みなさん、こんにちは。
「日本で2番目にドSな社労士試験対策講師」の塚野です。
毎日、ありがとうございます。
はじめましての方、ようこそいらっしゃいました。
僕はこんな人です。
今年の本試験(令和4年8月28日)まで、残り31日(4週と3日)です。
1日1日を大切に過ごしましょうね。
ちょうど1か月後に本番ですね。このブログを活用されているあなたは、どんどん地力がついてきて、手ごたえを感じている方も多いでしょうね。
このブログでは、今年の本試験向けに択一で50点を取るための準備として、毎日、過去問を1題例に挙げ、その問題を解くことで、どんな知識を本試験会場に持っていくかを検討していきます。
必要な論点知識に関しては、「記事を検索」の窓に必要なキーワードを入力して、探してみてください。
ただし、過去記事は予告なく限定閲覧記事に変更する場合があります。
また、勉強法に関する僕の考えは以下の記事をご覧ください。
合格者になるためのマインドセット - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセット② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセット③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット① - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット④ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑤ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑥ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑦ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
今日もメインシリーズ
「過去問はこうやって本試験の知識に変える」を学んでいきましょう。
【もくじ】
昨日の振り返り
昨日は「年金制度の沿革」を整理しました。
公的年金制度の考え方はどのようなものでしたっけ?
はい、思い出して!
………、
「公的年金は、現役時代から考えて、45年から60年後といった老後までの長い期間に、経済社会がどのように変わろうとも、その社会で従前の生活と大きく変わらない暮らしのできる年金を保障することを目的としており、物価や生活水準の変動に応じて年金額の水準を改定する仕組みをとっている。
このような仕組みは、 社会全体で【世代間扶養】を行う公的年金においてはじめて約束できるものであり、個人年金や貯蓄が代替することはむずかしい。生活の基本的な部分を全国民に保障するという役割を反映して、公的年金には【基礎年金給付費】や【事務費】に対する【国庫負担】が行われ、保険料も、 所得税法の規定により、所得金額からの【全額控除】がなされている。
これに対し、民間の個人年金の場合は、これらの措置がなく、保険料の相当部分が【事務費】として使われているという面においても、 公的年金は有利な仕組みであるといえる。」
でしたね。
これを記憶しやすい情報に加工して京大式カードに書くなり、ICレコーダーに録音してクイズ化し、何回か繰り返せば、簡単に覚えられますね。
スマホアプリの「分散学習帳」がもっと使いやすいでしょう。
情報を覚えやすく加工する過程で脳みそに汗をかき、覚えやすくしたものを何回も繰り返し思い出すことで長期記憶に変えることが一番の忘却対策です。
分かりやすい講義や資料を1回聴いたり、眺めたりしただけで問題が解けるなんて魔法じみた方法はありません。
筋トレと一緒です。
脳みそに汗をかいた分、あなたが本試験で使える知識になります。
今日の過去問検討
今日のテーマと本試験に持っていく知識の個数
では、過去問検討に移りましょう。
今日は「社会保障概論、その他」から「医療保険制度の沿革」を整理します。
僕が持っている過去問集と、今年の問題からは、
「医療保険制度の沿革」は17肢(他に選択式が2問)、載っています。
選択式では平成10年代に3回出題されていますが、10年以上間隔が空きましたね。
ただ、僕の検討では、問題の数だけ知識が必要なのではなくて、
「医療保険制度の沿革」は「15個」の知識でパーフェクトだとまとめました。
ほぼ、問題の数だけ知識が要るということですね。
その中でみなさんは、お持ちの過去問集から、
本試験に持っていく知識はどのように準備していますか?
では、そのうちの1つを見てみましょう。
今日の1問
「老人保健法が全面改正された『高齢者の医療の確保に関する法律』に基づき、後期高齢者医療制度が平成10年4月から実施された。本制度は、現役世代と高齢者の費用負担のルールを明確化するとともに、都道府県単位で全ての市町村が加入する後期高齢者医療広域連合を運営主体とすることにより、運営責任の明確化及び財政の安定化を図り、75歳以上の者等を対象とする、独立した医療制度として創設された。」
(平成26年度問10D)
この問題、問われている知識は何でしょう?
論点2つありますよ。
では、シンキングタイム、スタート!
いつものように5W1Hの疑問形になるように考えましょうね。
………、
「後期高齢者医療制度は、いつから実施されたか?」と、
「後期高齢者医療制度の概要はどのようなものか?」
ですね。
では、答えは?
………、
本試験に持っていく論点知識①
後期高齢者医療制度の実施は、
「平成20年4月から」
ですね。
整理の視点①
なんともまぁ、シンプルですね。覚えるだけのこと。
沿革を覚えるコツは、自力で年表を作ることだと、このブログでは書いてきました。また、無味乾燥な記号の羅列にならないように、自分史や家族の歴史、お気に入りのアーティストとか役者さんの時系列と関連させるとよいということも書いてきました。
さらに、沿革としてピックアップすべきは、テキストの記載を丸写しするのではなく、過去問で取り上げられたものだけで十分だし、医療保険と年金の沿革は同じ年表にした方が、過去問論点知識の整理&記憶としては十分だということも書いてきました。
なので、このブログを活用されているあなたは、とっくにやっているでしょうし、過去問で出題歴のある沿革であれば、○○法が制定された&重要な改正があったのは☆☆年っていうのは秒で出てきますよね?
