みなさん、こんにちは。
「日本で2番目にドSな社労士試験対策講師」の塚野です。
毎日、ありがとうございます。
はじめましての方、ようこそいらっしゃいました。
僕はこんな人です。
来年の本試験(令和2年8月23日)まで、残り345日(49週と2日)です。
1日1日を大切に過ごしましょうね。
再始動された方は、テンション抑え目で、じっくり準備していきましょう。
まだの方は、いつリスタートするかを決めましょう。
京都は一昨日の雨で急に涼しくなり、過ごしやすくなりました。
試験疲れが残っていて、風邪などひかぬよう、温度管理等、お気を付け下さい。
このブログでは、今年の本試験向けに択一で50点を取るための準備として、毎日、過去問を1題例に挙げ、その問題を解くことで、どんな知識を本試験会場に持っていくかを検討してきました。
必要な論点知識に関しては、「記事を検索」の窓に必要なキーワードを入力して、探してみてください。
ただし、過去記事は予告なく限定閲覧記事に変更する場合があります。
【もくじ】
事例問題へは、どのように対応するか?
今年の本試験では、国年で事例問題が3年ぶりに復活し、受験生の肝を冷やしました。
確かに、事例問題を苦手としている方も多く、時間不足や難化の原因となった感は否めません。
ですが、試験問題として出題された以上、今後も引き続き出題されるでしょうから、事前対策が必要ですし、また、準備が可能なのではないかとも思います。
ちなみに、みなさんは、いわゆる「事例問題」、すなわち、条文そのものの知識の有無を問うのではなく、具体的なデータが与えられて、条文に当てはめをして正誤判断をする問題への取り組み方は、どのようにしていますか?
対策はしてあるので、他と同じように解くか、時間がかかるので後回しにするかのどちらかでしょうか?
で、僕は、対策を立てて解き方の準備や心構えを持って他と同じように解いた方が、あの本試験の緊張下でのアドバンテージになるのではないかと思います。
「自分、事例問題なんて屁じゃないよね~~!(^^)!」みたいに、ある意味「上から目線」で本試験に臨んだ方が気持ちに余裕が持てて、他のイレギュラーにも対応できるんじゃないかって考えだからです。
じゃあ、本番ではどのように解いて、事前準備はどうするのか?
今年の問題を例に挙げてみましょう。
「学生納付特例の期間及び納付猶予の期間を合算した期間を10年以上有し、当該期間以外に被保険者期間を有していない者には、老齢基礎年金は支給されない。なお、この者は婚姻(婚姻の届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある場合も含む。)したことがないものとする。」
(令和元年度国年問8A)
僕なら、いつものように「論点は何か?(=何を問うているのか?)」を読み取ります。
で、この論点ピックアップの作業には時間はかかりません。
なぜなら、設問中の結論である述語の部分を見れば済むからです。
本問では、「老齢基礎年金は支給されない。」となっていますから、「あー、老基の支給要件を訊いてるのね。」と分かります。
しかも、「学生納付特例の期間及び納付猶予の期間を合算した期間を10年以上有し、当該期間以外に被保険者期間を有していない者」とありますから、「あー、原則として『保険料納付済期間が10年で老基支給』の話か。」と分かります。
となれば、過去問知識から、学生納付特例の期間も納付猶予の期間も保険料納付済期間でも保険料免除期間でも合算対象期間でもありませんから、支給要件を満たさず、老基は不支給と結論付けられます。
そんなに手間がかかるとは思えないんですね。
同じ問8D(予備校の解答速報では正解肢となっている肢)でも、
「67歳の男性(昭和27年4月2日生まれ)が有している保険料納付済期間は、第2号被保険者としての8年間のみであり、それ以外に保険料免除期間及び合算対象期間を有していないため、老齢基礎年金の受給資格期間を満たしていない。この男性は、67歳から70歳に達するまでの3年間について全ての期間、国民年金に任意加入し、保険料を納付することができる。」
「あー、特例による任意加入被保険者の話か―。」と分かります。
ただ、ここで、過去問知識の正確さと、問題の解き方の訓練による注意の向け方が必要になりますね。
というのも、「67歳から70歳に達するまでの3年間について全ての期間、国民年金に任意加入し、」となっているので、ここで「?」となれるかどうかです。
過去問を解いていると「すべて」などの表現で、一切の例外がないような記述の場合、ほとんどが誤りになることを経験していると、
「はて? 全ての期間、任意加入できるんだっけ? 何か3年間の途中で、任意加入できなくなるような事情ってあったっけ?」と思考を伸ばすことができます。
となると「あー、特例による任意加入って、老基の受給資格を有するに至ったら資格喪失するんだった(過去問論点知識)。」と思い出すに至って、
「この男性、被保険者期間が8年あるから、2年間しか特例による任意加入できへんわ!」ってなって、誤りと判断することができます。
となると、事例問題は思考を伸ばすことが要求される分、時間がかかって面倒なのかもしれません。
でもそれって、実務に就いたら常について回るスキルですし、せいぜい、もうあと1歩くらいの思考の話ですから、そんなに手間なんだろうかという気はします。
ただ、普段の過去問学習が、〇×当てになっていたり、答えを覚えるだけのことをしている限りは、こうした「思考の伸び」を問うような事例問題は、ハードルが高く感じられるかもしれません。
ってことは、普段の準備のしかたを変えることで、他の受験生が敬遠する事例問題が、あなたの得点源になるかもしれません。
ただ、今年の問10はめんどくさいと思います。
もっともこの問題は、字面を追うだけの解き方をすると、頭の中がこんがらがってややこしいだけの話で、論点理解の段階から自分なりに図を書いている癖をつけておけば、「あー、図解すれば済む話だね❤」ってなるんじゃないでしょうか?
(ブログで、手書き風の図を挿入できないのが難ですが。)
う~ん、結局、事前の過去問検討のときに何を本試験に持っていくかのポイントの絞り方と、作業手順の確認の問題だけではないかと思うんですが、どうなんでしょう?
コメントいただければ、もっと突っ込んで対策についてお話しできるんですけどね。
あなたは、事例問題のどの辺に苦手意識を持っていますか?
個別相談でしたら、不安を取り除くことができるかもしれません。
今日のまとめ
今日は、事例問題の取り組み方についてお伝えしました。
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