みなさん、こんにちは。
「日本で2番目にドSな社労士試験対策講師」の塚野です。
毎日、ありがとうございます。
はじめましての方、ようこそいらっしゃいました。
僕はこんな人です。
今年の本試験(令和4年8月28日)まで、残り190日(27週と1日)です。
1日1日を大切に過ごしましょうね。
このブログでは、今年の本試験向けに択一で50点を取るための準備として、毎日、過去問を1題例に挙げ、その問題を解くことで、どんな知識を本試験会場に持っていくかを検討していきます。
必要な論点知識に関しては、「記事を検索」の窓に必要なキーワードを入力して、探してみてください。
ただし、過去記事は予告なく限定閲覧記事に変更する場合があります。
また、勉強法に関する僕の考えは以下の記事をご覧ください。
合格者になるためのマインドセット - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセット② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセット③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット① - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット④ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑤ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑥ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑦ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
今日もメインシリーズ
「過去問はこうやって本試験の知識に変える」を学んでいきましょう。
【もくじ】
昨日の振り返り
昨日は「(組合健保の)組合会・役員」を整理しました。
組合会が成立しない場合における、理事長の権限はどのようなものでしたっけ?
はい、思い出して!
………、
「①理事長は、組合会が成立しないとき、又は理事長において緊急を要すると認めるときは、組合会の議決を経なければならない事項で緊急に行う必要があるものを処分することができる。
②理事長は、①の規定による処置については、次の組合会においてこれを報告し、その承認を求めなければならない。」
でしたね。
これを記憶しやすい情報に加工して京大式カードに書くなり、ICレコーダーに録音してクイズ化し、何回か繰り返せば、簡単に覚えられますね。
スマホアプリの「分散学習帳」がもっと使いやすいでしょう。
情報を覚えやすく加工する過程で脳みそに汗をかき、覚えやすくしたものを何回も繰り返し思い出すことで長期記憶に変えることが一番の忘却対策です。
分かりやすい講義や資料を1回聴いたり、眺めたりしただけで問題が解けるなんて魔法じみた方法はありません。
筋トレと一緒です。
脳みそに汗をかいた分、あなたが本試験で使える知識になります。
今日の過去問検討
今日のテーマと本試験に持っていく知識の個数
では、過去問検討に移りましょう。
今日は、「保険者」のうち「健康保険組合」から、
「健康保険組合の合併・分割・解散」(健保法23~26条)、
「特定健康保険組合の認可」(令25条)、
「監督」(健保法28~29条)、
「健康保険組合連合会」(健保法184条等)を整理します。
僕が持っている過去問集と、今年の問題からは、
「健康保険組合の合併・分割・解散」は12肢(類題含めて20肢)、
「特定健康保険組合の認可」は2肢(類題含めて3肢)、
「監督」は3肢(それと選択式が1問。)、
「健康保険組合連合会」は4肢(それと選択式が1問。)、載っています。
ただ、僕の検討では、問題の数だけ知識が必要なのではなくて、
「健康保険組合の合併・分割・解散」は「9個」の知識、
「特定健康保険組合の認可」は「1個」の知識、
「監督」は「2個」の知識、
「健康保険組合連合会」は「3個」の知識でパーフェクトだとまとめました。
その中でみなさんは、お持ちの過去問集から、
本試験に持っていく知識はどのように準備していますか?
では、そのうちの1つを見てみましょう。
今日の1問
「健康保険組合連合会は、全国健康保険協会の後期高齢者支援金に係る負担の不均衡を調整するために、全国健康保険協会に対する交付金の交付事業を行っている。」
(平成28年度問1エ)
この問題、問われている知識は何でしょう?
では、シンキングタイム、スタート!
いつものように5W1Hの疑問形になるように考えましょうね。
………、
「健康保険組合連合会が行う交付金の交付事業はどのようなものか?」
ですね。
では、答えは?
