日本で2番目にドSな社労士試験対策

このブログは、社労士試験に本気で合格する方を応援するために、主自身が取った効果的な学習法をお伝えするブログです。主に受験経験のある方向けの内容ですが、初学者の方でも1発合格するエッセンスが詰まっています。毎日アップしますので、ご愛読ください。

過去問はこうやって本試験への知識に変える~社会一般㉓~

みなさん、こんにちは。

 

「日本で2番目にドSな社労士試験対策講師」の塚野です。

 

毎日、ありがとうございます。

 

はじめましての方、ようこそいらっしゃいました。

僕はこんな人です。

にょういずみにょうさんのプロフィール - はてな

 

今年の本試験(令和4年8月28日)まで、残り30日(4週と2日)です。

1日1日を大切に過ごしましょうね。

 

このブログでは、今年の本試験向けに択一で50点を取るための準備として、毎日、過去問を1題例に挙げ、その問題を解くことで、どんな知識を本試験会場に持っていくかを検討していきます。

必要な論点知識に関しては、「記事を検索」の窓に必要なキーワードを入力して、探してみてください。

ただし、過去記事は予告なく限定閲覧記事に変更する場合があります。

 

また、勉強法に関する僕の考えは以下の記事をご覧ください。

合格者になるためのマインドセット - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

合格者になるためのマインドセット② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

合格者になるためのマインドセット③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

合格者になるためのスキルセット① - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

合格者になるためのスキルセット② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

合格者になるためのスキルセット③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

合格者になるためのスキルセット④ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

合格者になるためのスキルセット⑤ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

合格者になるためのスキルセット⑥ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

合格者になるためのスキルセット⑦ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

 

今日もメインシリーズ

「過去問はこうやって本試験の知識に変える」を学んでいきましょう。

 

【もくじ】 

昨日の振り返り

昨日は「医療保険制度の沿革」を整理しました。

 

後期高齢者医療制度の概要はどのようなものでしたっけ?

はい、思い出して!

 


………、

 

 

「・国保と被用者保険の二本立てで国民皆保険を実現しているが、所得が高く医療費の低い現役世代は被用者保険に多く加入する一方、退職して所得が下がり医療費が高い高齢期になると国保に加入するといった構造的な課題がある。このため、高齢者医療を社会全体で支える観点に立って、75歳以上について現役世代からの支援金と公費で約9割を賄うとともに、65~74歳について保険者間の財政調整を行う仕組みを設けている。

 ・旧老人保健制度において『若人と高齢者の費用負担関係が不明確』といった批判があったことを踏まえ、75歳以上を対象とする制度をもうけ、世代間の負担の明確化等を図っている。」

でしたね。

 

これを記憶しやすい情報に加工して京大式カードに書くなり、ICレコーダーに録音してクイズ化し、何回か繰り返せば、簡単に覚えられますね。

スマホアプリの「分散学習帳」がもっと使いやすいでしょう。

情報を覚えやすく加工する過程で脳みそに汗をかき、覚えやすくしたものを何回も繰り返し思い出すことで長期記憶に変えることが一番の忘却対策です。

分かりやすい講義や資料を1回聴いたり、眺めたりしただけで問題が解けるなんて魔法じみた方法はありません。

筋トレと一緒です。

脳みそに汗をかいた分、あなたが本試験で使える知識になります。

 

今日の過去問検討

今日のテーマと本試験に持っていく知識の個数

では、過去問検討に移りましょう。

 

今日は「社会保障概論、その他」から「その他」のうち「その他(白書・統計)」を整理します。「健康保険法」「国民年金法」「厚生年金保険法」「社会保障協定」は飛ばします。

 

僕が持っている過去問集と、今年の問題からは、

「その他(白書・統計)」は11肢(それと参考問題が10肢と選択式が1問。)、載っています。


ただ、僕の検討では、問題の数だけ知識が必要なのではなくて、

だいたいの傾向が分かればOKだと考えました。

なぜなら、同じ問題が白書・統計から出題される可能性は低いからです。

 

その中でみなさんは、お持ちの過去問集から、

本試験に持っていく知識はどのように準備していますか?

  

では、そのうちの1つを見てみましょう。

 

今日の1問

「 『平成26年後期高齢者医療制度被保険者実態調査(厚生労働省)』によると、平成26年9月30日現在の後期高齢者医療制度の被保険者数は、5,547千人となっており、うち75歳以上の被保険者数は被保険者の79.6%を占めている。」

(平成27年度問10D)

 

この問題、問われている知識は何でしょう?

では、シンキングタイム、スタート!

