みなさん、こんにちは。
「日本で2番目にドSな社労士試験対策講師」の塚野です。
毎日、ありがとうございます。
はじめましての方、ようこそいらっしゃいました。
僕はこんな人です。
今年の本試験(令和4年8月28日)まで、残り219日(31週と2日)です。
1日1日を大切に過ごしましょうね。
このブログでは、今年の本試験向けに択一で50点を取るための準備として、毎日、過去問を1題例に挙げ、その問題を解くことで、どんな知識を本試験会場に持っていくかを検討していきます。
必要な論点知識に関しては、「記事を検索」の窓に必要なキーワードを入力して、探してみてください。
ただし、過去記事は予告なく限定閲覧記事に変更する場合があります。
また、勉強法に関する僕の考えは以下の記事をご覧ください。
合格者になるためのマインドセット - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセット② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのマインドセット③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット① - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット② - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット③ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット④ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑤ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑥ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
合格者になるためのスキルセット⑦ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
今日もメインシリーズ
「過去問はこうやって本試験の知識に変える」を学んでいきましょう。
【もくじ】
昨日の振り返り
昨日は「一般保険料の額」を整理しました。
一般保険料額の算定はどのようにするんでしたっけ?
はい、思い出して!
………、
「一般保険料の額は、賃金総額に法第12条の規定による一般保険料に係る保険料率を乗じて得た額とする。」
でしたね。
これを記憶しやすい情報に加工して京大式カードに書くなり、ICレコーダーに録音してクイズ化し、何回か繰り返せば、簡単に覚えられますね。
スマホアプリの「分散学習帳」がもっと使いやすいでしょう。
情報を覚えやすく加工する過程で脳みそに汗をかき、覚えやすくしたものを何回も繰り返し思い出すことで長期記憶に変えることが一番の忘却対策です。
分かりやすい講義や資料を1回聴いたり、眺めたりしただけで問題が解けるなんて魔法じみた方法はありません。
筋トレと一緒です。
脳みそに汗をかいた分、あなたが本試験で使える知識になります。
今日の過去問検討
今日のテーマと本試験に持っていく知識の個数
では、過去問検討に移りましょう。
今日は、「保険料と負担」のうち「保険料」から、
「一般保険料率」(徴収法12条)を整理します。
僕が持っている過去問集と、今年の問題からは、
「一般保険料率」は13肢(類題含めて16肢)、載っています。
ただ、僕の検討では、問題の数だけ知識が必要なのではなくて、
「一般保険料率」は「5個」の知識でパーフェクトだとまとめました。
その中でみなさんは、お持ちの過去問集から、
本試験に持っていく知識はどのように準備していますか?
では、そのうちの1つを見てみましょう。
今日の1問
「労災保険率を決定する際の事業の種類に関し、労働者派遣事業における事業の種類は、派遣労働者の派遣先での作業実態に基づき決定され、必ずしも「その他の各種事業」になるものではない。」
(平成24年度問1C)
この問題、問われている知識は何でしょう?
では、シンキングタイム、スタート!
いつものように5W1Hの疑問形になるように考えましょうね。
………、
「派遣労働者の労災保険料率を決定する際の事業の種類は、どのように決定されるか?」
ですね。
では、答えは?
………、
本試験に持っていく論点知識
「労働者派遣事業に係る労災保険率の適用は、派遣労働者の派遣先での作業実態に基づき『労災保険率適用事業細目表』により事業の種類を決定し、労災保険率表(労働保険の保険料の徴収等に関する法律施行規則別表第一)による労災保険率を適用すること。」
ですね。
整理の視点
徴収法では珍しい通達からの出題です。
言っていることは簡単なので、順を追ってみていきましょう。
まず主語は「労働者派遣事業に係る労災保険率の適用」ですね。この後に格助詞の「は」がありますから。
述語は「労災保険率表(労働保険の保険料の徴収等に関する法律施行規則別表第一)による労災保険率を適用すること。」ですね。これが結論部分です。
カッコ書きをすっ飛ばして、繋げてみると
「労働者派遣事業に係る労災保険率の適用は、労災保険率表による労災保険率を適用すること。」となります。
肝心の部分が抜けているんで、言わんとしていることはわかるんですが、ぼやけた感じは否めません(話の輪郭がぼやけた方ってのは、こういう話し方をします。)。
肝心の部分ってのは「派遣労働者の派遣先での作業実態に基づき『労災保険率適用事業細目表』により事業の種類を決定し、」ですね。この決定に基づいて労災保険率表へのあてはめをしろってんですから、この部分が正誤判断をする上での肝の部分になるわけです。
何て言っているかというと、派遣先での仕事の内容に即して事業の種類を決めましょうってことを言っていますね。
そりゃそうだ。
労災ってのは、雇用保険とは違い、実際に仕事に就いている場所で起こるものです。
派遣就労の場合、どんな業種のどんな役務に就くかは派遣先の実態に即してみないと判断のしようがありません(ちなみに、雇用保険料率はどうするかも考えてみてください。)。
なので、極々当たり前のことを言っているにすぎません。
でね、これを本試験会場で初見の問題だとしたときに、あなたならどのように対応しますか?
これまでの記事でも書いてきたことですが、事前準備によって知っていたことなら確定的に〇×をつけられます。
ですが、まるっきりの初見の場合は「初めて見た=今まで知らなかった。」ことな訳ですから、「おそらくこういうことになるだろう。」という確度の堅い判断をすることはできたとしても、はっきりと「〇」「×」をつけることは危険です。
もちろん、合格者レベルの実力であれば、基本事項から思考して正解筋に乗ってきますが、受験年数の割に択一の点数が伸びない方ほど決め打ちをしがちです。
あなたはどちらですか?
ちなみに、今日の問題なら、過去問を解くときに「派遣元、先、両方のどれ?」って判断をさせるものが多数ありましたから、そこでの思考過程を借りてくるのが正解筋です。
「派遣元、先、両方?」ってのは、結局のところ、派遣就労の特殊性に着目し、雇用契約から生じたものなのか、労働者派遣から生じたものなのか、ミックスなのかということを考えた結果の結論です。
この思考過程は、過去問を検討する際に、覚え方の工夫として準備しておくべき内容です。
これがあることで、未知の「派遣問題」には対応できます。激ムズだったらみんなできませんから、そこで失点してもやむなしです。
本試験問題は、すべて初見の問題です。もちろん、過去問のカーボンコピーに近いものがあったりしますが、一字一句過去問と同じ文章のものはまずありません。
その意味で、私たちは択一なら350個の未知の肢をテキストや資料といったものを何も見ずに、自分の記憶と思考力だけで正誤判断しなければなりません。
実際は、正解肢や組合せの造りの関係で350肢の全部を検討することはありませんが、それでも300個くらいの正誤判断をしなければなりません。
中には見たことも聞いたこともないものが紛れています。
それらを全て「〇」「×」と決めるのは至難の業です。
ですが、解答を選ぶうえで、どうしても判断をしなければならない場面に出くわします。
このときになんとなくや過去問の答えを頼りにするのではなく、基礎に立ち戻って考えることが求められています。
あなたは、普段の過去問検討の際に、思考する訓練もしていますか?
今日のまとめ
今日は、「一般保険料率」を整理しました。
また、普段の過去問検討の際に、思考する訓練もしておいた方がよいということもお伝えしました。
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「自分では気づかない「解法のテクニック」があったことがわかった。」
「戦略的に表を書き3点取りにいくことです。一般常識以外でも難問が出るという心づもりと大ボス、中ボスとの戦いに向けて、構える姿勢について知れました。」
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