みなさん、こんにちは。
「日本で2番目にドSな社労士試験対策講師」の塚野です。
毎日、ありがとうございます。
はじめましての方、ようこそいらっしゃいました。
僕はこんな人です。
さて、今日は「合格者レベルならば、どのような思考を辿るか?」シリーズの6日目、最終日です。
【もくじ】
択一式④
厚年法
問6Aは過去問なし。特に誤りとするツッコミの入れようがないので中立の△。
Bは過去問論点知識(平成25年度問5A)。
Cは過去問なし。特に誤りとするツッコミの入れようがないので中立の△。
Dは過去問論点知識(平成12年度問2E)のプチ応用。
Eは過去問論点知識(平成17年度問1B)ですが、当然被保険者の要件そのものを問うている超基本論点。
ACで悩みますね。Aで間違って多数派につけばOKでしょう。できなくてもいい問題。
問7はいずれも厚年法での過去問はなし。
アイは、健保&厚年の適用除外の過去問論点整理の際に整理済みの事項のはずなので、自信をもって正誤判断できるはずです。
ウ~オは、健保法の「短時間労働者に対する適用」の過去問論点の応用からなんとか捻り出せられないだろうか。
ウとオはそもそも適用除外にあたるので、被保険者にはならないことに気づけるかどうか。
難問のような気がします。できなくてもかまわないでしょう。
問8Aは過去問論点知識(平成20年度問9A)。
Bの前半は過去問論点知識(平成28年度問6E)。後半は国年法平成15年度問7Eからの類推(というよりも常識的な内容。)。
Cも過去問論点知識(平成29年度問3ア)。
Dも過去問論点知識(平成26年度問1D)。
Eは過去問なしですが、平成27年度問6Eの論点整理の際、又は給付制限の整理の際にテキストをチェックしていると思うので、自信をもって正誤判断したいところ。△でも構いません。
Eが△になる以外には、全て過去問論点知識なので、合格者レベルなら余裕で正解できますね。
問9Aは過去問論点知識(平成28年度問3A等)。事例問題なので、直接の過去問がないように思えますが、「資格を喪失した日から起算して1か月を経過した日の属する月から、年金額を改定する。」というおなじみのフレーズにあてはめるだけの問題。本問では、資格喪失日は70歳に達した日、すなわち、令和2年6月30日であり、この日から起算して1か月を経過した日というのは同年7月30日となります。したがって、令和2年7月分から年金額が改定されることになるので、本肢は誤りになります。
Bは去年の法改正事項です。過去問としては平成29年度問8Cがありますが、クレアールでは参考問題扱いなので、スルーしていた方もいらっしゃるでしょうね。特に誤りとするツッコミの入れようがないので中立の△。
Cは過去問論点知識(平成19年度問8A)。
Dは過去問なし。要はたまたま労働時間が4分の3基準を満たしちゃっている場合にどうするかってことを問うているので、微妙だな~。☓寄りの△かなぁ。
Eは直接の過去問はありませんが、平成26年度問4Cを検討して、脱退一時金の不支給要件(支給要件)を整理していれば当然に記憶している内容です。その意味では過去問論点知識のプチ応用。限りなく☓に近い△。
BDで悩めばOKだと思います。Dはほとんど取っ掛かりがない一方、Bは標準報酬月額が変わらないのなら特に届出しなくても不都合はないんじゃないかっていう発想になるんじゃないかなと。
合格者レベルでも難しいと思います。むしろ、これが根拠をもって正誤判断できたなら、かなりの上級者です。
問10アは過去問論点知識(平成28年度問3エ)。
イも過去問論点知識(平成28年度問7ウ)。
ウも過去問論点知識(平成24年度問9A等多数)。
エは前半も後半も過去問論点知識(平成25年度問2E&27年度問9D等)。
オも過去問論点知識(平成18年度問1D&令和元年度問2D)。
どれも過去問論点知識なので、個数問題で問われてもおかしくないですね。合格者レベルなら余裕で正解できますね。
前半と後半で難易度がガラッと変わった印象です。
で、実務的な細かいことや、めんどくさい法改正事項が問われた感がありますが、合格者レベルなら問1~5、8、10から最低6点、加えて1点くらい取れればいいのではないでしょうか。
国年
問1アは過去問論点知識(労災、厚年、国年多数)。
イも過去問論点知識(平成19年度問2A)。
ウは過去問なし。「将来にわたって850万円以上」といえるかというと、近い将来850万円未満となると認められるのならば、該当しなさそうと思い、☓寄りの△。
