みなさんこんにちは。
なぜか今日の分の記事が既にアップされてしまっているので、
お昼の記事は別のことを書きますね(*^。^*)
(多分、予約投稿の時刻を間違って設定したんだと思いますが……。)
で、キリのいいとこなので、「残り100日をどのように過ごすのが効率が良いか?」のテーマでお話ししますね。
今頃の時期は、予備校を利用されている方は答練の真っ最中ですね。
独学の方は、単発の講座をどれ受けようか?とか、どこの模試を受けようか?とかをお考えなのではないでしょうか?
また、この時期に何をしたらいいんだろう?ってお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
なので、答練の利用法、模試の活用法、単発講座の利用法、その他今の時期に何をしたらよいか?について、僕の考えを述べますね。
【もくじ】
答練の利用法
答練は、4月までのインプット期にみなさんが整理して記憶してきた知識の「抜け漏れ」をチェックするためのアイテムだと僕は思います。
なので、事前の準備は特に必要なくて、そのまま受ける。
で、間違えた箇所が過去問知識+プチ応用なのか、法改正知識なのか、予備校オリジナルの本試験未出題知識なのかの仕分けをしてください。
間違えた問題が「過去問知識+プチ応用」なのであれば、あなたの記憶があやふやなのか、そもそも覚えていないかのどちらかですので、情報を集約しているアイテムの見直しをして、情報のブラッシュアップと記憶のし直しが必要ですね。
「法改正知識」を間違えたのであれば、過去問知識と一緒の原因ですから、情報のブラッシュアップと記憶のし直しで十分でしょう。
ちなみに僕は、法改正知識は「従来のものが変わった場合」と「新しくできた場合」に分けて記憶していました。
「前は~~だったけど、改正後は……。」「これは今までなくて、新しくできたもの。」とした方が覚えやすかったからです。
「予備校オリジナルの本試験未出題知識」であれば、「そういうこともあるのね。」くらいに流してしまってOKでしょう。
今さら新しい知識をインプットする必要はありません。過去問と法改正だけで十分戦えますから。
で、知識に不安のある方に限って、「本試験に出たら怖いから。」という理由で躍起になって新しい知識を詰め込もうとします。
けどね、はっきり言っておくね
「そんなことをしている暇があったら過去問知識を完璧にしれ!」(あっといけない。道産子は「命令形」が「e行」になるのよ)
不安だから何かに手をつけたくなるんです。旧司法試験を受けていた頃の自分もそうでした。
しかも、過去問を解くのってしんどいんです。特に知識があやふやな方は。
でもね、基本事項=過去問の知識がガタガタだから点が伸びないのだし、つらいんですよ。
ツラいことに無意識的に背を向けたくなる気持ちは分かります。そこで踏ん張るのか、逃げるのかで、今年の結果は違ってきますよ。
答練の利用法で、他のお勧めは、「正答率にこだわる」ことです。
つまり、他の受験生が正答できている問題が、自分も正答できているかどうかをチェックするんです。
これによって、あなたの弱点が浮き彫りになります。となると対策が立てられます。
知識の記憶の仕方に工夫の余地があるのか、理解が間違っていたのか、最終盤の丸暗記事項なのかなどなど。
あと、お勧めできないのは、事前に予習をすることです。
テストの点数を良くすることでテンションを上げたいという方もいらっしゃるでしょう。
ですが、良い点を取ることだけにフォーカスしてしまうと、「一夜漬け」の勉強になりがちなんです。つまり、「目の前のテストの点は取れるけど、本番では歯が立たない。」状態に陥ってしまいます。
しかも、〇☓当たっているかどうかだけの解き方を普段からされている方は要注意です。
短期記憶で問題を解いていますから、ある程度は点は取れるんですが、3日もすればきれいさっぱり忘れてしまうので、また1から記憶し直しになってしまいます。
逆に、スケジュールの一環として過去問を解いていて、抜け漏れの確認を淡々としているのであれば、「目の前のテストでいい点を取るためだけの勉強」ではありませんから、やることに意味はありますね。
模試の活用法
模試の活用法は、問題を解いて、知識の抜け漏れを確認することは答練と同じです。
なので、おススメの活用法&お勧めしない活用法は、答練と一緒です。
答練との違いは、本試験と同じ体裁・時間割で問題に取り組めるところですね。
で、僕のおススメの活用法は、自宅受験ではなく会場受験をすることです。
なぜなら、模試は本番のリハーサルだからです。
何時に起床して家を出るのは何時にするかとか、会場についてからのチェックアイテムは何にするかとか、どの問題から解くかとか、時間配分をどうするかとか、マークシートへの解答の転記はどのタイミングでするかとか、トイレ休憩のタイミングはどうするかとか、お昼ご飯は何を食べるかとか、飲み物は何を持っていくとか……、
要するに、本番とおんなじように1日を過ごす唯一の機会が模試なんです。
なので、途中で横やりの入る可能性のある自宅受験はお勧めできません。
それと受ける回数は、受験経験のある方は1回受ければ十分でしょう。
初受験の方は、1回目で感覚をつかんだ後、2回目を本番のリハーサルにしてもいいかもしれません。
