みなさん、こんにちは。
「日本で2番目にドSな社労士試験対策講師」の塚野です。
毎日、ありがとうございます。
はじめましての方、ようこそいらっしゃいました。
僕はこんな人です。
今年の本試験(令和4年8月28日)まで、残り142日(20週と2日)です。
1日1日を大切に過ごしましょうね。
業務連絡です。
明日のドS勉強会に参加される方に、問題用紙を送付しました。
「申し込んだけど、届いてないよ。」という方は、メールか、この記事のコメント欄にメッセージをください。
このブログでは、今年の本試験向けに択一で50点を取るための準備として、毎日、過去問を1題例に挙げ、その問題を解くことで、どんな知識を本試験会場に持っていくかを検討していきます。
必要な論点知識に関しては、「記事を検索」の窓に必要なキーワードを入力して、探してみてください。
ただし、過去記事は予告なく限定閲覧記事に変更する場合があります。
また、勉強法に関する僕の考えは以下の記事をご覧ください。
合格者になるためのマインドセット - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセット② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセット③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット① - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット④ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑤ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑥ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑦ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
今日もメインシリーズ
「過去問はこうやって本試験の知識に変える」を学んでいきましょう。
【もくじ】
昨日の振り返り
昨日は「老齢基礎年金の年金額」を整理しました。
老齢基礎年金に子の加算が行われるのはどんなときでしたっけ?
はい、思い出して!
………、
「老齢基礎年金の額は、780,900円に改定率(次条第1項の規定により設定し、同条(第1項を除く。)から第27条の5までの規定により改定した率をいう。以下同じ。)を乗じて得た額(その額に50円未満の端数が生じたときは、これを切り捨て、50円以上100円未満の端数が生じたときは、これを100円に切り上げるものとする。)とする。ただし、保険料納付済期間の月数が480に満たない者に支給する場合は、当該額に、次の各号に掲げる月数を合算した月数(480を限度とする。)を480で除して得た数を乗じて得た額とする。
(以下略)
(結局、老齢基礎年金に子の加算はない。)」
でしたね。
これを記憶しやすい情報に加工して京大式カードに書くなり、ICレコーダーに録音してクイズ化し、何回か繰り返せば、簡単に覚えられますね。
スマホアプリの「分散学習帳」がもっと使いやすいでしょう。
情報を覚えやすく加工する過程で脳みそに汗をかき、覚えやすくしたものを何回も繰り返し思い出すことで長期記憶に変えることが一番の忘却対策です。
分かりやすい講義や資料を1回聴いたり、眺めたりしただけで問題が解けるなんて魔法じみた方法はありません。
筋トレと一緒です。
脳みそに汗をかいた分、あなたが本試験で使える知識になります。
今日の過去問検討
今日のテーマと本試験に持っていく知識の個数
では、過去問検討に移りましょう。
今日は、「老齢基礎年金」のうち「繰上げ及び繰下げ」から、
「支給繰上げ」(法附則9条の2)を整理します。
僕が持っている過去問集と、今年の問題からは、
「支給繰上げ」は、小見出しで「要件」「支給開始」「年金額」「繰上げ支給の老齢基礎年金の支給停止」「その他」「繰上げ支給の老齢基礎年金と障害基礎年金」「繰上げ支給の老齢基礎年金と寡婦年金等」に枝分かれしていて、
「要件」が5肢(類題含めて7肢と選択式が1問)、
「支給開始」が2肢(それと選択式が1問。)、
「年金額」が3肢(類題含めて4肢)、
「繰上げ支給の老齢基礎年金の支給停止」が2肢、
「その他」が3肢、
「繰上げ支給の老齢基礎年金と障害基礎年金」が2肢、
「繰上げ支給の老齢基礎年金と寡婦年金等」が4肢、載っています。
ただ、僕の検討では、問題の数だけ知識が必要なのではなくて、
「要件」は「3個」の知識、
「支給開始」は「2個」の知識、
「年金額」は「2個」の知識、
「繰上げ支給の老齢基礎年金の支給停止」は「1個」の知識、
「その他」は「2個」の知識(要件の論点と混じってますね。)、
「繰上げ支給の老齢基礎年金と障害基礎年金」は「1個」の知識、
「繰上げ支給の老齢基礎年金と寡婦年金等」は「2個」の知識で、パーフェクトだとまとめました。
その中でみなさんは、お持ちの過去問集から、
本試験に持っていく知識はどのように準備していますか?
