みなさん、こんにちは。
「日本で2番目にドSな社労士試験対策講師」の塚野です。
毎日、ありがとうございます。
はじめましての方、ようこそいらっしゃいました。
僕はこんな人です。
今年の本試験(令和4年8月28日)まで、残り108日(15週と3日)です。
1日1日を大切に過ごしましょうね。
このブログでは、今年の本試験向けに択一で50点を取るための準備として、毎日、過去問を1題例に挙げ、その問題を解くことで、どんな知識を本試験会場に持っていくかを検討していきます。
必要な論点知識に関しては、「記事を検索」の窓に必要なキーワードを入力して、探してみてください。
ただし、過去記事は予告なく限定閲覧記事に変更する場合があります。
また、勉強法に関する僕の考えは以下の記事をご覧ください。
合格者になるためのマインドセット - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセット② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセット③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット① - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット④ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑤ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑥ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑦ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
今日はメインシリーズ
「過去問はこうやって本試験の知識に変える」はお休みですが、本文中に問題演習を用意していますので、気を引き締めて臨んでください。
【もくじ】
昨日の振り返り
昨日は「(国民年金基金の)合併及び分割」を整理しました。
国民年金基金が、他の国民年金基金と吸収合併する場合の要件は何でしたっけ?
はい、思い出して!
………、
「①基金は、厚生労働大臣の認可を受けて、他の基金と吸収合併(基金が他の基金とする合併であつて、合併により消滅する基金の権利義務の全部を合併後存続する基金に承継させるものをいう。以下この目において同じ。)をすることができる。ただし、地域型基金と職能型基金との吸収合併については、その地区が全国である地域型基金が法第137条の3の2に規定する吸収合併存続基金となる場合を除き、これをすることができない。
②合併をする基金は、吸収合併契約を締結しなければならない。
③基金は、吸収合併契約について代議員会において代議員の定数の3分の2以上の多数により議決しなければならない。」
でしたね。
これを記憶しやすい情報に加工して京大式カードに書くなり、ICレコーダーに録音してクイズ化し、何回か繰り返せば、簡単に覚えられますね。
スマホアプリの「分散学習帳」がもっと使いやすいでしょう。
情報を覚えやすく加工する過程で脳みそに汗をかき、覚えやすくしたものを何回も繰り返し思い出すことで長期記憶に変えることが一番の忘却対策です。
分かりやすい講義や資料を1回聴いたり、眺めたりしただけで問題が解けるなんて魔法じみた方法はありません。
筋トレと一緒です。
脳みそに汗をかいた分、あなたが本試験で使える知識になります。
国民年金法の振り返り
国年法で得点を稼ぐには
いきなりですが質問です。
あなたは、択一本試験問題の国年法で、何点得点することを目標としていますか?
………、
まずNGな目標としては、
「取れるだけ取りたいです!」や
「問題を見てみないとわからない。」といったもの。
気持ちとして、1点でも多く積み上げたいと思ったり、どんな問題が出されるかのヤマ張りみたいなことはしたくないというのは分かります。
しかしながら、毎年の得点状況を見るに、平均点が乱高下することはありませんから、難易度はほぼ一定なわけで、にもかかわらず複数回受験で得点がバラバラなのだとしたら、地力が足りないと言わざるを得ません。
また、合格レベルに達していないにもかかわらず、力の付かない非合理的な勉強法を相も変わらず続けているのではないかとすら思えます。
僕が見た限り、複数回受験しているにもかかわらず、択一で一般常識以外の科目が6点以下の場合、知識が足りないのではなく、根本的に勉強法が間違っていることが多いです。
だって、毎年法改正はあるものの、本試験に持って行って問題を解くための情報量って、年ごとに大幅に変わるなんてことはありませんよね?
