日本で2番目にドSな社労士試験対策

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本試験問題を解いてみたⅡ~合格者脳はこう考える~選択式②

みなさん、こんにちは。

 

「日本で2番目にドSな社労士試験対策講師」の塚野です。

 

毎日、ありがとうございます。

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miyazou8さん、読者登録ありがとうございます。しばらくはゆっくり進めますんで、クールダウンしつつ、お付き合いください。

 

僕はこんな人です。

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さて、今日も今年の本試験問題を実際に解いてみて、「合格者レベルならば、どのような思考を辿るか?」という内容です。

 

いつもよりアップが遅れたのは、記事をリライトしていたせいです。

 

【もくじ】 

 

労働法科目選択式②

今日も選択式の労働法科目から2つ。

 

雇用

雇用も法改正絡みの出題ですね。

とはいってもABは、算定対象期間の用語の定義と、例外的にその期間が延びる場合の話なので、過去問多数ですね。サービス問題です。

CDEはチョイと骨が折れます。

どこで3点目を取るかの戦略が要りますね。

過去問論点知識からの推理を働かせ易いのはDですね。

平成27年度問7Dという重箱の隅をつついたような問題を解いて、テキストを見たときに「活動実績として認められるためには、ネットを見たりとかといった消極的なものではダメで、申し込みをした上で、実際の選考過程に乗るといった積極的な行動が伴うものでなくてはならない。」と確認していれば、②がなんとか選べます。

次に取りやすいのはE。

求職活動に関する話なので、③④は筋違いとして消去。

残った①②のうち、②はハローワークの上部組織であることから有力かと思ったけれど、「及び」という接続詞が使われているので、「市町村長の取次による失業の認定」に単純に加わるもの、すなわち、同列のものでなくてはならないことから、①の方が相対的に有力かなと思考。また、仮に都道府県労働局が失業の認定を行うとしたらハローワークとの分掌がおかしなことになるんじゃないかと思い①を解答して正解。 

Cはパッと見、平成29年度問3イの過去問論点知識から②を選んだんですが、Dを入れようとして例示事項の「ロ」が目に入り、「あれっ?」と思いました。

求職活動が原則2回以上なのは28日間の期間についてであることからすると、その半分の期間と同じに扱うとしたら、求職活動の回数はその半分になるんじゃないかと思い直してCは①に答えを変更してからくも正解。

テキストには記載がありましたが、そこまで見ている受験生はほとんどいないと思います。

3点は取れますが、満点はとらなくてもいい問題でしょう。

3点目が確定した段階で、念のため4点目を取りに行き、5点目を狙わず、大ボス問題に時間を割いた方がいいですね。

 

労一

はい、今年もやっぱり「びっくり問題」でした。ここまでは予想通り( ;∀;)

どれも一見して答えが出せられないものばっかり。

1巡目はすっ飛ばして、他の科目で3点以上を確保してから30分位かけて取り組むことにします。

去年のようなグルーピングが超困難なのと比べると、4択にしてくれているので、そこは配慮してくれたのかなと出題者には少し感謝といったところでしょうか。

で、どこで3点を確保するか(難問なので、2点救済の可能性は高いと思いつつ、過去の例では難問であるにもかかわらず、救済がかからなかったことが多いので、自分で勝手に2点でOKとは判断しない。)ですが、文章中の記載をヒントにできるBCDでしょうね。AEは2つに絞った後が大変。

まずBは、「生涯現役社会の実現に向けた環境を整備するため、65 歳以降の定年延長や 66 歳以降の継続雇用延長、高年齢者の雇用管理制度の整備や定年年齢未満である高年齢の有期契約労働者の無期雇用への転換を行う事業主に対して、『 B 』を支給している。」とありますから、法改正での「70歳までの就業機会確保」に関する助成金なんだということが分かります(なので、論点としては「70歳までの就業機会確保に関する助成金名としてふさわしいものは何か?」くらいでしょう。)。

このことから①③に絞れます(②④はそのネーミングからすると、高年齢者以外も対象にしていると判断するのが妥当。)。

でです。絞った2つのうち、どちらが「70歳までの就業機会確保」、すなわち「65 歳以降の定年延長や 66 歳以降の継続雇用延長、高年齢者の雇用管理制度の整備や定年年齢未満である高年齢の有期契約労働者の無期雇用への転換」という内容に即した名前の助成金であるかですが、「雇用推進」なのか「処遇改善促進」なのかという観点からすると、

「雇用促進」というのは、まだ雇用されていない方をこれから雇用していこうというものであろうのに対し、

「処遇改善促進」というのは、既に雇用されている者の処遇をよくしていこうというものであろう(雇用自体を進めていこうというニュアンスではない。)です。

では、どっちが定年延長や雇用継続延長といった中身と合致するかといえば、「雇用促進」なのではないでしょうか?

ということで①を解答にします(これが正解。)

ちなみに、本試験4日前の記事で、高年齢者雇用安定法をセレクトして、「70歳までの就業機会確保」のことを取り上げていました。

2021年度合格へのカウントダウン㉛ - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

記事を書きながら「ちなみに、この措置には助成金がありましてね。『65歳超雇用促進助成金』っていうんです。」って1文を書いたんですが、「助成金は細かいべや。」と思い削っちゃったんです。

削らずにいれば、このブログを活用している受験生さんの助けになったのに"(-""-)"

これからは、削らずに書きます!

