みなさん、こんにちは。
「日本で2番目にドSな社労士試験対策講師」の塚野です。
毎日、ありがとうございます。
はじめましての方、ようこそいらっしゃいました。
僕はこんな人です。
今年の本試験(令和4年8月28日)まで、残り180日(25週と5日)です。
1日1日を大切に過ごしましょうね。
3月に入りました。
「おっしゃぁ! いいペースで進んできたぜ(*^^)v。」って方はその調子です。
オーバーワークにならないよう、適度にガス抜きをしましょう。その時はできれば頭を使わないことの方がいいです。普段、めいっぱい脳みそに汗をかいているわけですから、脳を休ませてリフレッシュすることによって、その後の脳作業の効率が上がるからです。体を動かすといいですよ。30分くらいの散歩でも十分です。
「あ~、3月になってしまった('Д')。」って言いそうになりたくなる方は、その気持ちは分かりますが、口から出かかったときに別の表現に変えてみましょう。
ただし、このとき「気持ちを入れ替えて頑張りたいと思います。」とか「とにかくやるしかない。」といったビッグワードではなく、「3月○○日までには、老齢&障害厚生年金の論点つぶしを終えて、スラスラ思い出すことのできる論点数を少なくとも10個に仕上げる。」といったように課題と期限を決めて具体的に何をするかとゴールを明確にした方がいいです。
不安を感じるのは課題の具体性とゴールが見えていないから。
だって、極端な例で言えば、あなたがいきなり見知らぬ土地に連れていかれ、こっから先は自力で家に帰れなんてことを言われたら、めっちゃ不安でしょ? がび~んものですよね。
そんな時、あなたならどうします?
まず、現在地を知り、家に帰るまでの手段を検討して実行しますよね。
勉強も一緒です。
現在地を知るというのは、自分の現在の実力を客観的に測ることですし、家に帰るまでの手段ってのは、どのような方法が合理的で確実にゴールにたどり着くかってことですし、実行するってのは、その場でウンウン思い悩むことではなくて、歩き出したり、乗り物に乗ったりして移動を始めることと一緒で、実際に手や脳みそを試行錯誤しながら動かすことです。
不安を感じたらチャンスです。だって、解決のための気づきを与えてくれているのですから。
このブログでは、今年の本試験向けに択一で50点を取るための準備として、毎日、過去問を1題例に挙げ、その問題を解くことで、どんな知識を本試験会場に持っていくかを検討していきます。
必要な論点知識に関しては、「記事を検索」の窓に必要なキーワードを入力して、探してみてください。
ただし、過去記事は予告なく限定閲覧記事に変更する場合があります。
また、勉強法に関する僕の考えは以下の記事をご覧ください。
合格者になるためのマインドセット - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセット② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセット③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット① - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット④ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑤ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑥ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑦ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
今日もメインシリーズ
「過去問はこうやって本試験の知識に変える」を学んでいきましょう。
【もくじ】
昨日の振り返り
昨日は「入院時食事療養費」を整理しました。
厚生労働大臣が入院時食事療養費に係る食事療養に関する費用の額の算定に関する基準を定めようとするときには、どこに諮問しないといけないんでしたっけ?
はい、思い出して!
………、
「①入院時食事療養費の額は、当該食事療養につき食事療養に要する平均的な費用の額を勘案して厚生労働大臣が定める基準により算定した費用の額(その額が現に当該食事療養に要した費用の額を超えるときは、当該現に食事療養に要した費用の額)から、平均的な家計における食費の状況及び特定介護保険施設等(介護保険法第51条の3第1項に規定する特定介護保険施設等をいう。)における食事の提供に要する平均的な費用の額を勘案して厚生労働大臣が定める額(所得の状況その他の事情をしん酌して厚生労働省令で定める者については、別に定める額。以下「食事療養標準負担額」という。)を控除した額とする。
②厚生労働大臣は、①の基準を定めようとするときは、中央社会保険医療協議会に諮問するものとする。」
でしたね。
これを記憶しやすい情報に加工して京大式カードに書くなり、ICレコーダーに録音してクイズ化し、何回か繰り返せば、簡単に覚えられますね。
スマホアプリの「分散学習帳」がもっと使いやすいでしょう。
情報を覚えやすく加工する過程で脳みそに汗をかき、覚えやすくしたものを何回も繰り返し思い出すことで長期記憶に変えることが一番の忘却対策です。
分かりやすい講義や資料を1回聴いたり、眺めたりしただけで問題が解けるなんて魔法じみた方法はありません。
筋トレと一緒です。
脳みそに汗をかいた分、あなたが本試験で使える知識になります。
今日の過去問検討
今日のテーマと本試験に持っていく知識の個数
では、過去問検討に移りましょう。
今日は、「保険給付」のうち、「療養に関する保険給付」から、
「入院時生活療養費」(健保法85条の2)を整理します。
僕が持っている過去問集と、今年の問題からは、
「入院時生活療養費」は3肢(それと選択式が1問。)、載っています。
ただ、僕の検討では、問題の数だけ知識が必要なのではなくて、
「入院時生活療養費」は「3個」の知識でパーフェクトだとまとめました。
その中でみなさんは、お持ちの過去問集から、
本試験に持っていく知識はどのように準備していますか?
