日本で2番目にドSな社労士試験対策

このブログは、社労士試験に本気で合格する方を応援するために、主自身が取った効果的な学習法をお伝えするブログです。主に受験経験のある方向けの内容ですが、初学者の方でも1発合格するエッセンスが詰まっています。毎日アップしますので、ご愛読ください。

本試験問題を解いてみたⅢ~合格者脳はこう考える~択一式⑦

みなさん、こんにちは。

 

「日本で2番目にドSな社労士試験対策講師」の塚野です。

 

毎日、ありがとうございます。

はじめましての方、ようこそいらっしゃいました。

 

僕はこんな人です。

にょういずみにょうさんのプロフィール - はてな

 

今日の本編に入る前に、ちょこっと告知です。

3日のオンライン打ち上げの時に「来年度向けのドS勉強会の予定はどうなっていますか?」というお尋ねがありました。

ガイダンスについては告知済みでしたが、先の予定として、お知りになりたいとのリクエストがありましたので、どの勉強会にも先立って、日程をお知らせします。

ガイダンス 2022年09月17日 国年 2023年03月11日
労基 2022年09月24日 厚年 2023年04月08日
安衛 2022年10月22日 一般常識 2023年05月13日
労災 2022年11月19日 労働横断 2023年06月10日
雇用 2022年12月17日 社会横断 2023年07月08日
徴収 2023年01月14日 全体横断 2023年08月05日
健保 2023年02月11日 ENCORE ???

全て土曜日で、開始時刻は13時。終了時刻は、ガイダンスは15時を予定。それ以外は19時を予定としていますが、20時くらいまでの延長は十分あります。

毎回、録画をしますんで、遅刻・早退・中抜け・欠席しても後から学べます。

開催告知&参加申し込みは、原則として、開催日のすぐ前の日曜日から木曜日までの5日間とします(なので、例えば、9月24日の労基法の回は、9月18日~22日の間のブログ記事で告知&申込。)。

他の勉強会と違って、講師が一方的にレクチャーをするのではなく、受験生さんが見聞きはしたことがあって、知っているはずの知識を試験で使えるように、その場で仕上げることを目的としています。なので、めっちゃインタラクティブです。

また、そこでの学びが勉強時間の大半を占める自学自習の際に役立つよう、テキストの読み方や、過去問の使い方&読み方、繰り返し思い出すコツといった勉強方法そのものについても、実際に手を動かし、脳みそに汗をかいてもらうことをして、受験生力のアップにつなげます。なので、めっちゃ頭使いますし、その分、自分事として記憶にも残ります。時間もあっという間に過ぎるんで、長さなんか感じられません(多分(*´з`))。

費用は、ガイダンスは無料。労基以後は、各回単発の場合は1回あたり¥5,000。全12回の一括申込みの場合、¥60,000から¥10,000オフしての¥50,000。

初回の労基をお試しとして参加した後、又は合格発表待ちでとりあえず労基だけ参加の後に残りを一括して申し込んだ場合も割引を適用して、残り11回分は¥45,000とします。途中の回から参加の場合でも、過去の分も含めて一括申込みされる場合には割引を適用します。

手帳に日程を書き入れて、予定は押さえましたね?

 

さて、今日も今年の本試験問題を実際に解いてみて、「合格者レベルならば、どのような思考を辿るか?」という内容です。

で、僕は、過去問でズバリ問われた内容と、根拠となった条文をベースにプチ応用論点が出題されてもいいように情報を加工することを旨としていますんで、記憶の内容としては「過去問でズバリ問われたことがあるか又はその周辺知識。」ってものになっています。

したがって、過去問でかすってもいないような中身については法改正事項や白書・統計以外については、原則として知識として持っていないことが前提です。

予備校の解説動画を観ていますと「テキストのどこどこに記載がある。」といった、過去問ではかすってもいないけど、しれっと記載のある項目(しかも普通の書体や文字色で書いてあるにすぎない。)についても受験生は当然知っているであろうことや、実務に就いてから知り得たこと知っていることを前提に「当然知っていますよね。」的なことを仰る方がいますが、僕は「それって、後出しじゃんけんじゃないか(-_-メ)」って思います。

あくまで、社労士事務所に勤めたことはなく、過去問をベースにその正答率を95%程度にガチガチに仕上げた受験生であれば、どのようなアウトプットをするのかという視点で記事を書いています。

 

【もくじ】 

 

国年法択一式

今日はラストの国年法。

なお、特に断り書きのない過去問は、択一の過去問です。

 