エは過去問論点知識(平成26年度問7E)のプチ応用。人工心臓の装着が「障害の程度が増進したことが明らか」といえるかどうか。心臓なかったら生きられないから、増進したと言えるんでないかい?と考え、〇寄りの△。
オは過去問論点知識(平成16年度問8B)。
イオが過去問論点知識からバッキバキの誤りなので、アを軸にしてウエで悩むところ。先に書いたような発想に立てられれば正解できますね。合格者レベルなら何とか正解できるのではないでしょうか。
問2Aは過去問論点知識(平成24年度問3B等&30年度問2E&29年度問7A)。
Bも過去問論点知識(令和元年度問3E)。
Cも過去問論点知識(平成29年度問5A)。
Dも過去問論点知識(平成30年度問3D)。
Eも過去問論点知識(平成28年度とい3E)。「子の加算額が加算される。」という言い回しには若干の疑義がありますが、妻+子一人の場合は、満額の老齢基礎年金の額+約22万5千円となるので、目くじら立てない。
どれも過去問論点知識なので、合格者レベルなら余裕で正解できますね。
問3Aは過去問論点知識(平成18年度問10B)。
Bは過去問なし。特に誤りとするツッコミの入れようがないので中立の△。
Cも過去問なし。さすがにまともに仕事をせず、改善命令にも応じない保険料納付確認団体を放っておくのはマズかろうということで、☓寄りの△。
Dは過去問論点知識(平成24年度問3B等)。
Eも過去問論点知識(平成28年度問7A等)。
Bが悩ましいが、Eがバッキバキの正解肢なので、深入りしない。合格者レベルなら余裕で正解できますね。
問4は過去問論点知識(平成20年度問3E)ですが、罰則なので、△でも構わないでしょう。
Bも過去問論点知識(平成20年度問4B等)。
Cも過去問論点知識(平成19年度問3D等)。従姉弟は4親等ですからね。親等の数え方はこうした事例問題を解くのに必須ですから、覚えておきましょう。
Dも過去問論点知識(平成15年度2B)。
Eも過去問論点知識(平成14年度問6A)。
Aが罰則と細かいですが、B以下は基本論点ばかり。合格者レベルなら余裕で正解できますね。むしろ、これを失点している方は、勉強方法間違っています。
問5Aは直接の過去問はありませんが、平成26年度問1A&18年度問8C参照。任意加入の趣旨から考えたときに、繰上げはできないが繰下げは問題ないと言えるので、限りなく☓に近い△。ってか自信をもって☓にしてもいいくらい。
Bも直接の過去問はありませんが、平成24年度問7Dなどの検討を通じて、被保険者期間の言葉の定義を整理しているはずなので、限りなく☓に近い△。むしろ、自信をもって☓にしてもいいくらい。
Cも直接の過去問はありませんが、過去問検討から保険料納付済要件の中身(「死亡日の前日において、死亡日の属する月の前々月までに被保険者期間がある場合には、」)が正確に記憶できていること。加えて、平成26年度問2B&22年度問4Dの検討による失踪宣告の効果(「行方不明となった日にその者は死亡したと推定する。」)が正確に記憶できていれば、保険料納付要件の判断は、推定される死亡日、すなわち、行方不明になった日の前日において判断されることとなり、誤りと判断できる。
Dは過去問論点知識(平成21年度問6A&21年度選択式)。
Eは直接の過去問はありませんが、本問の場合は第3号被保険者の資格を喪失し、第1号被保険者になるので、種別変更の届出が必要になりますね。それに気づけるかどうか。
正解肢が過去問論点知識なので、解答を出すこと自体は簡単です。合格者レベルなら余裕で正解できますね。
なお、D以外は、既存の過去問論点知識をベースに考えさせて正誤判断をさせるように作ってるので、今後の過去問検討の素材としては良問だと言えます。
問6Aは過去問論点知識(平成25年度問3C)。又、厚年法平成18年度選択式の検討を通じて常識化しているはずの過去問論点知識。自信がなければ△にして、とっとと次に行くべき。
Bも過去問論点知識(平成20年度問9B)。
Cも過去問論点知識(平成22年度問1B)。
Dも過去問論点知識(平成28年度問2C)。