ここでも、基礎力不足の方はあっちゃこっちゃ受けようとされますが、やめといたほうがいいですよ。
丸1日がほぼつぶれてしまうのと、お金がかかりますからね。その分、過去問を解いて基礎力を付けた方がよっぽど効率いいですよ。
単発講座の利用法
単発講座は、法改正講座と一般常識(&白書対策)講座だけで十分でしょう。
年金対策講座とか、直前ヤマ当て講座とかいろいろあって目移りしちゃうんですが、結局は講義を受けるという受け身の学び方なので、「いい話聞けたなぁ。」で終わってしまう可能性が大です。
もちろん、不安要素のある科目の穴埋めをしたいという気持ちはその通りです。
ですが、人から話を聴くだけでは理解度や記憶の定着という観点では効果が薄いことは既に研究成果として分かっているんです。
むしろ、他の人に説明したり、なんども思い出した方が効果的だということもわかってるんです。
なので、インプットメインの単発講座は過去問ではカバーしきれない分野に絞った方がいいと考えます。
今の時期に何をしたらよいか
で、結局のところ、今の時期、僕が何をしていたかというと、合格した年は、
「過去問正答率を98%に近づけていくこと。」に70%程度の時間を割き、25%程度は「選択式独自の対策」に時間を割き、残りの5%程度で法改正と一般常識対策をしていました。
というのも、択一は2回目の受験から合格点を取れていたので、基礎力の不安はそれほどなかったのですが、「何かよく分からないまま解いている問題や無理やり暗記して解いていて苦手意識がある問題」が、全体の2割くらいあったんです。
僕の合格イメージは「とにかく不安要素をなくして、本番で問題を解くときは気分よく解くこと。」だったので、「あー、この論点出されたらイヤだな。」ってのを屁理屈でも何でもいいんで、他の人に説明できるくらいの理解をすることを課題にしていたんです。
なので、ひたすら過去問を解きながら、知識の抜け漏れのチェックと同時にあやふやな箇所(自信を持って説明のできないところ)のチェックをしていました。
例えば、徴収法の「概算保険料の申告・納付先」の箇所で、「一元適用事業についての第一種特別加入保険料」の概算保険料申告書の提出って、労基署経由ってできませんよね。第二種、第三種は労基署経由OKなのに。
これは覚えておくだけで十分なのですが、暗記をしてるっぽくって気持ち悪かったんです。その気持ち悪さを取り除くのに「なんでだろう?」って、ウンウン唸ってたんです。
このとき、第一種と第二種&第三種の違いを確認するために労災のテキストの加入要件を読み直した時に「ヒラメキが降ってきた」んです。
「そっかー、第一種特別加入の要件は事務組委託必須やったなー。『労基と事務組は仲が悪い』から、そりゃー、申告書経由できないわな!」ってなって、スッキリしたんです。
こんなことをひたすら続けていました。
それと、過去問自体は、論点が何かの指摘&正誤判断するための正しい知識のアウトプット(=正誤判断した理由づけの正しさ)ができてはじめて正解と基準を立て、その正答率を98%にしていくために、ひたすら過去問を解きまくっていました。
たぶん、20回転以上はしたんじゃないかな。ただし、完璧に解けるので、今後見る必要のないものはどんどん省いていきましたから、直前1週間くらいの時は、毎日、全科目の過去問集を解いていました(それだけ残った問題が少なくなっていったということ。)。
あとは、「選択式独自の対策」ですね。
今は絶版となった「選択式マスター」という教材を買って、「知識ではどうにもならない問題」に対処できるテクニックを身に付けました。
択一は合格点を安定してとれるけど、選択式に不安があるという方は一定数いらっしゃいます。
選択式では、過去問知識では太刀打ちできない問題が必ず出題されます。その対策は、選択式の予想問題を解いて新たな知識を身に付けるのではなく、現場での対応力でしかないと思います。
そのテクニックをみっちりレクチャーしている教材ってなかなかないんですよね。
「選択式対策」と銘打っていても、単なる予想問題集なことが多いですから。
僕が使った「選択式マスター」は、後に書籍化されたものがアマゾンで古本が出ています。
ご参考までに。
まとめ
今日は、残り100日前ということで、今の時期に何をしたらよいかについて書きました。
最後に、これまで5年ほど受験指導に関わってきて言えることは、
合格する方はやるべきことが決まっていて、それをコツコツと積み上げていって合格していきます。それと、やらないことも決めています(スマホいじりとか、ダラダラテレビとかの無駄なこと)。
合格から遠い方は、あれこれ目移りしてやることが決まっていませんから、本番直前で消化不良を起こします。
それと、言葉や態度にも違いがあります。
合格する方は、自分との戦いだと分かっていますから、愚痴やできない理由を口にしませんし、他人を変えようともしません。仮に思っていたとしても、自分の課題なのかどうかの見極めができますので、悠然としています。
合格から遠い方は、全く逆です。
本当は、メンタルの部分が大事なのですが、この話はまた別の機会に。
読んでくださって、ありがとうございます。
引き続き、勉強方法の無料個別相談は行っていますので、本編の記事からお申し込みくださいね。