国年

問1は、特にテーマの表記はなし。

Aは、平成23年度問3Eの焼き直し。秒殺。

Bは、平成28年度問2C、25年度問3E、令和2年度問6Dの焼き直し。秒殺。ここで答えが出ますんで、本試験では残りはすっ飛ばしていると思います。

Cは、平成20年度問9C改の焼き直し。秒殺。

Dは、古い過去問がある(平成13年度問5A改)んですが、他にかすっている過去問はないんで、中立の△か、老齢基礎年金の受給権者の届出に関する平成25年度問1B改から推測して、×寄りの△でしょうか。

Eは、平成26年度問10Cの焼き直し。秒殺。

バキバキ焼き直しの論点なので、得点しなければならない問題。

 

問2も、特にテーマの表記はなし。

アは、平成18年度2Aの焼き直しなんですが、細かすぎて知らん。中立の△。

イは、かすっている過去問すらありません。中立の△。

ウは、平成18年度2Aのプチ応用なんですが、これも知らん。中立の△。

エも、かすっている過去問すらありません。中立の△。

オも、かすっている過去問すらありません。中立の△。

さあ、組み合わせ軸となる選択肢すらないぞ。

最終手段の「困ったらD」に行く前に、何か取っ掛かりはないものかと肢を見比べてみる。

アとウって、届出の主体は違うけれど、その内容は全く一緒。にもかかわらず罰則の内容がえらく違う。さすがに30万円以下の罰金って重すぎないか?と考えて、ウを軸にイとオを比較。

イって、滞納処分という強権的行為についての手続き違背であるのに対し、

オは、個人情報の不当アクセスへの違反行為。

それぞれの罰則は、20万円以下の過料と50万円以下の罰金。

何かがおかしい。

イは国家権力を駆り出す場面での話であるにも関わらず「過料」止まりで、そうではないオについては「罰金」ということで、重すぎます。オの方がより×くさいと考え、Dを解答にします。これが正解肢。あ「困ったときのD」でも当たりますね。

アウの記述に気が付いて、刑法の知識(罰金や過料の意味を知っている。僕は旧司法試験くずれなので知っていました。)があれば得点可能ですが、失点してもやむを得ない問題です。

 

問3も、特にテーマの表記はなし。

Aは、平成16年度問1E改と26年度問6Aの合わせ技一本での焼き直し。秒殺。

Bの前半は、令和元年度問4E&平成14年度問6A&20年度問4D改の合わせ技一本での焼き直し。後半は、平成20年度問3Aの焼き直し。秒殺。

Cは、平成23年度問1Cの焼き直し。秒殺。

Dは、直接の過去問はありませんが、厚年法平成27年度問6E改から考えて、×寄りの△。(ちなみに国年と厚年での行政協力義務違反の場合の給付制限は、最初の2つは共通していて、厚年だけもう1つある。)

Eは、平成23年度問5Eと20年度問4C&25年度問10Bの合わせ技一本での焼き直し。秒殺。

Dの難易度は高いですが、消去法で解答は出せられます。

得点しなければならない問題。

 

問4も、特にテーマの表記はなし。

Aは、平成19年度問7Dの焼き直し。秒殺。ちなみに8分の6(4分の3)月分の年金額で反映されますね。

Bは、平成18年度問7Cの焼き直し。秒殺。

Cは、平成26年度問3ウの焼き直し。秒殺。

Dは、直接の過去問がないでっち上げ問題。遺族厚年なら正しいのだけれど。基礎中の基礎。秒殺。

Eは、かすっている過去問すらありません。中立の△。

Eが悩ましいが、消去法で解答は出せられますね。

得点しなければならない問題。

 

問5も、特にテーマの表記はなし。

Aは、直接の過去問はありませんが、厚年法平成23年度問4B&30年度問5Eとパラレルに考えて(併給の調整の条文の造りはほぼ一緒なので。)、限りなく×に近い△。

Bは、平成19年度問1C改の焼き直し。秒殺。加算シリーズ3回目かい。

Cは、平成24年度問2D改、18年度問8D改の焼き直し。秒殺。ここで答えが出ますんで、本試験では残りはすっ飛ばしていると思います。

Dは、かすっている過去問すらありません。よー分からんので、中立の△。

Eは、第3号被保険者の資格要件ですね。過去問多数。秒殺。まさかまさか「当該被保険者が20歳に達したとき」の部分を読み飛ばしていないでしょうね(/ω\)。

Dが、かなり細かい話ではありますが、他の4つはサービス問題並みです。

得点しなければならない問題。

 