次のCは「『 C 』 において高年齢退職予定者の情報を登録して、その能力の活用を希望する事業者に対してこれを紹介する高年齢退職予定者キャリア人材バンク事業」となっています(なので、論点としては「高年齢退職予定者キャリア人材バンク事業を行っている組織名としてふさわしいものは何か?」くらいでしょう。)。

で、②③はともに「能力開発」とありますから、用語の意味が被り、解答候補からは除外。

残った①④ですが、ハローワークの行う職業紹介事業って、失業した者に対するもので、まだ退職していない者(問題文のフレーズでは「高年齢退職予定者」)への就職支援なんてことは聞いたことがありません。労一の法令問題での過去問でもそんな話はありませんでした。

だとしたら、④よりも①の方で、こうした事業を行っているのではないかと考えられます(天下り先にもなりそうですし。)。

ということで、相対的に①の方が有力ということで、①を解答にします(これが正解。)。

あと1点!

Dは「働きたい高年齢求職者の再就職支援のため、(中略)ハローワーク等の紹介により 60 歳以上の高年齢者等を雇い入れた事業主に対しては、『 D 』を支給し、高年齢者の就職を促進している。」とありますから、Bとは違い、高年齢者の再就職支援のための助成金名を答えさせることが分かります。論点も「高年齢者の再就職支援のための助成金は?」くらいでしょうか。

このことから①④が候補として残ります。

②③は、Bの時と同様で、そのネーミングからすると高齢者以外の者も対象にしていると判断できるからです。

なお、④も残るのは「特定」となっていて、対象を絞る表現であるからです。

で「雇用継続」なのか「雇用開発」なのかですが、「雇用継続」は、既に雇用されている者を引き続き雇用するといった内容であろう一方、「雇用開発」は、新田開発のようにまだないものを新たに創造するといったニュアンスですから、これから雇用を創出するといったことにも通じるだろうといえます。

ということで、④を解答にします(これが正解。)。

ここまでで、なんとか文章中の記載をヒントに思考を回して一応の理屈付けをした答えを出すことができました。

念のため、4点目を取りに行くのですが、まだ取り易いのはEでしょうね。

「中高齢の寡婦加算」や「中高齢者の特例」といった場合には40歳以上のことを指しますんで、①を選ぶといったところでしょうか。

Aは③④で迷いますね。

僕なら、B~Eで3点確保しているだろうからってんで、あまり力を注ぎません。

選ぶとしたら④です。

理由としては、僕は今年で50歳なのですが、学卒のころ、僕よりも先輩の方々で院進した方が、就職が大変だって仰っているのを耳にしたことがあるんです。

つまり、僕よりも年上の方が入っている④の方だろうなという選び方です。

また、バブル崩壊は1991年とされていますから、その時点で22歳(大学新卒)の方は、今年52歳ですから、すぐに就職氷河期にならなかったとしても、氷河期の影響を少なからず受けたであろうとして、55歳までを視野に入れた方が理屈としては通るんじゃないでしょうか。

労一は今年も難問でした。

助成金なんて知らねーよ(; ・`д・´)」って方も多いでしょう。

ドS勉強会に来られた方の中にも基準点割れをしてしまった方がおられます。

ただね、僕の解き筋が唯一とは言いませんが、やっぱり問題文中にヒントがあるんです。

これが予備校の解説動画だと、答えありきのものが多いですから「いや~、厳しいですね。でも答えは○○。」ってのばっかりですよね。

受験生としては「全く知らないもんをどないせいっちゅーねん! 来年向けにやたらと多い助成金を暗記しろとでも言うんかい!!」ってなりますよね。

そうではありません。

知識でどうにもならない問題にぶち当たった時に、「知らない。詰んだ。」と思考放棄、戦意喪失、合格放棄をしないために、その場で脳みそフル回転にして何としてでも3点を確保するマインドとテクニックが必要なんです。

僕の解き筋がまさにこれです。

受験生ならどう解くかという視点で頭をひねりました。

いかがでしたか?

あの、超緊張状態の中で、こうしたパフォーマンスを発揮できた方もいるでしょう。

そういう「やるべきことを入念に準備し、本番でそれをいかんなく発揮できる人。」が合格していくんでしょうね。

また今年も選択式対策の勉強会しましょうかね。

 

今日はここまで。

明日は、社一と健保の解き筋を書きます。

 

お知らせ

今週末の土曜日(28日)に、オンライン打ち上げを開催します。

本試験のことや、勉強のこと、そのほかのこともしゃべくりあいましょう。

勉強会に参加したことない方のご参加も大歓迎です。

塚野とご縁のあるこれまでの合格者の方もお待ちしております。

時間は、19~21時の2時間を予定(場合によっては2次会もあり。)。

費用はもちろん無料。

各自で飲み物、食べ物をご用意ください。

なお、参加者全員の安心のため、顔出し、本名でのご参加をお願いします。

録画はしません。

通しの参加が無理で、顔出し程度のご参加もOKです。

奮ってご参加ください。

お申し込みはこちらから。

令和3年度社労士試験お疲れさん会 申し込みフォーム

 

読んでくださって、ありがとうございます。

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