日本で2番目にドSな社労士試験対策

このブログは、社労士試験に本気で合格する方を応援するために、主自身が取った効果的な学習法をお伝えするブログです。主に受験経験のある方向けの内容ですが、初学者の方でも1発合格するエッセンスが詰まっています。毎日アップしますので、ご愛読ください。

過去問はこうやって本試験への知識に変える~健康保険法㊶~

みなさん、こんにちは。

 

「日本で2番目にドSな社労士試験対策講師」の塚野です。

 

毎日、ありがとうございます。

 

nipihapiさん、読者登録ありがとうございます。毎日、コツコツと力をつけていきましょうね!

 

はじめましての方、ようこそいらっしゃいました。

僕はこんな人です。

にょういずみにょうさんのプロフィール - はてな

   

今年の本試験(令和3年8月22日)まで、残り164日(23週と3日)です。

1週間当たりの勉強時間(脳みそに汗をかいている時間のこと。講義を聴いているなどの受け身な時間は含まない。)が20時間だとすると、残り時間は約470時間です。

1日1日を大切に過ごしましょうね。

  

今は地力をつけるときです。

テンション抑え目で、じっくり準備していきましょう。

日々の勉強は「習慣」です。

習慣はモチベーションとは全く関係ありません。

あなたが習慣にしていることって、わざわざモチベーション上げてやってますか?

朝、目を覚まして顔を洗ったり、歯を磨いたりするのに「おーし、今日はめっちゃモチベーション高いから、歯ぁ磨くぞ!」なんてことやってますか?

モチベーションなどというものを持ち出すときってのは、勉強しない言い訳のときだけです。

物事を習慣化するのは技術です。やる気だの意志の強さだのに頼っている限りは、いつまでたっても身に付きません。

まずはやってみることです。

さあ、1日5分でも10分でもいいから勉強し始めましょう。

不安を取り除く特効薬は、1歩を踏み出すことです。

勉強の悩みや不安は、勉強することでしか取り除けません。

最初から完璧な勉強法をとれる人なんていません。

とりあえずやってみて、軌道修正をするんです。

なので、何もせずにその場に立ち尽くしているだけでは何も変わりませんよ。

さあ、1問でもいいから問題を解きましょうか!

 

このブログでは、今年の本試験向けに択一で50点を取るための準備として、毎日、過去問を1題例に挙げ、その問題を解くことで、どんな知識を本試験会場に持っていくかを検討していきます。

必要な論点知識に関しては、「記事を検索」の窓に必要なキーワードを入力して、探してみてください。

ただし、過去記事は予告なく限定閲覧記事に変更する場合があります。

 

また、勉強法に関する僕の考えは以下の記事をご覧ください。

来年度向けの勉強を始める前に必ずやるべきこと - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

マインドセットをする - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

毎日のゴールを決める - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

スケジュールを立てる - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

やってはいけない勉強法(前編) - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

やってはいけない勉強法(後編) - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

効率の良い勉強法とは何か? - 日本で2番目にドSな社労士試験対策

 

今日もメインシリーズ

「過去問はこうやって本試験の知識に変える」を学んでいきましょう。

 

【もくじ】 

昨日の振り返り

昨日は、「保険料率」を整理しました。

 

介護保険料率は、どのようにして定められるんでしたっけ?

はい、思い出して!

 

………、

 

介護保険料率は、各年度において保険者が納付すべき介護納付金(日雇特例被保険者に係るものを除く。)の額を当該年度における当該保険者が管掌する介護保険第2号被保険者である被保険者の総報酬額の総額の見込額で除して得た率を基準として、保険者が定める。」

でしたね。

 

これを記憶しやすい情報に加工して京大式カードに書くなり、ICレコーダーに録音してクイズ化し、何回か繰り返せば、簡単に覚えられますね。

そして、何度かコメントを寄せてくださった受験生さんから、スマホアプリの「分散学習帳」というのがより便利だと情報提供がありました。

実際に使ってみると、自分でカードを作成して覚えていくアプリですが、ベストな復習タイミングで、カードを毎日表示してくれます。

また、単語を入れて検索もできるので、不確かな記憶があっても、すぐに確認できます。

さらに音声読み上げもしてくれますから、紙のカードとICレコーダーのいいとこどりに加えて、間違えやすい論点をこれでもかというくらい復習できるので、最強の学習アプリなんじゃないかなって思います。

これまでICレコーダーに録音されていた方は、移管作業が伴いますが、今後、論点を探す手間を考えたらこっちの方がトータルで時間短縮につながるんではないでしょうか?

使用説明みたいなところに、勉強上達の3つのコツが載っているのも◎。

教えてくださったシミズさん、ありがとうございます!

 

記憶のコツは、出来合いの情報を鵜呑みにするのではなく、あなたの言葉で端的な情報に加工することと、それを適切なタイミング(忘れそうなタイミング)で、繰り返すことです。

あなた自身は、どれくらい脳みそに汗をかき、反復演習をしていますか?

 

今日の過去問検討

今日のテーマと本試験に持っていく知識の個数

では、過去問検討に移りましょう。

 

今日は、「費用」のうち、「保険料」から、「保険料の負担」(健保法161~163条)と「保険料の納付」(健保法166、167条)を整理します。

 

僕が持っている過去問集(2021年度向け。)では、

「保険料の負担」は6肢(類題含めて7肢)、

「保険料の納付」は10肢(類題含めて11肢)、載っています。

 

ただ、僕の検討では、問題の数だけ知識が必要なのではなくて、

「保険料の負担」は「3個」の知識、

「保険料の納付」は「5個」の知識でパーフェクトだとまとめました。

 

その中でみなさんは、お持ちの過去問集から、

本試験に持っていく知識はどのように準備していますか?