問6も、特にテーマの表記はなし。

Aは、平成22年度問2E、27年度問3Aの焼き直し。秒殺。

Bは、平成29年度問1E改、22年度問5Eの焼き直し。秒殺。

Cは、平成19年度問10E改の焼き直し。秒殺。

Dは、付加年金については、平成26年度問4エの焼き直し。

死亡一時金については、平成23年度問9E、26年度問4ウの焼き直しなのですが、問題文の「(同法第52条の4第1項に定める額に相当する部分の給付に要する費用を除く。)」の部分(¥8,500の加算以外の死亡一時金本体を除くといっているから、結局は¥8,500の加算について国庫負担するっていうこと。)が何を言っているかが分からないと正誤判断できません。

次の肢がバリバリの正解肢なんで、判断保留にするのが無難。

Eは、直接の過去問はありませんが、国内居住の60歳以上65歳未満の任意加入被保険者の資格喪失事由と喪失日の論点は、頻出事項。秒殺。

Dが何を言っているのかが読み取りにくいですが、正解肢は超基本事項。

得点しなければならない問題。

 

問7も、特にテーマの表記はなし。

Aは、平成17年度問8D改、26年度問C改の焼き直し。秒殺。

あれ? いきなり答えが出ちゃったぞ。本試験では、残りはすっ飛ばしていると思います。

Bは、かすっている過去問すらありません。前半は、連合会の業務は、解散基金の加入者向けの給付を行うことと、中途脱退者向けの給付だから、〇寄りの△。後半は、国年基金って、付加年金のライバルだから、給付内容は、付加年金と同等かそれ以上。だとしたら、付加年金相当の給付としては200円に加入員期間の月数を掛けたもの、つまり付加年金と同じような給付になるだろうと考えて×寄りの△。

Cは、令和2年度問6Cの焼き直しとプチ応用。正解肢がビカビカなので、本試験では誤りの箇所だけ判断できればいいんですが、「指定日」が具体的にいつのことを差し、例外的に書類の提出が要らない場合については、本肢を過去問論点知識として来年の本試験会場に持って行く必要はあります。

Dは、かすっている過去問すらありません。中立の△。

Eは、平成21年度問8B、29年度問8Bの焼き直し。秒殺。

BCDが難解ですが、正解肢は過去問の焼き直しなので、解答を選ぶのは簡単です。得点しなければならない問題。

 

問8も、特にテーマの表記はなし。

Aの前半は、平成29年度問10Cの焼き直し。後半は、平成23年度問7A、28年度問7Cの焼き直し。秒殺。

Bは、前半・後半ともに平成29年度問7Bの焼き直し。秒殺。

Cは、平成23年度問9D、30年度問1Dの焼き直し。秒殺。

Dは、平成30年度問9Cの焼き直し。老齢基礎年金の額に反映される期間が23~60歳の間の第1号厚年被保険者期間=国年第2号被保険者期間であり、他に被保険者期間がないので、満額にはならない。事例問題ではありますが、秒殺レベル。

Eは、前段は平成30年度問7Dの焼き直し。後段は平成14年度問6Dの焼き直し。秒殺。

得点しなければならない問題。

 

問9も、特にテーマの表記はなし。

Aの前半は、直接の過去問はありませんが、振替加算の支給要件の過去問論点知識として当然知っていなければならない内容。後半は、平成28年度問4アの焼き直し。秒殺。

Bは、平成27年度問2ウの焼き直し。秒殺。

Cは、平成28年度問5Bの焼き直し。秒殺。

Dは、平成23年度問9A、令和元年度問4Aの焼き直し。秒殺。この辺の意味不明な期間の言い回しの意味するところや、覚え方の工夫って、ドS勉強会でワークしましたね。

Eは、平成22年度問3Eの焼き直し。秒殺。

Eが何を言わんとしているのかがよく分かりませんが、ここも正解肢がビカビカに日あっているので、気にしなくてもよいでしょう。

得点しなければならない問題。

 

問10も、特にテーマの表記はなし。

Aは、平成28年度問3B、24年度問2C改、及び14年度問7Bあたりの焼き直し。秒殺。

Bは、平成20年度問10A改の焼き直し。秒殺。ここで答えが出ますんで、残りの肢は、本試験ではすっ飛ばしていると思います。

Cは、平成24年度問5Bの焼き直し。秒殺。

Dの前半は、平成27年度問6オの焼き直し。後半は、直接の過去問はありませんが、厚年問6でも書いたように、厚年&国年の加算はどれについて誰の加算があるかの整理を過去問を解いたときにやっておけば楽勝ですね。秒殺。

