みなさん、こんにちは。
「日本で2番目にドSな社労士試験対策講師」の塚野です。
毎日、ありがとうございます。
はじめましての方、ようこそいらっしゃいました。
僕はこんな人です。
来年の本試験(令和3年8月22日)まで、残り246日(35週と1日)です。
1週間当たりの勉強時間(脳みそに汗をかいている時間のこと。講義を聴いているなどの受け身な時間は含まない。)が20時間だとすると、残り時間は約700時間です。
1日1日を大切に過ごしましょうね。
今は地力をつけるときです。
テンション抑え目で、じっくり準備していきましょう。
日々の勉強は「習慣」です。
習慣はモチベーションとは全く関係ありません。
あなたが習慣にしていることって、わざわざモチベーション上げてやってますか?
朝、目を覚まして顔を洗ったり、歯を磨いたりするのに「おーし、今日はめっちゃモチベーション高いから、歯ぁ磨くぞ!」なんてことやってますか?
モチベーションなどというものを持ち出すときってのは、勉強しない言い訳のときだけです。
物事を習慣化するのは技術です。やる気だの意志の強さだのに頼っている限りは、いつまでたっても身に付きません。
まずはやってみることです。
さあ、1日5分でも10分でもいいから勉強し始めましょう。
不安を取り除く特効薬は、1歩を踏み出すことです。
勉強の悩みや不安は、勉強することでしか取り除けません。
最初から完璧な勉強法をとれる人なんていません。
とりあえずやってみて、軌道修正をするんです。
なので、何もせずにその場に立ち尽くしているだけでは何も変わりませんよ。
さあ、1問でもいいから問題を解きましょうか!
このブログでは、今年の本試験向けに択一で50点を取るための準備として、毎日、過去問を1題例に挙げ、その問題を解くことで、どんな知識を本試験会場に持っていくかを検討していきます。
必要な論点知識に関しては、「記事を検索」の窓に必要なキーワードを入力して、探してみてください。
ただし、過去記事は予告なく限定閲覧記事に変更する場合があります。
また、勉強法に関する僕の考えは以下の記事をご覧ください。
来年度向けの勉強を始める前に必ずやるべきこと - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
マインドセットをする - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
毎日のゴールを決める - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
スケジュールを立てる - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
やってはいけない勉強法(前編) - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
やってはいけない勉強法(後編) - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
効率の良い勉強法とは何か? - 日本で2番目にドSな社労士試験対策
今日もメインシリーズ
「過去問はこうやって本試験の知識に変える」を学んでいきましょう。
【もくじ】
昨日の振り返り
昨日は「全国延長給付」を整理しました。
どんなときに全国延長給付は支給されるんでしたっけ?
はい、思い出して!
………、
「連続する4月間(以下「基準期間」という。)の失業の状況が次に掲げる状態にあり、かつ、これらの状態が継続すると認められることとする。
①基準期間内の各月における基本手当の支給を受けた受給資格者の数を、当該受給資格者の数に当該各月の末日における一般被保険者の数を加えた数で除して得た率が、それぞれ100分の4を超えること。
②基準期間内の各月における初回受給者の数を、当該各月の末日における一般被保険者の数で除して得た率が、基準期間において低下する傾向にないこと。」
でしたね。
これを記憶しやすい情報に加工して京大式カードに書くなり、ICレコーダーに録音してクイズ化し、何回か繰り返せば、簡単に覚えられますね。
そして、何度かコメントを寄せてくださった受験生さんから、スマホアプリの「分散学習帳」というのがより便利だと情報提供がありました。
実際に使ってみると、自分でカードを作成して覚えていくアプリですが、ベストな復習タイミングで、カードを毎日表示してくれます。
また、単語を入れて検索もできるので、不確かな記憶があっても、すぐに確認できます。
さらに音声読み上げもしてくれますから、紙のカードとICレコーダーのいいとこどりに加えて、間違えやすい論点をこれでもかというくらい復習できるので、最強の学習アプリなんじゃないかなって思います。
これまでICレコーダーに録音されていた方は、移管作業が伴いますが、今後、論点を探す手間を考えたらこっちの方がトータルで時間短縮につながるんではないでしょうか?
使用説明みたいなところに、勉強上達の3つのコツが載っているのも◎。
教えてくださったシミズさん、ありがとうございます!
記憶のコツは、出来合いの情報を鵜呑みにするのではなく、あなたの言葉で端的な情報に加工することと、それを適切なタイミング(忘れそうなタイミング)で、繰り返すことです。
あなた自身は、どれくらい脳みそに汗をかき、反復演習をしていますか?