では、そのうちの1つを見てみましょう。
今日の1問
「64歳に達した日の属する月に老齢基礎年金の支給繰上げの請求をすると、繰上げ請求月から65歳到達月の前月までの月数が12となるので、当該老齢基礎年金の額は、65歳から受給する場合に比べて8.4%減額されることになる。なお、本問は、令和4年4月1日以降、60歳に到達する者について考慮すべきものとする。」
(平成29年度問6E改)
この問題、問われている知識は何でしょう?
では、シンキングタイム、スタート!
いつものように5W1Hの疑問形になるように考えましょうね。
………、
「老齢基礎年金を繰上げしたときの減額率はどれくらいか?」
ですね。
では、答えは?
………、
本試験に持っていく論点知識
「①法附則9条の2第3項の規定により支給する老齢基礎年金の額は、第27条の規定にかかわらず、同条に定める額から政令で定める額を減じた額とする。
②①(法附則第9条の3第4項において準用する場合を含む。)に規定する政令で定める額は、法第27条(法附則第9条の3第2項においてその例による場合を含む。)の規定(昭和60年改正法附則第17条の規定が適用される場合にあつては、同条第1項の規定)によつて計算した額に減額率(1000分の4に当該年金の支給の繰上げを請求した日の属する月から65歳に達する日の属する月の前月までの月数を乗じて得た率をいう。次項において同じ。)を乗じて得た額とする。」
ですね。
整理の視点
おなじみの「支給繰り上げ」ですね。法改正事項です。細かい話ですが。
まず、減額率自体は、法律本則及び法附則で具体的な数字が決まっているのではなく、政令に委任されているんですね。それが①の内容。
そんでもって、②を読むと、ひと月当たり1000分の4ってなっていますね(減額の最大値は1000分の4×60月=24%)。
ただし、この減額率が適用になるのは、今年の4月1日以降に60歳に達する方に限っての話です。
なので、今年の4月1日までに60歳に達していた方については、従来通り、ひと月当たり1000分の5(減額の最大値は1000分の5×60月=30%)です。
したがって、1962年(=昭和37年)4月1日以前生まれの方は、0.5%の減額率で、同年4月2日以降生まれの方は、0.4%の減額率になるってことですね。
西暦と元号の行き来は、年アドの勉強をしていると必須なのかもしれませんが、社会常識として知っておいた方がいいでしょうね。事例問題を解くときのスピードが上がりますから。
大正は、西暦の下2桁から11を引きます(明治45年=大正元年が1912年だから。)。逆に大正を西暦に直す時はその逆なので11を足します。
昭和は、西暦の下2桁から25を引きます(大正15年=昭和元年が1926年だから。)。逆に昭和を西暦に直す時はその逆なので25を足します。
平成がめんどくさくて、西暦2000年(=平成12年)までは、西暦の下2桁から88を引きます(昭和64年=平成元年が1989年だから。)。2001年(=平成13年)以降は、西暦の下2桁に12を足します。ここだけ計算のやり方が変わるんですね(100から12を引くというやり方でもいいかもしれません。)。平成を西暦に戻す時は逆なので12を引きます。
令和は、西暦の下2桁から18を引きます(平成31年=令和元年が2019年だから。)。逆に令和を西暦に直す時はその逆なので18を足します。
まだ昭和生まれの受験生の方が多いと思いますので、昭和⇔西暦の変換は慣れたものだと思います。
あと、まさかとは思いますが、掛け算を間違わないようにしましょうね。
本試験会場では電卓は使えませんから、手計算です。「小学生かっ!」って思うかもしれませんが、過去問を解くときには筆算もしておきましょう。
とにかく手を動かして、脳みそを使って、本試験さながらに訓練するのが普段の学習ですから。
あと、問題文中の減額率8.4%ってのは、ひと月当たりの減額率を0.7%として計算したものですね。
これって、繰下げしたときの増額率の数字ですね。
さすがにこの数字が入れ子になっている方はいないでしょうね(^^♪
今日のまとめ
今日は、「(支給繰上げの)年金額」を整理しました。
また、普段の勉強は、本試験で同じようなパフォーマンスを発揮するための訓練だということについてもお伝えしました。
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実際に参加した受験さんからは、
「用語の大切さを改めて感じました。択一で、しっかりと用語を確認して、学んでいれば、選択問題にも応用ができることもわかりました。」
「自分では気づかない「解法のテクニック」があったことがわかった。」
「戦略的に表を書き3点取りにいくことです。一般常識以外でも難問が出るという心づもりと大ボス、中ボスとの戦いに向けて、構える姿勢について知れました。」
といった感想をいただいております。
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