では、そのうちの1つを見てみましょう。
今日の1問
「市町村民税を納付している67歳の被保険者が、保険医療機関の療養病床に入院し、入院医療の必要性が高い場合、生活療養標準負担額については、居住費分の負担はなく、食費分として1食につき460円又は420円の負担となる。」
(平成20年度問3E)
この問題、問われている知識は何でしょう?
では、シンキングタイム、スタート!
いつものように5W1Hの疑問形になるように考えましょうね。
………、
「生活療養標準負担額の区分はどのようになっているか?」
ですね。
では、答えは?
………、
本試験に持っていく論点知識
|
食費(1食あたり) |
居住費 (1日あたり) |
一般 |
460円 (管理栄養士又は栄養士による管理が行われている場合。そうでなければ420円。 いずれの場合も指定難病患者は260円。) |
370円 (指定難病患者は0円。)
|
低所得者Ⅱ |
160円 (医療の必要性が高い者で、入院日数90日超の場合。 そうでなければ210円。) |
|
低所得者Ⅰ |
100円 (医療の必要性が高い者の場合。そうでなければ130円。) |
|
境界層 |
100円 |
0円 |
ですね。
整理の視点
ロジックもくそもなく数字を覚えるだけなんですが、これがめんどっちい。
表の全部を覚える必要があるかといえば微妙ですね。
ちなみに表の数字の色を変えた部分は、
青は、選択式又は択一式でズバリ抜かれたり、正誤判断させられたりしたもの。
赤は、解答には直接関係ないんだけど、問題文中にさらされたもの。
紫は、その両方のものです。
まず、ここは過去問で出現した数字ということで覚える対象です。
青と紫は、ズバリの出題歴がありますから必ず覚えます。
赤は、優先度は青や紫と比べると落ちるけど、これまでの出題傾向からすると視点ずらしで出される可能性があるからついでに覚えます。
みなさんは、過去問検討から覚えるべき対象を絞り込むときに強弱をつけていますか?
で、どういう筋にするかですが、僕であれば、少ない方から覚えますので、
「居住費は370円。難病指定者(と境界層)は0円。食費は一般だと420円。管理栄養士がつけば手間賃分アップして460円。難病指定者はディスカウントの260円。」って覚えますね。
無理にゴロにすることはないでしょう。
覚えるテーマとズレていたり、ストーリー性のないものだと意味記憶を伴わない形を変えただけの丸暗記ですから、おススメしません。
ゴロを躍起になって覚える手間をかけるのであれば、覚えやすい筋書きを考えた方が合理的ではないかというのが僕の考えです。要は、問題が秒で解けるようにスラスラと思い出せられればいいので。
じゃあ、残りの出題歴なしのものをどうするかなんですが、食事療養標準負担額の記憶すべき数字との抱き合わせができないかと僕なら考えます。
というのも、食事療養標準負担額の数字って、どれも過去問で直接正誤判断をさせられたり、問題文中に晒されていて、全部覚える対象にしてあるからです。
なので、受験生の時には、食事療養標準負担額と生活療養標準負担額の表をドッキングして覚えていました。
過去記事でも書きましたが、食事療養標準負担額と生活療養標準負担額の食費部分って、ほとんど一緒なんです。おー、これで覚える負担がぐっと減りますね。
別々の論点知識としてバラバラに覚えるよりも、関連付けをして一気に覚えれば省エネになります。
みなさんは、覚える手間を減らすための工夫をするためにどんな思考過程を経ていますか?
予備校の講義をなんとなく聴き、過去問をただただノルマのように解き、テキストを眺めているだけの「勉強しているフリ」はしていませんよね?
今日のまとめ
今日は、「入院時生活療養費」を整理しました。
また、過去問検討から覚えるべき対象を絞り込むときに強弱をつけると、記憶にメリハリが生まれ覚えやすくなるということについてもお伝えしました。
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「自分では気づかない「解法のテクニック」があったことがわかった。」
「戦略的に表を書き3点取りにいくことです。一般常識以外でも難問が出るという心づもりと大ボス、中ボスとの戦いに向けて、構える姿勢について知れました。」
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