ってことは、去年の受験向けに勉強したことの多くは、今年も流用できる内容のはずです。
なのに、6点以下しか取れていないってことは、毎年のように0ベースで知識を詰め込もうとし、覚えた端から忘れ、また最初っから覚えこんでということをやっているのではないかと思われます(これまでに勉強会等に参加された方からのヒアリングによる。)。
そりゃぁ、果てしない感じにもなるでしょうし、問題も解けないわな。
一方で、7点以上をコンスタントに得点できる方というのは、これまでに学んだ内容が確固としたものとなっており、問題の切り口が変えられたとしても秒殺できるようになっています。
なので、合格者レベルの方であれば、7点は確実に取れ、これが最低目標点となります。
さらにいうと、一般常識で7点確保が難しく、労働法科目が最近難化傾向にあることからすれば、総合点で7割49点を取って安心ラインに達するには、社会保険科目で8点取るのが理想ですし、難しいことでもありません。
「そんなの無理。できっこない。」と思った方は、現時点での勉強法がマズいですよ。
そうでなくて「今は6~7点あたりを行ったり来たりだけれども、どこに注力したら確実に7点以上は確保できる。」という方は大丈夫です。
過去記事でも書いたように、国年法の場合、「給付」「費用」「被保険者」の3大テーマで過去問の70%を占めているわけですから、これらの分野の正答率を上げてやれば自ずと本試験の得点も伸びます。
これらに次ぐ「併給調整&給付制限」や「給付通則」あたりまで過去問正答率が90%にすることによって、本試験で7点以上は確保できるようになります。
どのテーマについても見たことがあるような話しか出てこないじゃないですか。
にもかかわらず、本試験でコンスタントに得点できる方とそうでない方の違いは、知識の量ではなく、正確さと思い出す速さです。
合格者レベルの方は、普段の勉強から「論点は何か?(=問題で問われていることは何か?)」と「それについて、本試験に持って行くべき情報は○○と☆☆。」といったように、問題が解けるような情報管理を徹底しています。
これに対して受験経験の割に点数が伸びない方というのは、論点が何かという思考が弱いように思えます。
例えば、この問題。
「厚生年金保険の被保険者期間中にけがをし、障害等級3級の障害厚生年金の受給権者(障害等級1級又は2級に該当したことはない。)となった者が、その後退職し、その時点から継続して第3号被保険者となっている。その者が、退職から2年後が初診となる別の傷病にかかり、当該別の傷病に係る障害認定日において、当該障害等級3級の障害と当該別の傷病に係る障害を併合し障害等級2級に該当した。この場合、障害等級2級の障害基礎年金の受給権が発生する。なお、当該別の傷病に係る障害認定日で当該者は50歳であったものとする。」(平成28年度B)
では、論点(=問題で問われているもの)は何でしょう?
はい、考えて! テキスト見たって書いてませんよ。過去問集の解説を読んでも「この肢の論点は○○です。」なんて書いてませんよ。
………、
「基準障害による障害基礎年金の支給要件は何か?」ですね。
つまり、どういう時に基準障害による障害基礎年金の受給権が発生するかです。
では、答え(=本試験会場に持って行き、問題を解くために必要な情報)は?
はい、思い出して! テキストはすぐ見ない(ー_ー)!!
………、
「①疾病にかかり、又は負傷し、かつ、その傷病(以下この条において「基準傷病」という。)に係る初診日において第30条第1項各号のいずれかに該当した者であつて、基準傷病以外の傷病により障害の状態にあるものが、基準傷病に係る障害認定日以後65歳に達する日の前日までの間において、初めて、基準傷病による障害(以下この条において「基準障害」という。)と他の障害とを併合して障害等級に該当する程度の障害の状態に該当するに至つたとき(基準傷病の初診日が、基準傷病以外の傷病(基準傷病以外の傷病が2以上ある場合は、基準傷病以外のすべての傷病)の初診日以降であるときに限る。)は、その者に基準障害と他の障害とを併合した障害の程度による障害基礎年金を支給する。
②第30条第1項ただし書の規定は、①の場合に準用する。この場合において、同条第1項ただし書中「当該傷病」とあるのは、「基準傷病」と読み替えるものとする。」
でしたね。
要は、後発の傷病(=基準傷病)の初診日に初診日要件を満たした者で、元々障害状態にある場合(ただし、これ単独で障害年金の受給権が発生していない程度のもの。)で、前後の障害を併合したときに、障害基礎年金の障害状態に該当した場合に支給されるんでしたね(もちろん、保険料納付要件も満たしたものとして。)。
で、テキストにはこれを簡略化した記載がある場合もありますが、丸暗記していた方、思い出せられましたか? 何にも出てこなかったんじゃないですか?
