みなさん、こんにちは。
「日本で2番目にドSな社労士試験対策講師」の塚野です。
毎日、ありがとうございます。
本試験(8月25日)まで、あと「203日」。
さあ、今日もメインシリーズ
「過去問はこうやって本試験の知識に変える」を学んでいきましょう!
その前に、昨日は「暫定任意適用事業に係る保険関係の成立と消滅」を整理しました。
雇用保険暫定任意適用事業の保険関係成立の要件は何でしたっけ?
はい、思い出して!
………、
「①事業主の意思+使用される労働者の2分の1以上の同意または、
②使用される労働者の2分の1以上の希望がある場合。」でしたね。
もう一丁、「雇用保険暫定任意適用事業の事業主に加入義務がある場合の罰則の有無」はどうでしたっけ?
………、
「義務違反の場合、罰則あり。」でしたね。
これを夜寝る前と、朝起きた時に繰り返しましたか?
記憶のコツは、コンパクトな情報を常に繰り返すことですよ!
それと、ご自身で比較の表は作られましたか?
直前期の焦っているときにやるのではなく、比較的余裕のある今のうちにやっておいた方が、後で楽になりますよ。
では、過去問検討に移りましょう。
今日は、「有期事業の一括」(徴収法7条等)を整理しましょう。
さて、僕が持っているクレアール過去問集(新元号初年度向け)には、
「有期事業の一括」の過去問が21肢(類題含めて26肢)、載っています。
小見出しでの区分けは無視しています。
超基本論点ですね。
ただ、僕の検討では、問題の数だけ知識が必要なのではなくて、
この箇所は周辺知識をひっくるめて「5個」の知識で、
パーフェクトだとまとめました。
みなさんは、お持ちの過去問集から、
本試験に持っていく知識は何個、準備していますか?
では、そのうちの1つを見てみましょう。
「有期事業の一括の対象は、それぞれの事業が、労災保険に係る保険関係が成立している事業のうち、建設の事業であり、又は土地の耕作若しくは開墾又は植物の栽植、栽培、若しくは伐採の事業その他農林の事業とされている。」
(平成28年度問1A)
はい、この問題の論点、問われている知識は何でしょう?
シンキングタイム、スタート!
いつものように5W1Hの疑問形になるように考えましょうね。
………、
「有期事業の一括の要件は何か?」です。
「有期事業の一括の(要件のうち)対象となる事業は何か?」でもOKです。
僕の場合、テキストに書いてある「一括の要件」として1個の知識と考えましたが、
それだとボリュームが多いので、 対象事業だけを抜粋するのもアリだと思います。
問題文も「有期事業の一括の対象は、~~の事業とされている。」という造りなので、
対象事業は何か?の方がしっくりくるかもしれません。
では、答えは?
………、
「建設の事業又は立木の伐採の事業」ですね。
つまり、有期一括といえば、この2つしかないということです。
ちなみに、明日整理する請負事業の一括は「数次の請負によって行われる建設事業」のみ。
継続事業の一括は業種しばりナシです。
ここも比較整理ポイントですね。
話を元に戻しましょう。
有期一括の他の要件はどうだったでしょう?
はい、思い出して!
………、
「①その他要件として
ア それぞれの事業主が同一人
イ それぞれの事業が有期事業(継続事業は対象外)
ウ それぞれの事業で労災保険が成立しており、労災保険表の事業の種類が同じ
エ それぞれの事業が全部又は一部と同時に行われる
オ 労働保険料の納付手続事務が1つの事務所で行われる
カ オの事務所を管轄する都道府県労働局長の管轄区域および、これと隣接
する都道府県(厚生労働大臣が指定するものも含む)内の事業であること。
ただし、機械装置の組立て又は据付けの事業は地域制限なし。
【追記】(2019年2月25日)
今年の4月1日から省令が改正されて、有期事業の一括に係る地域制限が廃止されることに伴い、①カは削除します。
訂正が遅くなり、申し訳ございません。
覚えることが1つ減り、ラッキ~ですね(*^。^*)
②事業規模が
ア 概算保険料の額が160万円未満
かつ
イ 建設の事業は、請負金額が1億8千万円未満(税抜)
立木の伐採の事業は、素材の見込生産量が1000立方メートル未満」
でしたね。ふぅ~(~_~;)。
覚える項目は多いですが、
事業の種類と事業の規模は簡単ですね。繰り返し覚えるだけですから。
ただ、規模要件のところは「数字+『かつ、又は』『以下、未満』」の組合せなので、接続詞や基準値が含まれるか否かまで含めて記憶しておきましょう。
面倒なのはその他要件ですね。
ただ、ここも、有期一括とはどういうものかをとっかかりにすると楽になります。
小規模な事業ごとに保険関係成立届を出したり、保険料を納めるのが煩雑だから、それぞれを寄せ集めて一つの継続事業と見立てるものでしたよね。
だとしたら、事業主さんは元々同じ人ですし、それぞれの事業は小規模で期限の決まった仕事でしょうし、同じような種類の仕事でしょうし……、みたいにそもそもの話と紐づけて記憶することができます。
場所についても、要は事業所のある都道府県とその近隣が原則で、機械の組立てと据付けだけは全国OKくらいの話です。
で、僕がなぜこのような記憶をしていたかというと、省エネのためです。
このブログでは何度もお伝えしましたが、
僕は、テキストの表記通りに覚えるのが苦痛だったんです。
しかも暗記は苦手です。
もちろん、数字は正確に記憶しないといけませんし、接続詞なども正確に記憶しないといけないので、そこは繰り返し自問自答して記憶しました。
それ以外の長いキーワードは、意味が変わらない程度にかみ砕いて繰り返し思い出していました。
要は、難しい専門用語で書かれた文章が何を言っているかが分かればいいのですし、
正誤判断の対象となる単語さえ正確に思い出せられればいいと割り切っていました。
そのためには、覚えることは少なく、なおかつ、既存の知識との関連性をとっかかりにして覚えることを絞っていきました。
そのおかげで、本試験問題でちょっとだけ論点ずらしをされた問題でも、その場で思考して筋道をつけた正誤判断ができるようになり、得点が伸びました。
みなさんは、どうやって省エネ勉強をされていますか?
今日のまとめ
今日は「有期事業の一括」を整理しました。
また、覚える項目が多いときの省エネの方法もお伝えしました。
あなたは、今日の記事から何を学び、何を実践しますか?
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今日も大ボリュームな記事にお付き合いいただいて感謝しています。
読んでくださって、ありがとうございます。