………、
本試験に持っていく論点知識
「健康保険組合が管掌する健康保険の医療に関する給付、保健事業及び福祉事業の実施又は健康保険組合に係る前期高齢者納付金等、後期高齢者支援金等、日雇拠出金若しくは介護納付金の納付に要する費用の財源の不均衡を調整するため、連合会は、政令で定めるところにより、会員である健康保険組合(以下この条において「組合」という。)に対する交付金の交付の事業を行うものとする。」
ですね。
整理の視点
一瞬、何のこっちゃ?と思ってしまいがちですが、「及び」「又は」「若しくは」といった接続詞に着目して読みほぐしていきましょう。
文章の構造としては「A及びB又はC若しくはD」となっていますね。
「及び」の前後が「and」でつながり、「又は」「若しくは」の使い分けは「又は」が大きい方の選択、「若しくは」が小さい方の選択になりますんで、
「A」の部分と「B又はC若しくはD」の部分が並列の関係で、後半部分は「B」と「C若しくはD」の部分が最初の枝分かれで、その次の枝分かれが「C若しくはD」」ですね。
では「A」の部分が「健康保険組合が管掌する健康保険の」「医療に関する給付」と「保健事業」と2つになっていますね。
「B」の部分は「(健康保険組合が管掌する健康保険の)福祉事業の実施」、
「C」の部分は「健康保険組合に係る」「前期高齢者納付金等」「後期高齢者支援金等」「日雇拠出金」、
「D」の部分は「(健康保険組合に係る)介護納付金」で、
CDの後ろの「の納付」までが共通の係り受けになっており、
結論部分では、こうした諸々のもの「に要する費用の財源の不均衡を調整するため、連合会は、(中略)、会員である健康保険組合(中略)に対する交付金の交付の事業を行うものとする。」となっていますね。
つまり、連合会の役割として、健保組合間の財政状況の不均衡を是正するために交付金をバラマキまっせってこととを言っているんです。
で、どんなことに関する不均衡なのかというのが、3種類の接続詞でつながった諸々のものなんだということです。
確かに保険給付だけでなく、保険事業や福祉事業にはお金がかかりますよね。
また、他の医療制度だけでなく、介護保険にも仕送りをするしくみがありますから、これにもお金がかかりますよね。
とはいえ、健保組合もその数だけ財政状況が違う(一般に、若い人が多い健保組合なら財政状況は黒字傾向で、年配者が多ければ赤字傾向。)わけで、ほったらかしにしていれば潰れてしまう健保組合が出てくるかもしれません。
これを防ごうということなんでしょうね。
また「~納付金等」「~支援金等」とかっていう、見向きもしたくない用語が出てきましたが、先週のドS勉強会に参加された方は楽勝ですね。
さらに、こうした交付金の交付事業は、連合会がその傘下である健保組合に対して行うものだということですね。その意味で今日の1問は協会に対して行っているという点が誤りですね。
初見の問題としては、難易度高めで、なんとなく問題文を読んでいると誤りの箇所がなさそうな文章ですが、連合会が保険者としては別ラインの協会に資金援助するってのはおかしな話です。本試験では、そのおかしさに気づいて×寄りの△と判断できれば十分でしょう。
一方、これを過去問としてみた場合には、選択式対策も含めて、今日のように論理関係をとってやり、それを元に語を入れていく訓練にできますね。
なお、今日の問題に出てきた交付金の原資として「調整保険料」の名目で保険料を徴収します。
これが輪をかけて訳の分からん仕組みでしてね。
平成20年度の選択式で、その定め方が出題されたんですが、これがもう鬼のような難しさでした。
結果として1点救済がかかったという凄まじさなんですが、どういう仕組みなのかを理解して記憶に残すための素材としてはピカ一です。
また、語群をグルーピングして、穴の前後の論理関係をとりながら解答を絞っていくというテクニック磨きの訓練としても秀逸です。
手間はかかりますが、論点つぶしや選択式対策の一環として、比較的余裕のある今のうちにやっつけておくと、自分への喝入れになったり、「うわ~、めっちゃめんどいところ制覇したよ~(*^^)v」っていう達成感を味わえます。
日々の勉強は、これまで知らなかったことを知り、できなかった問題が解けるようになるという小さな成長の積み重ねです。
できていないことを悔やむより、できるようになるためにはどうしたらよいかや、実際に手を動かして試行錯誤を続けた者が勝利をつかみます。
さあ、この記事を読み終えたらすぐに、問題に取り組んで、目障りな論点モンスターを征伐してやりましょう!
今日のまとめ
今日は、「健康保険組合連合会」を整理しました。
また、接続詞を制するものは選択式に強くなるということもお伝えしました。
下の方にあるコメントから一言いただけると嬉しいです。
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「自分では気づかない「解法のテクニック」があったことがわかった。」
「戦略的に表を書き3点取りにいくことです。一般常識以外でも難問が出るという心づもりと大ボス、中ボスとの戦いに向けて、構える姿勢について知れました。」
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