みなさん、こんにちは。
「日本で2番目にドSな社労士試験対策講師」の塚野です。
毎日、ありがとうございます。
本試験(8月25日)まで、あと「11日」。
試験日まで1週間と4日です。
あなたは、1週間平均で何時間、
正味の勉強時間を費やしていますか?
それに1を掛けると……、
仮に週平均の勉強時間が20時間だとすると、30時間あるかないか。
(テキストをマーカーで塗り絵していたり、眺めているだけの時間はノーカウントですよ。)
焦りは禁物ですが、お仕事、睡眠、食事、家事、ご家族とのコミュニケーション以外の時間で、
ボーっとしてたり、無駄にイライラしてたりする時間を過ごしてはいませんか?
ただ、毎日1%ずつ成長することだけでいいんですが、
そろそろトップスピードにギアを上げていきましょうか!
マラソンに例えるなら、ゴールの陸上競技場のトラックの第4コーナーあたりでしょう。
本試験が終わったときのやりきった感をイメージしながら勉強していきましょう!
さあ、今日もメインシリーズ
「過去問はこうやって本試験の知識に変える」を学んでいきましょう!
【もくじ】
昨日のふりかえり
昨日は、「年金制度の沿革」を整理しました。
確定拠出年金法は、いつ制定・施行されたんでしたっけ?
はい、思い出して!
………、
「制定:平成13年6月
施行:平成13年10月」
でしたね。
夜寝る前と、朝起きた時に繰り返しましたか?
記憶のコツは、
コンパクトな情報を常に繰り返すことです!
もちろん、そのまえに、テキストなどの
情報を自分の言葉でコンパクトに凝縮すること
も大事です。
それと、白書対策は法令の知識以上に情報に興味を持つことです。
ボーっと資料を眺めているだけだったり、暗記に走ろうとしても身にはつきませんよ。
分かりやすい講義を聴いたり、テキストを読むだけの
受け身な勉強では記憶は身につきません。
受験経験があって、択一合格点に届いたことのない方は、
今のやり方で、本試験会場でスラスラ問題を解き、
11月に合格している自分の姿をイメージできますか?
今一度、勉強方法を見直してみてはいかがですか?
今日の過去問検討
今日のテーマと本試験に持っていく知識の個数
では、過去問検討に移りましょう。
今日は「社会保障概論、その他」から「医療保険制度の沿革」を整理します。
僕が持っているクレアール過去問集(2019年度向け)には、
「医療保険制度の沿革」は16肢(選択式が3問)、載っています。
選択式では平成10年代に3回出題されていますが、10年以上間隔が空きましたね。
ただ、僕の検討では、問題の数だけ知識が必要なのではなくて、
「医療保険制度の沿革」は「14個」の知識でパーフェクトだとまとめました。
ほぼ、問題の数だけ知識が要るということですね。
その中でみなさんは、お持ちの過去問集から、
本試験に持っていく知識はどのように準備していますか?
では、そのうちの1つを見てみましょう。
今日の1問
「高齢者の医療費の負担の公平化を目指して、老人保健法が昭和47年に制定され、翌年2月から施行された。同法においては、各医療保険制度間の負担の公平を図る観点から老人保健拠出金制度が新たに導入された。また、老人医療費の一定額を患者が自己負担することとなった。」
(平成26年度問10C)
この問題、問われている知識は何でしょう?
今日も論点が2つありますよ。
では、シンキングタイム、スタート!
いつものように5W1Hの疑問形になるように考えましょうね。
………、
「老人保健法は、いつ制定・施行されたか?」と
「老人保健法の概要はどんなものだったか?」
ですね。
では、答えは?
………、
本試験に持っていく論点知識①
制定・施行は、
「制定:昭和57年8月
施行:平成58年2月(一部を除く)」
ですね。
整理の視点①
「高齢者の医療の確保に関する法律(高齢者医療確保法)」になる前の法律ですね。
高齢者の医療にまつわる沿革が、過去20年間の中では、最も出題数が多いです。
で、この手の沿革は、歴史の問題でもあるので、「知っているか知らないか?」で得点可能性が段違いになる箇所です。
中学・高校時代に「歴史は暗記科目」と思い込んでいた方からすると、厄介な箇所ですね。
僕は、大学浪人時代にお世話になった予備校の先生から、「歴史は暗記ではない。ひとつのストーリーとしての流れを理解するんだ!」と教わりました。
なので、この手の知識はストーリー仕立てにして覚えていました。
実際、社労士試験予備校の講師の方も、ストーリー仕立てでお話しされていると思います。
例えば、「高齢化が進展する中で、(札幌オリンピックの年の)昭和47年に老人福祉法が改正され、翌年1月から老人医療費支給制度(原則70歳以上の方の医療保険自己負担分を国・地方公共団体の公費で賄うもの)が実施された。また、高齢者の医療費の負担の公平化を目指して、老人保健法が(10年後。オフコースが武道館10日間コンサートをやった年)昭和57年に制定され、翌年2月から施行された。………。」
みたいな感じです。カッコ書きに書いたものは、年を覚えやすくするために、身近なことだったり、自分の興味関心のあることの起きた年を書いてあります。
年号を覚えるのって、割かし苦痛なので、「それなら覚えられる!」というものに引き付けてみました。
本試験に持っていく論点知識②
老人保健法の概要は、
「各医療保険制度間の負担の公平を図る観点から老人保健拠出金制度が新たに導入された。また、老人医療費の一定額を患者が自己負担することとなった。」
ですね。
整理の視点②
覚えるだけのことなので、どう工夫するかです。
社労士試験の過去問レベルでは、法改正前後のつながりを問うていることが多いので、「前はこうだったけど、改正によってこう変わったor新しく設けられた。」という視点で記憶ポイントを作れば十分でしょう。
深入りすると勉強範囲が広がってしまいますので、過去問で問われた範囲内で覚えておけば十分です。
なお、世界史の問題では「日本で江戸幕府が成立したころ、ヨーロッパではどんな出来事があったか?」なんてことが問われたりします。
要は、横のつながりも視野に入れておけよってことなんですが(ちなみに答えは1602年、オランダが東インド会社を設立)、医療保険制度間のつながりにも注意を向けておくとよいでしょう。
選択式や、複合論点として出題された場合の対策のためです。
沿革の問題は、深入り厳禁ですが、今まで「やれ要件だ、給付内容が何だとか、手続はどうするんだ?」といった内容とは違うので、脳みそのリフレッシュにはいいかもしれませんね。
今日のまとめ
今日は、「医療保険制度の沿革」を整理をしました。
また、沿革を覚える工夫の仕方についてもお伝えしました。
あなたは、今日の記事から何を学び、何を実践しますか?
下の方にあるコメントから一言いただけると嬉しいです。
もちろん、質問や要望もOKです。
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ある方から、こんな質問をいただきました。
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