みなさん、こんにちは。
「日本で2番目にドSな社労士試験対策講師」の塚野です。
今日は、敬老の日ですね。
おじいちゃん、おばあちゃん孝行していますか?
今日のテーマは、
「過去問の分析、検討がなぜ大切なのか?」
を今年の本試験択一問題を題材にお伝えしますね。
フェイスブックのとあるコミュニティーで、ある方が
「今年の本試験は全体の2割しか過去問が出ていないから、
やってもあまり意味はない。」的な書き込みをされていました。
う~ん。
情報の出所を明記されていなかったので、突っ込みませんでしたが、
「さすがに2割はない。」です。
もっと多いです。
どこかの予備校の講師の発言だとしたら、
過去の出題時と全く同じ表現での出題=その方の仰る過去問からの出題
の意味ならそうかもしれません。
近年、本試験での出題が過去問知識から問われる場合は、
文章表現は変えて出題されます。
ただ、問われている論点知識は全く同じか、
プチ応用で、少し違うことを聞いてきます。
例えば、
「被保険者は、第1号被保険者としての被保険者期間及び第2号被保険者としての被保険者期間については国民年金保険料を納付しなければならないが、第3号被保険者としての被保険者期間については国民年金保険料を納付することを要しない。」
(国民年金法H30年問7C)
と
「政府は、第1号被保険者と任意加入被保険者から国民年金の保険料を徴収するが、第2号被保険者及び第3号被保険者から国民年金の保険料を徴収していない。」
(国民年金法H24年問1A)
を比較してみてください。論点=何をそれぞれ問われていますか?
文章表現は違いますが、両方とも
「国民年金で保険料の納付義務があるのは誰か?」を問うていますよね?
答えは、第1号被保険者、任意加入被保険者、特例による任意加入被保険者です。
つまり、H24年の問題を解き、論点は何か?を分析した結果、
「国民年金で保険料の納付義務があるのは誰か?」という論点に対応する知識として、
「第1号被保険者、任意加入被保険者、特例による任意加入被保険者」を準備しておくことができます。
すると、今年の国民年金法の問7Cは正誤判断が5秒ででき、
他が保留だとしても(実際、AEは過去問出題がないので、保留)解答できるんです。
しかも、これが正解肢。
僕でしたら、問7は1分もかけずに解答を決めて次の問題に取り掛かります。
ちなみに、今年の本試験問題の全部を検証してみたところ、
70問中64問は、直近20年分の過去問知識とそこからのプチ応用で、
正解できます。
64問中、4分の3正解できれば、48点ですから、余裕で合格点ですね。
僕は、さっきの例のように、過去問を題材にして、(クレアールは過去20年分)
「この肢の論点は何か?=どんな知識を問うているのか?」を読み取り、
「この論点に対応する知識=本試験会場に持っていく知識はこれ」を準備して、
2回目以降の本試験に臨みました。
そうしたら、択一は合格点に達しました。3回目も4回目も。
(ただ、2回目3回目は選択式で1点の科目がありアウト)
結果につながったので、
「このやり方で間違いない。」と自信になりました。
勉強会講師として、受験指導に携わってからも
同じように受験生さんたちには、「この問題、論点、何?」と
問題演習のときには問うていました。
合格された方からは、
「過去問で問われた知識でも、昔は文章変えられたら太刀打ちできなかった。
『論点は何か?』のやり方に変えたら、おもしろいように点が取れるようになった。」と仰っていただいたこともあります。
ちなみにその方は、初回が択一30点台半ば。
2回目で合格され、択一は50点越えで余裕の合格でした。
多分、過去問ベースに論点が何かを分析し、
その答えを知識として準備するやり方が、
地味なようですが、結果につながるんじゃないかなと思います。
みなさんは、過去問をどのように捌いていますか?
明日からは、実際の過去問を使って、
論点は何か?
その答え、知識化する情報はなにか?
をお伝えしていきます。
コメントいただけると幸いです。
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今日も読んでくださって、ありがとうございます。