 

では、そのうちの1つを見てみましょう。

 

今日の1問

「事業主は、その使用する被保険者及び自己の負担する保険料を納付する義務を負うが、任意継続被保険者の負担する保険料を納付する義務を負わない。」

(平成15年度問10A)

 

この問題、問われている知識は何でしょう?

では、シンキングタイム、スタート!

いつものように5W1Hの疑問形になるように考えましょうね。

 

 

………、 

 

 

「事業主の保険料納付義務の内容はどんなものか?」

ですね。

 

では、答えは?

 

………、

 

本試験に持っていく論点知識

「事業主は、その使用する被保険者及び自己の負担する保険料を納付する義務を負う。」

ですね。

 

整理の視点

今日はアッサリです(^O^)

ロジック的には難しくはないので、記憶するのみです。

ポイントは1つ。

事業主が納付義務を負うのは「その使用する被保険者及び自己の負担する保険料」です。

どこにも任意継続被保険者の文字はありませんよね。

注意が要るとすれば「自己の負担する保険料」のみならず「その使用する被保険者(の保険料)」も納付義務があるということです。

別の言い方をすれば、被保険者自身には保険料の納付義務がないってことです。

通常、毎月のお給料から天引きされるんだから、わざわざ納付義務があるってことはないですよね。

で、この内容から、被保険者が休業していて支払うべき報酬がなかったらどうするのかとか、一部しか天引きできなかったらどうすんのかっていう通達の問題が出てくることになります。

でもそれって、「事業主が納付義務を負う」ということからズレた内容にはなりにくいですよね。

「例外的なことが書いてある条文はないし、保険料を一元的に徴収しようとする趣旨からすると、『事業主さん、保険料はあなたが責任をもって耳を揃えて納めてね。』ってことだろう。」という筋道立てた思考をすることはできます。

で、その筋道立てた思考の結論が通達の結論と同じであれば、わざわざ通達を思える必要はないと判断できます。そうすることで、記憶すべき量を減らすことができますね。

なので、僕は受験生時代は、自分の思考過程と結論が同じ場合には判例・通達の内容を覚えることは敢えてしませんでした。

もちろん、テキストの該当箇所は読みましたし、その準備で過去問が解けるかのチェックはしましたよ。

みなさんは、必ず覚えるべきこと、思考すれば導き出せられるので覚えなくても構わないもの、覚える必要のないものって、どんな線引きをしていますか?

 

ちなみに、実務的には、被保険者の休業に伴う報酬がない場合などに備えて、就業規則上にはどうするかの条文は設けますね。

 

あとは、論点としては立てませんでしたが、任継さんの保険料納付義務は本人にあります(条文でも「任意継続被保険者は、自己の負担する保険料を納付する義務を負う。」と明記されている。)。

当たり前ですね。

自分から進んで、健康保険に残るんですから、手続きからなんやからは自分でしなはれってことです。

これもわざわざ覚える必要があるかというとそうではないですね。

なので、今の時期は1つのテーマにつき何個の論点を記憶しなければならないかを出し揃えなくてはならないので、こうした問題も解きますが、2巡目の過去問解きに入った時にはもう1回解くだけで内容は思い出せられ(=目をつぶっていても論点が何でどんなことを思い出したらいいかが瞬時にかつ、正確に思い出せられる状態になっている。)るので、3巡目以降の過去問解きでは「もう解かなくても大丈夫グループ」に入れていきます。

あとはそういった「もう解かなくても大丈夫グループ」入りする問題を増やしていって、過去問正答率を90~95%くらいまでに上げて本試験に臨むというイメージです。

できないこと、苦手なことをちまちま減らしていく感じですね。

なので、毎日の勉強は達成感が得られ、自身もどんどんついていきました。

ただ、そのためには、必ず覚えなくてはならないテーマの見極めと、自分がどこでつまづいているのかといった自己分析と課題の見える化は必要です。

僕は、コピー用紙の裏紙に「あ”~、テキスト○○ページの『特定保険料率』のところが何言ってるか分からない”~~。」って書き出してから、そもそも用語の定義がわからないのかとか、算定方法について述べた条文の論理構造がわからないのかといった具合に思考ポイントを小分けにして考える脳作業をし、最終的に「そういうことだったんかー!」っていう結論に至っていました。

こうして1つ、自分的に「???」な内容をやっつけることができると自信になります。

また、他の箇所でも「???」となった時には、どう思考したら切り抜けられるかのヒントも得られます。

あなたは、「???」となった時の「次の1手」を持っていますか?

思考停止して、破れかぶれの丸暗記に走っていませんか?

一夜漬け的な発想の勉強は、その場限りでは勉強したような気にはなりますが、長期記憶にはなりませんから、後々辛くなりますよ(´・ω・`)

 

今日のまとめ

今日は、「保険料の負担」を整理しました。

また、必ず覚えるべきこと、思考すれば導き出せられるので覚えなくても構わないもの、覚える必要のないものに分けると勉強すべきことが明確になるということもお伝えしました。

 

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