今日の過去問検討
今日のテーマと本試験に持っていく知識の個数
では、過去問検討に移りましょう。
今日は、「一般被保険者の求職者給付3」のうち「給付制限」から「給付日数を延長した場合の給付制限」(雇用保険法29条)、「職業紹介の拒否による給付制限」(雇用保険法32条)、「離職理由に基づく給付制限」(雇用保険法33条)、「不正受給による給付制限」(雇用保険法34条)を整理します。
僕が持っているクレアール過去問集(2021年度向け。)では、
「給付日数を延長した場合の給付制限」が1肢、
「職業紹介の拒否による給付制限」が8肢、
「離職理由に基づく給付制限」が12肢、
「不正受給による給付制限」が3肢(類題含めて5肢。それと選択式が1問。)、載っています。
ただ、僕の検討では、問題の数だけ知識が必要なのではなくて、
「給付日数を延長した場合の給付制限」は「1個」の知識、
「職業紹介の拒否による給付制限」は「2個」の知識、
「離職理由に基づく給付制限」は「4個」の知識、
「不正受給による給付制限」は「2個」の知識でパーフェクトだとまとめました。
その中でみなさんは、お持ちの過去問集から、
本試験に持っていく知識はどのように準備していますか?
では、そのうちの1つを見てみましょう。
今日の1問
「偽りその他不正の行為により求職者給付又は【 A 】の支給を受け、又は受けようとした者には、やむを得ない理由がない限り、これらの給付の支給を受け、又は受けようとした日以後、基本手当は支給されない。」
(平成16年度選択式)
この問題、問われている知識は何でしょう?
では、シンキングタイム、スタート!
いつものように5W1Hの疑問形になるように考えましょうね。
………、
「どんなときに不正受給による給付制限がかかり、その期間はどれだけか?」
ですね。
では、答えは?
………、
本試験に持っていく論点知識
「偽りその他不正の行為により求職者給付又は就職促進給付の支給を受け、又は受けようとした者には、これらの給付の支給を受け、又は受けようとした日以後、基本手当を支給しない。ただし、やむを得ない理由がある場合には、基本手当の全部又は一部を支給することができる。」
ですね。
整理の視点
ロジック的には難しくはないので、記憶するのみです。
ポイントが5つあります。
1つめは「偽りその他不正の行為により」であるところ。
このフレーズは、返還命令等でも同じですが、他の科目だと「偽りその他不正の手段により」と変わります。
では、どの科目で「不正の手段により」になるでしょう?
はい、思い出して!
………、
「労災の費用徴収」「国年の不正利得の徴収」「厚年の不正利得の徴収」「児童手当の不正利得の徴収」の4つでしたね。
選択式でしれっと抜かれたらおっかないですよね。
覚え方としては、年金科目+児童手当法くらいでしょうか。
2つめは「求職者給付又は就職促進給付」であること。
感覚的には求職者給付に関する給付制限なのだから、以後支給されないのは求職者給付だけな感じですよね。
ところがどっこい、就職促進給付も以後不支給です。
おそらく、就業促進手当の支給要件に基本手当の残日数が掲げられていて、基本手当が以後不支給になると残日数が「0」になるからなのと、不正受給により「誠実かつ熱心な求職活動」をしていないということで、移転費等も不支給になるってことでしょうね。
3つめは「日以後」であること。
「翌日から」ではないので、僕が覚えるときは「日以後」というように「以」を強調して発音して覚えていました。
4つめは「基本手当を支給しない。」であること。
基本手当及び就職促進給付を支給しないではないんですね。1つめとごっちゃにならないように。
また「全部又は一部を支給しないことができる。」でもなく、きっぱり「支給しない。」なところも要注意です。
5つめは「やむを得ない理由がある場合には、基本手当の全部又は一部を支給することができる。」です。
おや、支給しないときはバッサリだったのに、宥恕するときは任意となるお決まりのフレーズになるんですね。
うっかりしていると、選択式で両方抜かれたときに「あれ~、どっちがどっちだったかなー?」って、なりますから「給付制限は絶対的、宥恕のときは任意的。」みたいな覚え方をしておくとよいでしょう。
でです。1問解くだけでも結構な学びどころってあると思いませんか?
僕が受験生時代、クレアールの斎藤先生から学んだ「過去問を味わって解く。」のやり方がこれなんです。
これをやることで、こなすだけの過去問解きではなく、どんなところに注意を払い、そこを記憶するにはどうしたらいいだろうかという思考を回すことができます。
自分の頭で考えるんで、その思考過程も含めて記憶に残ります。
なので、丸暗記なんてドMなことをしなくても記憶できましたし、問題も解けるようになりました。
分かりやすい講義や資料を見たって記憶に残らないし、問題も解けませんよって言うのは、こうした裏打ちがあるからです。
あなたは毎日の勉強で、どれだけ思考していますか?
分かりやすい講義を聴いたり、資料を読むだけで分かった気になって満足していませんか?
今日のまとめ
今日は、「不正受給による給付制限」を整理しました。
また、過去問を味わって解くやり方についてもお伝えしました。
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できればですが、全論点につき、僕だったらどう記憶するかみたいな解説動画を作ろうと思っています(YouTubeにあげたやつの全論点版みたいなイメージです。)。
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ブログとは別の論点をピックアップしているのと、問題文をどう読み解いたらいいのかについて解説していますんで、チャンネル登録もお願いします。
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