆ |
☆ |
|
|
|
3/4免除 |
〇 |
★ |
☆ |
☆ |
☆ |
|
|
|
|
全額免除 |
☆ |
☆ |
☆ |
☆ |
|
|
|
|
〇：納付した保険料分、★：国庫負担分、☆：特別国庫負担分
この表って、老齢基礎年金の年金額を計算するときの計算式を納付した保険料や国庫負担等側から見た話です。（ただし、480月以内の分のみ）
過去問はこうやって本試験への知識に変える～国民年金法⑩～ - 日本で２番目にドＳな社労士試験対策
上の表とこの図の内容を突き合わせると、
保険料納付済月数＝全額納付
全額免除月数＝全額免除
４分の１納付月数＝3/4免除
半額納付月数＝半額免除
４分の３納付月数＝1/4免除
です。
で、全額納付した月を１とした場合に、
全額免除の月は4/8
3/4免除の月は5/8
半額免除の月は6/8
1/4免除の月は7/8
になっていますよね。
それって、〇★☆の数を足したものが「８分の̻̻̻□」と表せるものに対応していますよね。
なので、「全額納付をした場合を１としたときに、納付した保険料（〇）と同じ割合の額を国庫負担（★）し、給付すべき額に足らない場合は特別国庫負担（☆）をする。」と言い表したんです。
ちなみに、上の表での特別の国庫負担（☆）は、給付額に反映されるもののうちの割合で言うと上段から「1/7、2/6、3/5、全額」となりますね。
択一や選択式で、この手の分数が出てきた場合は何に対する割合を問われているかの見極めが重要です。
「全額納付を１としたときの割合」なのか「給付額に反映される数字を１としたときの割合」なのかで、分母の数字が変わってきますので、注意が必要です。
また、この部分は、テキストの読み込みだの、マーカーの塗り絵だのをやったとしても身に付きません。
実際に、ご自身で図や表を作って、他の人に説明できるくらいにまとめることをお勧めします。
みなさんは、どのように準備していますか？
今日のまとめ
今日は、基礎年金への国庫負担について整理しました。
また、言葉で表現するだけでなく、図や表を駆使して理解を深めるやり方についてもお伝えしました。
あなたは、今日の記事から何を学び、何を実践しますか？
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