中学、高校の歴史の勉強でボンヤリと年表を眺めていたり、塗り絵をしたって覚えられなかったでしょ?
たまに眺めているだけで覚えているような人はいましたが、ぼんやりしているように見えて、実は脳内クイズをしていたりするんです。
沿革の問題って、いつ、どんなことがあったかだけを知っていれば答えが出せられます。思考する余地なんてほとんどありません。
ただし、自分史とかに関連付けて作表するときには脳みそに汗をかく必要があります。
かける労力といったらそんなもんくらいですから、まだの方はとっとと済ませましょうね。
本試験に持っていく論点知識②
後期高齢者医療制度の概要は、
「・国保と被用者保険の二本立てで国民皆保険を実現しているが、所得が高く医療費の低い現役世代は被用者保険に多く加入する一方、退職して所得が下がり医療費が高い高齢期になると国保に加入するといった構造的な課題がある。このため、高齢者医療を社会全体で支える観点に立って、75歳以上について現役世代からの支援金と公費で約9割を賄うとともに、65~74歳について保険者間の財政調整を行う仕組みを設けている。
・旧老人保健制度において『若人と高齢者の費用負担関係が不明確』といった批判があったことを踏まえ、75歳以上を対象とする制度をもうけ、世代間の負担の明確化等を図っている。」
ですね。
整理の視点②
概要の中身は厚労省のHPから引用したものです。
問題文中の記載と照らし合わせてみましょう。
まず「現役世代と高齢者の費用負担のルールを明確化するとともに、」の部分は「高齢者医療を社会全体で支える観点に立って、75歳以上について現役世代からの支援金と公費で約9割を賄うとともに、」と「旧老人保健制度において『若人と高齢者の費用負担関係が不明確』といった批判があったことを踏まえ、」の部分に当てはまりますね。
次に「都道府県単位で全ての市町村が加入する後期高齢者医療広域連合を運営主体とすることにより、」の部分は、厚労省のHPには見当たりませんが、運営主体がどこかというのは、過去問論点知識として、当然知っていなければならない内容ですよね。
続く「運営責任の明確化及び財政の安定化を図り、」の部分もありません。けど、運営主体を広域連合としたことで、運営責任の明確化が図れていますし、最初の費用負担の明確化によって財政の安定化に資することになりますよね。
最後の「75歳以上の者等を対象とする、独立した医療制度として創設された。」は「75歳以上を対象とする制度をもうけ、」に対応していますね。
なお、引用した文中に「65~74歳について保険者間の財政調整を行う仕組みを設けている。」っていうのがありましたが、これって、何のことだと思いますか?
はい、考えて! テキストはすぐ見ない(ー_ー)!!
………、
「前期高齢者交付金」のことですね。
健保、国保、高医法にまたがって出てくる費用負担の話でした。
この交付金のために、医療保険者は前期高齢者納付金等を支払基金に納付し、それを各医療保険者に交付金として分配するんでした。
また、この納付金等の原資とするために各保険者は被保険者から、それぞれの名目で保険料(税)を徴収するんでしたね。
つまり、私たち現役世代が納める医療の保険料って、自分たちが属する医療保険の保険給付に充てるため以外の目的で徴収されているってことです。介護保険でも同じような仕組みがありましたよね。
ってなことが概要として腹落ちできていると、なんちゃら納付金等やかんちゃら交付金がどういう仕組みで、それぞれの用語が何を言っていて、どういうお金の流れになっているのかが、暗記なんぞをしなくても「あ~、そういうことなのね。」と簡単に理解できます。
ね。概要を知るってのは、未知の分野を学ぶうえでの入り口であり、個々の論点理解&記憶の基礎となっているんですよ。
入り口で何のことか訳も分かっていないものを理解し、記憶するなんてことはできません。
さすがにこの時期に基礎固めをするのは非現実的です。
今までの積み上げ方が、ここにきて差を生んでいるんです。
これまでに「そもそも○○とは何だ?」と自問自答してきた方は、かなり楽なはずですね(^_-)-☆
今日のまとめ
今日は、「医療保険制度の沿革」を整理しました。
また、概要を知ることは、未知の分野を学ぶうえでの入り口であり、個々の論点理解&記憶の基礎となっているということについてもお伝えしました。
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「用語の大切さを改めて感じました。択一で、しっかりと用語を確認して、学んでいれば、選択問題にも応用ができることもわかりました。」
「自分では気づかない「解法のテクニック」があったことがわかった。」
「戦略的に表を書き3点取りにいくことです。一般常識以外でも難問が出るという心づもりと大ボス、中ボスとの戦いに向けて、構える姿勢について知れました。」
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