Eは直接の過去問はありませんが、体系的理解があれば正誤判断はできます。つまり、老齢、障害、遺族は法律本則に定められたものであるのはいいとして、付加年金、寡婦年金、死亡一時金は「独自給付」と呼ばれ、同じカテゴリーにあるので、これらも法律本則に定められたものと推測できます。いっぽう、脱退一時金と特別一時金は、政策的に設けられた要素が強く、こちらは法附則なのではないかという推測が成り立ちます。なので、限りなく☓に近い△。
AEが悩ましいですが、正解肢がバッキバキの過去問論点知識なので、合格者レベルなら余裕で正解できますね。
問7Aは過去問なし。滞納処分の場合については平成30年度問4B&22年度問1Aがあり「あらかじめ、厚生労働大臣の認可」とあるので、〇寄りの△。
Bも過去問なし。特に誤りとするツッコミの入れようがないので中立の△。
Cは過去問論点知識(平成23年度問2D)。
Dの前半は直接の過去問はありませんが、年金の支払期月は月を単位として構成されているから、具体的に権利を行使できるのは「支払期月の〇日」ということはできない。したがって、時効の起算日は「支払期月の翌日の初日」とするのが妥当であろうと考えて〇寄りの△。後半はおなじみの過去問論点知識。
Eは過去問なし。特に誤りとするツッコミの入れようがないので中立の△。
正解肢以外は全部△ですが、Cはバッキバキの過去問論点知識なので、合格者レベルなら余裕で正解できますね。
問8アは過去問なし。知らんわこんなもんの△。
イも過去問なし。これも知らんわこんなもんの△。
ウも過去問なし。これも知らんわこんなもんの△。
エも過去問なし。特に誤りとするツッコミの入れようがないので中立の△。
オも過去問なしですが、諮問先が「社会保険審査会」となっていて、明らかに☓。「社会保障審議会やろ!」とツッコミを入れつつ、オを含む選択肢をみるとD(ウとオ)とE(エとオ)。ウエを比較してみるとウはよく分からない。エはごもっともな内容なので、☓はつかないとして、Dを選択。
オを軸にこのような思考をすれば正解は可能。合格者レベルなら正解できますね。ただ、全体正答率は低いでしょう。
問9Aは過去問論点知識(平成23年度問2E)。
Bも過去問論点知識(平成29年度問10A)。
Cも過去問論点知識(平成27年度問6イ)。
Dも過去問論点知識(厚年法平成15年度問1A)。
Eの前半は、過去問論点知識(平成17年度問1D)。後半も過去問論点知識(平成17年度問9B)。
事例問題で、文章が長いこともあって、手こずった方も多いのではないか? ただ、問われていることは全て過去問論点知識なので、合格者レベルなら余裕で正解できますね。
問10アの前半は過去問論点知識(平成22年度問2D&23年度問1B)。後半も過去問論点知識(平成29年度問6D&19年度問4E)。
イの前半は過去問論点知識(平成23年度問9A&令和元年度問4A)。後半も過去問論点知識(平成26年度問5D&29年度問4B)。
ウも過去問論点知識(平成24年度問6C)。
エも過去問論点知識(平成30年度問3B)。
オの前半は過去問論点知識(平成26年度問8E).後半も過去問論点知識(平成26年度問3エ)。
2問連続の事例問題で、科目の順番通りに解いている方は、解き終える前の2問がきつかったでしょうね。
また、時間配分の戦略がない方は「えいやっ!」って答えを決めたのではないでしょうか?
とはいえ、合格者レベルなら余裕で正解できますね。
国年法は問1、8が難しめでしょうか。なので、これら以外で7点は確保したいところ。
問8~10が長文でしかも9、10は事例問題なので、時間切れになった方も多いのでは?
択一式の総評
全体的に過去問論点知識に沿った問題が多く、5肢とも「何じゃこりゃ?」だったものは数えるほどでしたね。
最近の傾向にあるように、問うている内容は過去問で問われた内容だけれども、ズバリ同じことを問うのではなく、多少考えさせるような問題が多いなという感想です。
ということは、過去問検討の際に「〇☓当たってた」式のやり方では、まるで歯が立たないことになります。
また、本試験までに膨大な論点知識をいかにして効率よく記憶し、瞬時に思い出せられるかも鍵でしょう。
その意味では、スケジュール管理も含めて、戦略的に勉強することが必要ですね。
勢いに任せたやみくもな勉強をしたとしても効率悪いですし、時間の無駄です。来年の合格も危ぶまれるでしょう。
ということで、明日からは、リスタートをする前にやっておくべきことや、やってはいけない勉強法について記事を書きます。
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