いつものように5W1Hの疑問形になるように考えましょうね。

 

 

………、 

 

 

「統計・白書からの出題で、知らないものが出たときにどうしたらよいか?」

ですね。

 

 

では、答えは?

 

………、

 

本試験に持っていく論点知識

「既存知識を総動員して、その場で考える。」

ですね。 

 

整理の視点

おおっと! 今日の回答も変化球Ver.です(^_-)-☆。

でね、今の時期、法令根拠の過去問論点知識については、寝てても思い出せられるものは、ほどほどのメンテでいいとして、思い出すのに少し時間がかかるものを瞬殺できるようにし、骨の折れるものの底上げをし、重要度の低いものは捨てるといったことをして、ひたすら繰り返し思い出す脳作業をしていると思います。繰り返し見る作業ではありませんぞ。

その傍ら、選択式特有の準備や法改正部分の問題演習、白書・統計問題用の演習をして、本試験に向けた準備をしているかと思います。

その際、特に白書・統計対策は、テキストや資料を眺めていても意味がないというのは、このブログでは繰り返し書いてきました。自分でクイズ化するなり、巻末の問題を解いた方が、テキストを眺めるだけだったり、塗りなんかをするよりも何倍も効果があります。

けど、統計資料の数字を覚えるのって、どうしても行き届かなかったりするんですよね。

もちろん、過去問で複数問われたことのあるテーマ、例えば、特殊合計出生率とか、年次有給休暇の取得率だとか、公的年金の総被保険者数と、その内訳とかって、だいたい○%とか、だいたい☆万人とかって覚えていますよね。

とはいえ、全部の数字や統計(=アンケート)結果まで漏れなく覚えるってのは、厳しいですよね。

今日の1問のように、後期高齢者医療制度の被保険者数なんて、余程そういったお仕事に就いてでもいない限り触れる機会なんてありませんから、知っている受験生なんてほんの一握りしかいないでしょう。

じゃあ「全然知らん(; ・`д・´)」と無視を決めこんで済むのかというと、そうでもない。

1点でも多くもぎ取って、合格基準を超えるようにしなければなりませんし、4点の基準点も超えなくてはなりません。

全く知らない問題であったとしても、過去問の統計・資料問題で、どういった誤りを作っているかの検討によって、現場思考で何とかなる場合があります。

まずね、統計・資料問題の誤りの作り方って、数字を入れ替えるか、アンケートの順位を入れ替えるかです。

なので、僕だったら、そこにフォーカスして傷がないかを考えます。

今日の問題でいえば「平成26年9月30日現在の後期高齢者医療制度の被保険者数は、5,547千人となっており、」と「うち75歳以上の被保険者数は被保険者の79.6%を占めている。」の部分に「そらないやろ(*´з`)。」と突っ込みが入らないかなと考えます。

まず前段の後期高齢者医療制度の被保険者数。「5,547千人」っていう数字って、ボーっと見てたら多そうに感じますが、約555万人ってことです。

ってことは、日本の人口約1.2億人のうち、75歳以上の方は約555万人だと言っているに等しいわけです。人口比で言ったら5%弱です。

「えっ?」っと思いませんか?

言い方はマズイかかもしれませんが、たった5%の人口のために莫大な時間と費用をかけて後期高齢者医療制度なんて作るてしょうか?

たった5%の人口にかかる医療費が他の年齢階層の者と比べて高額になるでしょうか?

う~ん、どうも嘘くさい。

続く後段も「うち75歳以上の被保険者数は被保険者の79.6%を占めている。」というのも、直感的に「あれっ?」っと感じます。

というのも、後期高齢者医療制度の被保険者って、どんな方が該当するんでしたっけ?

これって、法令の過去問論点知識ですよね。

はい、思い出して! テキストはすぐ見ない(ー_ー)!!

 

………、

 

「次の各号のいずれかに該当する者は、後期高齢者医療広域連合が行う後期高齢者医療の被保険者とする。
一 後期高齢者医療広域連合の区域内に住所を有する75歳以上の者
二 後期高齢者医療広域連合の区域内に住所を有する65歳以上75歳未満の者であつて、厚生労働省令で定めるところにより、政令で定める程度の障害の状態にある旨の当該後期高齢者医療広域連合の認定を受けたもの」

でしたね。75歳以上でなくても、一定の条件に当てはまる場合には後期高齢者医療制度の被保険者になるんでしたね。

っていう、過去問論点知識があることで、今日の問題の後半部分がおかしいなと思えるはずです。

というのも「うち75歳以上の被保険者数は被保険者の79.6%を占めている。」ってことは、条文知識の第1号該当者が約80%で、残りの約20%が第2号該当者だということになります。

例外的な扱いのはずの第2号該当者って、こんなにいらっしゃるもんでしょうか?