Eの前半は、古い過去問(平成13年度問8A)の焼き直しなんですが、高医法に関する平成27年度問6D、23年度問8Dと同様、世帯主に連帯して納付義務があることは知っていてもおかしくはありません。後半は、平成26年度問3アの焼き直し。

必ず得点しなければならない問題。

 

国年は、問2だけ失点もやむなしという問題です。むしろ拍子抜けするほど簡単ですね。

2択に絞った後に思考して解答を決めないといないものがなく、正解肢は過去問の焼き直しばかりでしたから、合格レベルの方であれば8点以上は楽勝のはずです。

「ハイ、過去問。はい、これが答え。」ってのが厚年よりさらに多かったですね。

解いていて気分良かったんじゃないでしょうか。

とはいえ、誤りの作り方が、これまでとやや異なり、うっかりしていると見逃しやすいという意味では、読み取りの精度と注意力が問われているとも言えるでしょう。

けど、うっかりがあるにせよ、せめて7点は確保したいところです。

逆に、6点以下の場合は、過去問の取り組み方が根本的に間違っています。

もちろん、直近10年よりも前のものの焼き直しについては見たことすらないということもあり得ます。

しかしながら、10年分の過去問といっても、「発展」と称して、それよりも前の年度の過去問を掲載していることは多いですし、テキストや資料の項目の中には、しれっと古めの過去問論点知識が載っていたりします。

ということは、見聞きしたことはある情報なわけです。それを本試験で使える情報=問題が解ける情報に磨き上げるのは、自学自習を通じて私たち自身がやらなければならない脳作業です。

分かりやすい講義を聴き、見栄えの良いテキストや資料を眺めて満足しているようでは、いつまでたっても本試験問題で得点を重ね、合格基準を超えることはできませんよ。

 

択一式の小括

問題のボリュームが、去年よりも若干減りましたが、事例問題も多く、その場で考えさせて解答に至るような造りは、今年も見られましたね。

また、社会保険3科目(健保・厚年・国年)が点数が取り易く、労働法科目及び一般常識が難しめという傾向が、はっきりとみて取れます。

したがって、得点戦略としては、社会保険科目でできれば25点以上を取り、残りで24~5点を取るのが合理的なのではないかと思います。

そのベースになるのは、やはり過去問検討を通じた「使える知識」の準備がどれくらい入念にできたかです。

再始動するにあたっては、ゼロベースで知識を覚え込もうとするのは愚策で、まずはとっ散らかった頭の中を整理する方が先決でしょうね。

また、労働法科目から勉強するのもいかがなもので、今年の得点で社会保険科目がいまいち伸びていなかったのであれば、今年の受験向けの資料を基に、抜け漏れの補強や、イマイチ意味が分からず、無理やりの暗記になっている箇所のメンテをした方が、後々楽になります。

その前に、今年の敗因分析は欠かせません。

それをどう活かすかが来年のカギです。

焦って予備校の講義を申し込むのが唯一の方法なんでしょうかね~~。

 

今日はここまで。

明日からは、スキルセットとマインドセットのアップデート版の話を書きます。

 

お知らせ

この記事を読んで、「自分の勉強法ってどうなんだろう? これで来年受かれるんだろうか?」と思った方もいらっしゃるでしょう。

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知識ではどうにもならない問題の解き方に重心を置いた勉強会ですので、予備校の講義や市販本にあるような「予想問題を解いてびっくり問題が出たとしても対応する。」といったものではなく、テクニックを学びたい方にはお勧めです。

実際に参加した受験さんからは、

「用語の大切さを改めて感じました。択一で、しっかりと用語を確認して、学んでいれば、選択問題にも応用ができることもわかりました。」

「自分では気づかない「解法のテクニック」があったことがわかった。」

「戦略的に表を書き3点取りにいくことです。一般常識以外でも難問が出るという心づもりと大ボス、中ボスとの戦いに向けて、構える姿勢について知れました。」

といった感想をいただいております。

長さは約4時間。費用は¥5,000です。

申込フォームに所定の記載をしたうえでお申し込みください。

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入金確認後、YouTubeの限定公開URLと、当日に使用した問題冊子と資料を送付いたします。 

 

令和2年度本試験向けに「You Tube動画」アップしたものがあります。

ブログとは別の論点をピックアップしているのと、問題文をどう読み解いたらいいのかについて解説していますんで、チャンネル登録もお願いします。

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