だとしたら普段の「覚え込む」だの「テキストの読み込みをする」だのといったルーティーンは早いうちに改めた方がいいですよ。
この程度(と敢えて言います。)の問題がスラスラ解けないようでは、本試験問題の過去問論点知識レベルの問題が解けないということです。
まさか「こんな問題初めて見た。」なんてことはありませんよね。
少なくとも国年法の1巡目の勉強の時に検討済みなはずです。
にもかかわらずスラスラ解けなかったということは、記憶し易くするための情報の加工の過程がおかしいか、思い出すことを繰り返さなかったために情報が取り出しにくくなってしまったか、あるいはその両方かです。「知識がない(=全く見たことも聴いたこともない状態。)。」なんてことはないはずで、使い物にならない情報だけが断片的にある状態だといった方がいいでしょう。
もちろん、これからのやり方次第で合格者レベルに達することは十分可能です。少なくとも、今のやり方で得点が伸びるイメージが持てないのであれば、やり方は変えた方がいいでしょうね。
実際、去年の合格者さんで、僕の個別特訓を受けたり、ドS勉強会に参加された方は、これまでのやり方を変えて、択一50点オーバーで合格されましたから、塚野の個人的な経験や思い付きの話ではないというのはお分かりいただけるかと思います。
残りの期間、国年はどうするか?
これについて、他の記事でも書いてきましたが、2巡目の過去問解きに入った後は、
①1巡目の段階で完璧に解けるようになった問題
②思い出すのに時間がかかる問題(情報の欠落はないんだけど、①と比べるとスピード感が薄いもの。)
③知識がところどころ欠落している問題
④さっぱり分からん問題
くらいにレベル分けをして、②を①に、③を②に、④を③にするように頭の中の整理をするとよいでしょう。
さらに、似たような項目との異同についても頭の中を整理して、繰り返し思い出すことをするとよいでしょう。
そのためのアイテムとして役立つのが答練や模試です。
これらは、問題形式で私たちの習熟度を試してきますから、どの論点が完璧で、どの論点が弱いのかが如実に分かります。
問題を解く→得点できたか失点したかを確認する→間違ったものは過去問集やテキストに戻って、どこを修正しないといけないかを見定めたうえで修正する→何回か思い出して定着をする
という手順で活用してみてはいかがでしょう?
多くの受験生は、目先の点数に目が行きがちですが、所詮は答練や模試です。
ここでの点数が多少悪くたってどうでもいいことです。
現時点での弱点が分かって、そうやって補強したらいいかが分かればいいんです。
試験でいい点とればいいのは、本番だけです。
答練や模試の点数が悪いと気にしている暇があれば、スラスラ問題が解け、点数が伸びるにはどうしたらよいかと思考を伸ばし、試行錯誤する方がよっぽど合格に近づきます。
やり方を変え、合格される方は、間違いなく、考えるだけでなく実行もしています。
もちろん、あなたも試行錯誤していますよね?
今日のまとめ
今日は、国年法の振り返りをしました。
また、答練&模試の活用法についてもお伝えしました。
明日から厚年法です。
とっくに1巡目が終わってデータベースがあらかたできているかと思います。
その確認の意味合いで活用してくださいね。
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知識ではどうにもならない問題の解き方に重心を置いた勉強会ですので、予備校の講義や市販本にあるような「予想問題を解いてびっくり問題が出たとしても対応する。」といったものではなく、テクニックを学びたい方にはお勧めです。
実際に参加した受験さんからは、
「用語の大切さを改めて感じました。択一で、しっかりと用語を確認して、学んでいれば、選択問題にも応用ができることもわかりました。」
「自分では気づかない「解法のテクニック」があったことがわかった。」
「戦略的に表を書き3点取りにいくことです。一般常識以外でも難問が出るという心づもりと大ボス、中ボスとの戦いに向けて、構える姿勢について知れました。」
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