さらにいうと、前段との絡みで、75歳以上人口が約555万人の8掛けってことになり、約444万人ってことになります。もっと多いよ(*´Д`)。

っていう突っ込みが入る結果、具体的な数字は知りませんが、本試験会場では×よりの△にして解答を決めます。

平成27年度問10は、正しいものを選ばせる問題でしたから、今日の1問を解答にすることはありません。他の肢も、割と見慣れたデータですから、得点できた方も比較的多かったのではないでしょうか。

どうでしょう?

知らない問題であったとしても、既存知識をとっかかりにして、一応の判断をつけることが可能な場合があります。

これが「知っている・知らない」の白黒思考だと、見たことも聞いたこともない問題の時には思考がフリーズし、何の根拠もなしに「えいやっ!」と解答を決めてしまい失点につながります。

結果的に当たればいいのですが、そんなギャンブルを年1回限りで、次のチャンスは来年の8月27日っていうときにやるっていうんですか? 僕はやりません。合格を運任せにするってのはいかがなものか。

択一ならまだしも、選択式のびっくり問題は、必ず出題されるのですから、ギャンブルはお勧めしません。

おそらく作問者も、多くの受験生が知らないことを前提に、既存知識と論理的思考を総動員して、その場でもがいて解答を出すようにしているはずです(つまり、本試験では、記憶の量と正確さ、反応の素早さだけでなく、思考力も求められているということ。)。

予備校の講師の方で、現場思考力まで言及されている方って、僕が知る限りではほとんどいません。知識があれば問題が解けて合格できるといった論調が多いですよね。

通学にせよ通信にせよ、講師からの一方通行の授業スタイルである限り、思考力の訓練まではカバーできないからっていうのが一番の理由だと思います。

けど、このブログでは「思考せよ! 脳みそに汗をかけ!!」と掛け声をかけるだけでなく、実際にどういう思考をしているのかの手の内明かしもしていますから、活用しきっている方は、とっくに実践されていると思います。

また、ドS勉強会や個別特訓では、僕からのフィードバック(「愛のある圧の強い突っ込み」と評される方もいますが…( *´艸`)。)によって、思考する訓練もしていますから、参加者の方は、かなりの訓練を積んでいるはずです。

あなたはどうですか?

 

それと、今日の1問で用いられたデータが再出題されることはないでしょう。

しかしながら、用いた統計資料の最新値からの出題がないとは言い切れません。

なので、僕であれば、白書・統計対策のテキストや資料を読むときに、過去問で使われたことのあるデータかどうかを書き込みし、最新値がどうなっているかをうっすらと記憶します。

今日の1問であれば「後期高齢者医療制度被保険者実態調査」の最新値は、

令和3年度版で「被保険者数は18,145千人となっており、うち75歳以上の被保険者数は17,852千人で、被保険者の98.4%を占めている。一定の障害の状態にあるとして認定を受けた65歳から74歳の被保険者数は293千人となっている。また、被保険者の平均年齢は82.9歳となっている。」んだそうです。

ただし、この統計資料の公開日が今年の6月23日と、試験公示日以後のものなので、仮に出題があるとすれば、その1つ前の令和2年度版です。

そこでは「被保険者数は18,096千人となっており、うち75歳以上の被保険者数は17,796千人で、被保険者の98.3%を占めている。一定の障害の状態にあるとして認定を受けた65歳から74歳の被保険者数は300千人となっている。また、被保険者の平均年齢は82.7歳となっている。」となっています。

後期高齢者医療制度の被保険者数は、約1,800万人で、ほぼ100%第1号該当なんですよね。

ってな問題関心があって数字を覚えると、短期記憶ではなく長期記憶化しやすいですから、覚え方の工夫ってのもまだまだ追求できるんでしょうね。

 

今日のまとめ

今日は、「その他(白書・統計)」を整理しました。

また、知らない問題であったとしても、既存知識をとっかかりにして、一応の判断をつけることが可能な場合があるということについてもお伝えしました。

 

明日は、一般常識の振り返りをして過去問検討は終わりです。

本試験1か月前に、ようやく全科目1巡できましたね。

残りの期間は、全科目、猛ダッシュでもう1巡します。

 

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「用語の大切さを改めて感じました。択一で、しっかりと用語を確認して、学んでいれば、選択問題にも応用ができることもわかりました。」

「自分では気づかない「解法のテクニック」があったことがわかった。」

「戦略的に表を書き3点取りにいくことです。一般常識以外でも難問が出るという心づもりと大ボス、中ボスとの戦いに向けて、構える姿勢について知れました。」

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